上海夜曲01
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###(エピローグ)###
明るい陽射しに照らされながら、2人は取り留めのない話をしながら、クスクスと笑い合っていた。
「本当のお前は、こんなにエロいのにな。誰も知らないなんて、もったいない」
いつものように{揶揄|からか}いながら、指先で威軍の頬を{擽|くすぐ}った。
気持ちよさそうに、その声を指先と味わいながら、威軍は幸せそうに小さく呟いた。
「本当の私は、あなただけが知っていればいいんです」
2人は、嬉しそうにキスをして、しっかりと抱きしめ合い、もう一度深く、静かな眠りに落ちた。
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