海外ドラマ

無証之罪 ~バーニング・アイス~

2020/11/04 23:14
ちょっと珍しい、大陸製作の刑事ものです。
台湾製作の刑事ものは、割といろいろあって、コメディタッチの物から、シリアスまで、日本と同じような感覚で観られます。
が、大陸製作となると、必ず「お約束」があるのが特徴的です。
それは、必ず架空の都市であること。
今回の「無証之罪」の舞台は「哈松(ハソン)」という架空の都市です。ロケ地は哈爾浜ですけど。

哈爾浜は何回か行きましたけど、上海にいる私の友達の実家だったり、京都の水餃子屋のママ(仲良し♪)の出身地だったり、なんとなく親近感を感じます。
多分、ロケで使われていたケーキの美味しいカフェも知ってる気がする♪

それはともかく、このドラマは現代劇で、シリアスで、刑事(犯罪)物というのが特徴です。
連続殺人犯、それをおう刑事、殺人犯に家族を殺された男…とにかく、日本や韓国や台湾のドラマなら、そんなに架空の都市にこだわることはないと思うのですが、中国はソコんトコが、なかなか厳しいのです。
何故なら…。
~「哈爾浜(実在の都市)」では政府の目が行き届いているのだから、刑事が活躍するような大事件など起こるわけがないでは無いか!~
という、建前というか大前提があるのです。
なので、テレビドラマは時代劇か、ファンタジーか、恋愛もの(最近ではBLも含む)が無難、ということになります。
あと、共産党賛美系ね。いわゆる反日ドラマってやつ(これも、ある意味ファンタジーだとも言えるけど)(笑)。
それが、このドラマでは架空の都市であることなど気にもさせないシリアスさで迫ってきます。
いい意味でリアルで、出来のいい刑事モノです。
ストーリーもしっかりしているし、俳優の演技も素晴らしいです。
事件に巻き込まれる、真面目な弁護士見習いの青年が、もうちょっと純朴な感じを出せたらいいのに、とか演技に不服だったのですが…、後半に入って、それすらも演技というか役作りだったのだと分かって、もうやられたーって思いました。
最初は、なんかとっても暗い感じで始まるので(最後まで暗いかも…)、引いてしまうかもしれないのですが、ガッツリ骨太の中国では珍しい刑事モノです。BL臭こそありませんが、ファンタジーっぽさも全くないので、見ごたえはあると思います。
オススメです!

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