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好きになりたいと思った。

side深澤

▷保育園

向井「あ!深澤さん!こんにちわ!」
翔太「ままっ!」
向井「…深澤さん?」
深澤「え?あっ、すいません。」
向井「…大丈夫ですか?」
深澤「大丈夫ですよ!」
翔太「ままぁ?」
深澤「今日は何して遊んだのー?」
翔太「えっとね!りょーちゃんと、
   お絵描きした!」
涼太「たっちゃんっ、」
深澤「お、涼太くん、どーした?」
涼太「ままはぁ?」
深澤「まだお仕事してるから、
   ちょっと待ってようね (なでなで」
翔太「りょーちゃんまだなら、まだ遊ぶ!」
深澤「えっ、ちょ!」
向井「大丈夫ですよ!」
深澤「あ、すいません💦」
向井「それより、ヒートが
   来たんやないんですか?」
深澤「実は…、」



向井「それ、"運命の番"って
   やつやないですか!?」
深澤「いやいや、…俺は番なんて、
   要らないですよ。」
  「‪α‬は嫌いなんです。…怖いんですよ。
   あの時みたいになるのが。」
向井「…俺も、まだ怖いです。
   3年前に襲われて…、」
  「でも、今の恋人と出会って、‪
   α‬みんなが悪い人じゃないって
   わかった時、安心しました。」
深澤「そうなればいいんですけどね、」

佐久「あれ、ふっか?大丈夫なのかよ、
   外とか出ちゃって。」
深澤「あ、うん。何とかな」
向井「涼太くん!パパが迎えに来たよ!」
涼太「ままはぁ?」
佐久「ままね、少しお仕事残ってるんだって」
涼太「そっかぁ、」
向井「それじゃー、翔太くん!涼太くん!
   またね!」
涼太・翔太「こーじ先生!またね!」

園門を出ると岩本くんがいた

深澤「あっ、…、」
佐久「家で飲もって話になってさぁー」
岩本「あの、すいませんでした。」
深澤「えっ、あっ…俺も、ごめん。」
涼太「パパぁ!今日みんなでご飯?」
佐久「ぞーだぞー!」
涼太「しょーたも一緒?」
佐久「んー、どうだろう」
翔太「ままぁ、」
深澤「でもなぁ、」
佐久「辰哉。1歩踏み出してみたら?」




▷佐久間家

佐久「ただいまぁ」
阿部「おかえり!」
涼太「ただいまぁー!」
  「ままぁ!」
岩本「おじゃまします」
深澤「おじゃましまーす。」
翔太「まーす!」
阿部「あ、深澤先輩もきたんですね!」
  「翔太くん!久しぶり!」
翔太「おひさ!」




佐久「ふっかぁ」
深澤「も、なにさ、」
佐久「嫁が!可愛いっ!」
阿部「涼太、翔太くんとご飯
   できるまで遊んでていいよ」
涼太「しょーた!あそぼ!」
佐久「見てみろ!あの可愛さ!」
深澤「わかったから、離れろっ、」
岩本「佐久間先輩。嫌がってますよ」
深澤「岩本くんにもこうなの?」
岩本「まぁ、はい😅」
深澤「ベタベタすんのは嫁だけにしろってっ」
佐久「はぁーい」


岩本「あ、あの。深澤先輩。」
深澤「…ん?」
岩本「…その、佐久間先輩から、5年前のこと
   聞きました。」
深澤「そっか、」
岩本「あの、俺になんかできることって、」
深澤「ないよ。何も。」
岩本「…、」
深澤「正直言うとさ、翔太には父親が
   必要だって思ってる。」
  「岩本くんはあの時のαとは違うって
   思ってる」
  「でもね、無理なんだよ。怖くて、今でも
   思い出して、体が震えて、」
岩本「…深澤先輩。」
深澤「同情しなくていいから笑」
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