酔仙酿造~神様の作るお酒~

街の守護神・城隍様のお祭りに献上するはずだった、幻の銘酒「白黒仙」で満たされた9つの甕が、1つを残して全て割れてしまう。それは謎の男が天から降ってきたから…。

「なんなんだよ~!(泣)」

両親を亡くし、若くして当主となった「白一雲」は、今では幻の銘酒「白黒仙」の唯一の作り手だが、商売の才覚が無く、かつては街で一番だった酒造所を傾けるばかりだった。
その上、大切な献上酒を失い、絶望する。
献上酒を使い物にならないようにした、天から降ってきた男は酒を浴びるほど飲んでしまい、自分が何者かも分からなくなっていた。

「ココはドコ?僕は何をしてるんだ?」

酔いが醒めても男は記憶を失ったままで、困った白一雲は「黒九(酒)」と名付けて、献上酒の再生を手伝わせようとする。
自分が天界の軍神であったことはすっかり忘れ、酒に興じ、女性と戯れるようなチャラい男となってしまった黒九に、呆れる白一雲。

だが、真剣な一雲の酒造への姿勢や、病弱で出戻りの一雲の美貌の姉・月蘭への情にほだされた黒九は、「白黒仙」完成に協力する。

大好物の「白黒仙」が気になった城隍は、こっそり白家を覗きに来て、そこに天界の最強軍神がいることにビックリ!

幻の銘酒「白黒仙」はお祭りまでに無事に完成するのか?
黒九は、記憶を取り戻すのか?白月蘭との恋は?
このまま「白黒仙」を献上できなければ、白一雲は街のお役人に捕まって、由緒ある酒造所は潰れてしまうのか?

1/2ページ
スキ