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好きになりたいと思った。

side深澤

▷会社

部長「大丈夫なのか?休んでもよかったんだぞ?」
深澤「…いえ、大丈夫です。」

休めって、会社に来るなってことくらい分かってる。
…はぁ、なんで生きてんだろ。
翔太が居なかったら、きっと生きてないだろうな。

深澤「ふぅ、」
阿部「あ、照が、これ渡してだそうです。」
深澤「ん?あ、ありがと」

手紙…、

"昨日はすいませんでした。"

"深澤先輩は俺が守ります。何が言われようと、
守りたいって初めて思った人なので"

"同情じゃないです。俺の本当の気持ちです。"

"俺は深澤先輩が好きです。"


…ふっ、"好き"。かぁ。






side岩本

女 社員「岩本くん!」
女 社員「岩本先輩!」

はぁ、うるせぇ。ベタベタと鬱陶しい。

…深澤先輩?甘い匂い、深澤先輩の匂いだ、

廊下に出ると深澤先輩が居た。
他の社員達に囲まれて。

社員「まじ、男でΩとか都市伝説とかだと
   思ってたわ笑」
社員「てか、匂いとかばらまいてさ、
   誘ってんの?笑」
深澤「あっ、いやっ!やめて!」
社員「あ?何、Ωが逆らうんだ笑」
社員「ふつーさ、‪α‬に構ってもらえて
   うれしーだろ笑」
深澤「…、」
岩本「何言ってんすか。馬鹿なんすか?」
社員「あ"?」
岩本「‪‪α‬は好きになった人を幸せにするとか
   守るとか、そーいうのが普通って言う
   んじゃないっすか?」
  「そいうこと考えてる‪α‬がいるって、
   俺からしたら、‪α‬の恥っすけど。」
   「てか、全世界の恥っすよ。」
社員「っ、」

社員は自分の部所に帰っていった
そんなんで、逃げてくとか、クソダサ。

深澤「…あっ、手紙。ありがと、っ。」
  「昨日も、助けてくれて…ありがとうっ」
  「あと、スーツ、汚しちゃったから、
   クリーニングにだすね、だから…、
   ちょっとまってて、」
岩本「先輩?大丈夫…ですか?」
深澤「…っ、」
岩本「先輩。こっち。」






人気のない場所に連れて来ると、
深澤先輩は震えていた。

岩本「…先輩?」
深澤「……俺、さっきさ、絡まれた時、
   すごく怖くて…」
  「岩本くん…助けてって思ってたら、
   来てくれて、すごく嬉しかった。」
岩本「先輩、」
深澤「…正直になってもいい?」
岩本「はい。」
深澤「…岩本くんなら、とか思っちゃう
   自分が怖い。」
  「岩本くんは悪い人じゃないって
   わかっる。」
  「…でも、傷つけちゃう。」
  「岩本くんは…、
   もっといい人がいるし、っ!」

思わず、抱きしめてしまった。

岩本「俺ならいいって思ってくださいよ。」
  「俺は深澤先輩がいいんです。
   好きなんです。」
深澤「…ダメ、だからっ、グスッ」
岩本「先輩。正直になって、」


深澤「照くんの番になりたいっ、!」
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