日常
午前中の授業が終わり昼休みになると私はククイ博士に保健室へ呼び出されて健康チェックを受けていた。
本来学校があるときはお昼の診察をしないんだけど休み明けだから今回は特別。
「サナ、口を開けてくれ」
言われた通りに口を開くと喉の奥までじっくり観察される。
「うーん……少し腫れているか……。食欲はあるかい?」
「はい、あります!」
「それなら大丈夫かな。念の為、抗生物質を飲んでおくんだよ」
「わかりました!」
手渡された錠剤を口に含むとおいしい水を流し込む。
「久々の学校だからってあまり張り切るとまたぶり返すかもしれないから程々にするんだぞ?」
「はい!」
「よし、それじゃあ今日はこれで終わり。午後からも頑張れるかい?」
「はいっ!」
元気よく返事をして教室へ戻るとカキとスイレンが駆け寄ってきた。
「お疲れ様」
「体調のほうはどうだった?」
「平気!ククイ博士がちゃんと見てくれたから!」
「そっかぁ……それなら良かった……」
2人は安堵の表情を浮かべると私の両サイドに立って腕を組むと歩き出した。
「ほら、早く行こ!マオの料理が冷めちゃうから!」
「あ、待ってよ〜!」
3人で廊下を歩いているとあっという間に食堂にたどり着いた。
「おかえり〜!帰ってきたってことは特に問題なかったんだね!」
テーブルには既にマオが座っていて私達の分の昼食を用意していてくれた。
「うん、バッチリ!午後も授業受けていいって!」
「良かった〜サナがいないと寂しいんだもん。」
「ごめんね、心配かけて」
「良いの良いの!そんなこと気にしないで。サナが元気になってくれたらそれでいいんだから。それより早く食べないとお昼終わっちゃうよ?」
「あぁっ!そうだった!急がなきゃ!」
私は急いで席に着くといただきますと言ってスプーンを手に取る。
「今日はシチューにしてみたんだけどどうかな?」
スプーンで掬ったシチューを一口食べると優しい味が口に広がっていく。
「すっごくおいしいよ!毎日食べたいくらい!」
「それは言い過ぎだよ〜」と言いながらも嬉しそうに笑うマオを見て思わずこちらの顔も綻ぶ。
「ほら、早く食べないと昼休み遊びに行けないぞ」
カキの言葉で我に帰ると慌てて残りのご飯を食べきった。
「ごちそうさま!」
「はい、お粗末様です」
食器を片付けようとするとカキとマオがやって来て私の前からひょいと食器を持ち上げる。
今朝のククイ博士を思い出してデジャヴというか…なんとも言えない気持ちになった。
「後は俺達がやっとくから先に遊んで来いよ」
「え、でも悪いよ……」
「病み上がりなんだしさ。それにたまには私達に甘えてよ!」
「わかった……ありがとう」
私は二人に後を任せて席を立つとスイレンと一緒に校庭へ向かった。
「サナ、何する?アシマリと遊ぶ?」
「えっ、いいの!?」
「もちろん!行こう!」
スイレンに手を引かれながら歩き出す。
広いため池にたどり着くとスイレンはモンスターボールからアシマリを繰り出した。
「アシマリ、あそぼ!」
「シャマーッ!」
アシマリは華麗に入水するとスイレンの側に勢いよく着地した。
今度は私の元へやってくると肩に飛び乗り頭をすり寄せてくる。
「ふふっ、久しぶりだねアシマリ…元気にしてた?」「アウアウッ♪」
久しぶりに感じる温もりと柔らかさに心が癒されていく。
「ポケモンフーズあげてみる?アシマリ喜ぶ。」
「うん!やってみる!」
スイレンは鞄からフードを取り出すと私の手のひらに置いてくれた。
「どう……?」
アシマリは鼻を突き出して慎重に匂いを嗅いでいる。そして次の瞬間、パクリとフードを齧った。
「アウ!アーオッ!!」
とても気に入ったのかさらにもう一口と催促してくる。その様子が可愛くてつい顔が緩む。
「もっと欲しいみたいだね」
「うん!たくさんあげるね!」
その後、私達はお昼休みが終わるまでアシマリと沢山戯れた。
本来学校があるときはお昼の診察をしないんだけど休み明けだから今回は特別。
「サナ、口を開けてくれ」
言われた通りに口を開くと喉の奥までじっくり観察される。
「うーん……少し腫れているか……。食欲はあるかい?」
「はい、あります!」
「それなら大丈夫かな。念の為、抗生物質を飲んでおくんだよ」
「わかりました!」
手渡された錠剤を口に含むとおいしい水を流し込む。
「久々の学校だからってあまり張り切るとまたぶり返すかもしれないから程々にするんだぞ?」
「はい!」
「よし、それじゃあ今日はこれで終わり。午後からも頑張れるかい?」
「はいっ!」
元気よく返事をして教室へ戻るとカキとスイレンが駆け寄ってきた。
「お疲れ様」
「体調のほうはどうだった?」
「平気!ククイ博士がちゃんと見てくれたから!」
「そっかぁ……それなら良かった……」
2人は安堵の表情を浮かべると私の両サイドに立って腕を組むと歩き出した。
「ほら、早く行こ!マオの料理が冷めちゃうから!」
「あ、待ってよ〜!」
3人で廊下を歩いているとあっという間に食堂にたどり着いた。
「おかえり〜!帰ってきたってことは特に問題なかったんだね!」
テーブルには既にマオが座っていて私達の分の昼食を用意していてくれた。
「うん、バッチリ!午後も授業受けていいって!」
「良かった〜サナがいないと寂しいんだもん。」
「ごめんね、心配かけて」
「良いの良いの!そんなこと気にしないで。サナが元気になってくれたらそれでいいんだから。それより早く食べないとお昼終わっちゃうよ?」
「あぁっ!そうだった!急がなきゃ!」
私は急いで席に着くといただきますと言ってスプーンを手に取る。
「今日はシチューにしてみたんだけどどうかな?」
スプーンで掬ったシチューを一口食べると優しい味が口に広がっていく。
「すっごくおいしいよ!毎日食べたいくらい!」
「それは言い過ぎだよ〜」と言いながらも嬉しそうに笑うマオを見て思わずこちらの顔も綻ぶ。
「ほら、早く食べないと昼休み遊びに行けないぞ」
カキの言葉で我に帰ると慌てて残りのご飯を食べきった。
「ごちそうさま!」
「はい、お粗末様です」
食器を片付けようとするとカキとマオがやって来て私の前からひょいと食器を持ち上げる。
今朝のククイ博士を思い出してデジャヴというか…なんとも言えない気持ちになった。
「後は俺達がやっとくから先に遊んで来いよ」
「え、でも悪いよ……」
「病み上がりなんだしさ。それにたまには私達に甘えてよ!」
「わかった……ありがとう」
私は二人に後を任せて席を立つとスイレンと一緒に校庭へ向かった。
「サナ、何する?アシマリと遊ぶ?」
「えっ、いいの!?」
「もちろん!行こう!」
スイレンに手を引かれながら歩き出す。
広いため池にたどり着くとスイレンはモンスターボールからアシマリを繰り出した。
「アシマリ、あそぼ!」
「シャマーッ!」
アシマリは華麗に入水するとスイレンの側に勢いよく着地した。
今度は私の元へやってくると肩に飛び乗り頭をすり寄せてくる。
「ふふっ、久しぶりだねアシマリ…元気にしてた?」「アウアウッ♪」
久しぶりに感じる温もりと柔らかさに心が癒されていく。
「ポケモンフーズあげてみる?アシマリ喜ぶ。」
「うん!やってみる!」
スイレンは鞄からフードを取り出すと私の手のひらに置いてくれた。
「どう……?」
アシマリは鼻を突き出して慎重に匂いを嗅いでいる。そして次の瞬間、パクリとフードを齧った。
「アウ!アーオッ!!」
とても気に入ったのかさらにもう一口と催促してくる。その様子が可愛くてつい顔が緩む。
「もっと欲しいみたいだね」
「うん!たくさんあげるね!」
その後、私達はお昼休みが終わるまでアシマリと沢山戯れた。