好きになりたいと思った。
side岩本
言わなきゃ良かった。噛ませて、なんて。
突き放されるのはわかってたはずなのに。
言わなきゃ、先輩の近くにずっといることが
出来たかもしれない。
…好きだなんて、言わなかったら。
阿部「照?大丈夫?」
岩本「あ、あぁ。大丈夫だ。」
阿部「…泣かないでよ。」
岩本「…振られたわ先輩に。迷惑だってよ。」
阿部「…そんな。嘘に決まってるじゃん!」
岩本「わかってるよ。先輩が嘘が下手だって」
「でも、もういい。」
少し離れたところで、佐久間先輩と阿部と3人で
話していると、あの時とおなじ、濃くて、甘い匂いがした。深澤先輩の匂いだ。
トイレに駆け込むと、同じ会社の社員に
馬乗りにされて、服を脱がされて、
嫌がり、泣きじゃくる深澤先輩がいた。
深澤「いやっ!やめてっ、!」
岩本「先輩!」
岩本「何してんすか、嫌がってる
じゃないっすか!」
社員「匂いばら撒いて、そんなん、
誘ってんのと一緒なんだよ!」
俺は、社員を突き飛ばし、
深澤先輩を抱き寄せた。
体は震えて、怖がっている。
社員「岩本もそう思うだろ!」
岩本「何言ってんすか。阿呆なんですか!」
「Ωの人たちが!深澤先輩が!どれだけ、
辛い思いしてきたかわかってんすか!」
「俺たち、αのせいで、どれだけ
傷つけてきたか、!」
「Ωだから、なんなんだよ!深澤先輩は
1人の人間なんだよ!」
「他人を大切に出来ねぇαは、
恥でしかない!」
「消えてください。消えろ!」
社員は走って、トイレを掛け出ていった。
岩本「深澤先輩。先輩!」
深澤先輩は意識を失っていた。
言わなきゃ良かった。噛ませて、なんて。
突き放されるのはわかってたはずなのに。
言わなきゃ、先輩の近くにずっといることが
出来たかもしれない。
…好きだなんて、言わなかったら。
阿部「照?大丈夫?」
岩本「あ、あぁ。大丈夫だ。」
阿部「…泣かないでよ。」
岩本「…振られたわ先輩に。迷惑だってよ。」
阿部「…そんな。嘘に決まってるじゃん!」
岩本「わかってるよ。先輩が嘘が下手だって」
「でも、もういい。」
少し離れたところで、佐久間先輩と阿部と3人で
話していると、あの時とおなじ、濃くて、甘い匂いがした。深澤先輩の匂いだ。
トイレに駆け込むと、同じ会社の社員に
馬乗りにされて、服を脱がされて、
嫌がり、泣きじゃくる深澤先輩がいた。
深澤「いやっ!やめてっ、!」
岩本「先輩!」
岩本「何してんすか、嫌がってる
じゃないっすか!」
社員「匂いばら撒いて、そんなん、
誘ってんのと一緒なんだよ!」
俺は、社員を突き飛ばし、
深澤先輩を抱き寄せた。
体は震えて、怖がっている。
社員「岩本もそう思うだろ!」
岩本「何言ってんすか。阿呆なんですか!」
「Ωの人たちが!深澤先輩が!どれだけ、
辛い思いしてきたかわかってんすか!」
「俺たち、αのせいで、どれだけ
傷つけてきたか、!」
「Ωだから、なんなんだよ!深澤先輩は
1人の人間なんだよ!」
「他人を大切に出来ねぇαは、
恥でしかない!」
「消えてください。消えろ!」
社員は走って、トイレを掛け出ていった。
岩本「深澤先輩。先輩!」
深澤先輩は意識を失っていた。