原罪
呼称:原罪 身長:2m
対象の条件:「自分は賢人だ」として、自分の罪を認めず、また、向き合おうともしない者
“領域”:ねじくれ、痛んだ大木が中心に生えた古代ギリシャ風の廃墟群。
戦闘能力:非常に高い。決して戦ってはいけない
瞬間移動:戦闘時、または対象を見つけた状態で距離が離れすぎると多用
血の操作:しない
生物支配:しない
機械操作:しない。ただし剣の一振りでほぼすべての物質を壊せる。
接近時の予兆:不快感のある甘ったるい臭い。剣が「ごうごう」と燃えている音
――概要――
罪を犯しながらも、自らは知恵ある者だと思い込んでいる者の前に現れる"贖罪者"。純粋な暴力の化身であり、対象は罪の前に、そして裁きの前には、どんな知性も力も本質的には意味を成さないことを教える存在である。
結局のところ、罪を犯した者はどれだけ優れていようが、ただの罪人に過ぎず、全て愚か者である。罪を背負い、罪と向き合い、罪に苦しみながら、生き続けることしかない。その様を「賢い」と呼ぶには、あまりに馬鹿馬鹿しいだろう。
――逃れるためには――
まず第一に、決して挑んではならず、戦ってはならず、倒そうなどとは思ってはいけない。
「全裸だから防御は低い筈だ。罠にかけたり、道具を使えば勝てるかも」
「巨体とはいえ剣だから、離れた場所にいれば安全だろう」
……などという道理は通用しない。何をしても効かないし、瞬間移動して近付いてくる。決して勝つことはできないし、出し抜くことも不可能である。原罪は罪そのものであり、人が生まれて今まで、全く制することができなかった概念そのものなのだ。
とにかく“領域”の中で逃げ続け、隠れてやり過ごし続けること。走ってくることはなく、追跡のために瞬間移動をしてくることはないが、どんな障害物も剣の一振りで粉砕し、最短ルートで追ってくる。隠れて時間を稼いでは、やがて見つかったのことを悟り、また逃げ出して息を潜める。その繰り返しだ。
やがて原罪に追い詰められ、もはや周りを見る余裕すらない時。小さな穴倉や何とか入り込めるような隙間に潜み、自らを探し回る原罪が周囲を破壊し尽くす轟音のみが響く中。罪の前には、己が無力であることを知り、自らの過ちを受け入れた時。気が付くと、元の世界に帰っているのだという。
「だという」……というのは、原罪から逃れられた者は殆どおらず、明確な条件が不明であるためだ。自分を賢人と思い込んで罪を認めない者は、大抵そのプライドの高さや、自分が優れているという思い込みから、最後まで罪を出し抜こうと画策し、最後には殺されてしまうらしい。
対象の条件:「自分は賢人だ」として、自分の罪を認めず、また、向き合おうともしない者
“領域”:ねじくれ、痛んだ大木が中心に生えた古代ギリシャ風の廃墟群。
戦闘能力:非常に高い。決して戦ってはいけない
瞬間移動:戦闘時、または対象を見つけた状態で距離が離れすぎると多用
血の操作:しない
生物支配:しない
機械操作:しない。ただし剣の一振りでほぼすべての物質を壊せる。
接近時の予兆:不快感のある甘ったるい臭い。剣が「ごうごう」と燃えている音
――概要――
罪を犯しながらも、自らは知恵ある者だと思い込んでいる者の前に現れる"贖罪者"。純粋な暴力の化身であり、対象は罪の前に、そして裁きの前には、どんな知性も力も本質的には意味を成さないことを教える存在である。
結局のところ、罪を犯した者はどれだけ優れていようが、ただの罪人に過ぎず、全て愚か者である。罪を背負い、罪と向き合い、罪に苦しみながら、生き続けることしかない。その様を「賢い」と呼ぶには、あまりに馬鹿馬鹿しいだろう。
――逃れるためには――
まず第一に、決して挑んではならず、戦ってはならず、倒そうなどとは思ってはいけない。
「全裸だから防御は低い筈だ。罠にかけたり、道具を使えば勝てるかも」
「巨体とはいえ剣だから、離れた場所にいれば安全だろう」
……などという道理は通用しない。何をしても効かないし、瞬間移動して近付いてくる。決して勝つことはできないし、出し抜くことも不可能である。原罪は罪そのものであり、人が生まれて今まで、全く制することができなかった概念そのものなのだ。
とにかく“領域”の中で逃げ続け、隠れてやり過ごし続けること。走ってくることはなく、追跡のために瞬間移動をしてくることはないが、どんな障害物も剣の一振りで粉砕し、最短ルートで追ってくる。隠れて時間を稼いでは、やがて見つかったのことを悟り、また逃げ出して息を潜める。その繰り返しだ。
やがて原罪に追い詰められ、もはや周りを見る余裕すらない時。小さな穴倉や何とか入り込めるような隙間に潜み、自らを探し回る原罪が周囲を破壊し尽くす轟音のみが響く中。罪の前には、己が無力であることを知り、自らの過ちを受け入れた時。気が付くと、元の世界に帰っているのだという。
「だという」……というのは、原罪から逃れられた者は殆どおらず、明確な条件が不明であるためだ。自分を賢人と思い込んで罪を認めない者は、大抵そのプライドの高さや、自分が優れているという思い込みから、最後まで罪を出し抜こうと画策し、最後には殺されてしまうらしい。