デート
──翌日、私は早朝から身支度を整えて待ち合わせ場所に向かっていた。
今日の空は雲一つ無く晴れ渡っている。これは間違いなく雨は降らないだろう。
「カキ、まだ来てないかな?」
時刻はまだ午前12時前。約束の時間より20分も早い時間だけどつい待ち切れなくて出て来てしまった。
近くのベンチに座ってしばらく待っていると、アーカラ島の方から空を飛ぶリザードンの姿が見えて来る。その姿を捉えた瞬間、胸が息苦しさを訴えたような気がした。
「カキ!アローラ〜!!」
そんな訴えなど無視して空に向かって手をふると、彼は私の存在に気づいて地上に降りてくる。そしていつものように優しく微笑んでくれた。
「アローラ!サナ。早いな?」
「それはカキも一緒だよ」
「俺はお前を待たせるわけにはいかないと思ってな。それより体調は大丈夫なのか?無理して来なくても良かったんだぞ?」
「ううん、全然問題なし!絶好調だよ!!ククイ博士からも許可もらってきたんだからね」
「そっか。ならよかったよ」
そう言ってカキは嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ると、心の底から温かい気持ちが湧き上がってくる。ずっと眺めていたいけど、そういう訳にもいかなくて少しだけ残念だ。
「それじゃあ早速出発しようぜ。何処に行きたい?」
「うーん……とりあえずお昼ご飯食べたいな!それから、そのあとおすすめの場所を教えてしてほしい!」
「わかった。じゃあまずは腹ごしらえからだな」
そう言ってカキはいつものように私の手を握ると歩き出す。
彼の大きくて温かな手に触れられると、心臓がドキドキして破裂してしまいそうになるけど、今は不思議とその鼓動も心地良いものに感じた。
今日の空は雲一つ無く晴れ渡っている。これは間違いなく雨は降らないだろう。
「カキ、まだ来てないかな?」
時刻はまだ午前12時前。約束の時間より20分も早い時間だけどつい待ち切れなくて出て来てしまった。
近くのベンチに座ってしばらく待っていると、アーカラ島の方から空を飛ぶリザードンの姿が見えて来る。その姿を捉えた瞬間、胸が息苦しさを訴えたような気がした。
「カキ!アローラ〜!!」
そんな訴えなど無視して空に向かって手をふると、彼は私の存在に気づいて地上に降りてくる。そしていつものように優しく微笑んでくれた。
「アローラ!サナ。早いな?」
「それはカキも一緒だよ」
「俺はお前を待たせるわけにはいかないと思ってな。それより体調は大丈夫なのか?無理して来なくても良かったんだぞ?」
「ううん、全然問題なし!絶好調だよ!!ククイ博士からも許可もらってきたんだからね」
「そっか。ならよかったよ」
そう言ってカキは嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ると、心の底から温かい気持ちが湧き上がってくる。ずっと眺めていたいけど、そういう訳にもいかなくて少しだけ残念だ。
「それじゃあ早速出発しようぜ。何処に行きたい?」
「うーん……とりあえずお昼ご飯食べたいな!それから、そのあとおすすめの場所を教えてしてほしい!」
「わかった。じゃあまずは腹ごしらえからだな」
そう言ってカキはいつものように私の手を握ると歩き出す。
彼の大きくて温かな手に触れられると、心臓がドキドキして破裂してしまいそうになるけど、今は不思議とその鼓動も心地良いものに感じた。