緑⊿の短編系


こんなの、いつまで続くんだろう。



ソファーに座る身体に掛かる、心地よい体重。
重なった部分から服越しに伝わる温もり。

近づくほどに増す香り。
頬に触れる髪のやわらかさ。
指先で感じる、肌の滑らかさ。

唇に触れれば、腰が痺れて、そんなのは一切頭から吹き飛んでしまう。


「………、」

「理佐、、、」

「………」


私の体に乗るねるは、私の頬を両手に包んで顔を固定する。少し上に向けると、上からキスをした。

少し強気なキスで、私は完全に受け身だけど、跨ぐねるの腰を撫でゆっくりと手を滑らせる。


ぴく、と反応するのが可愛い。
けれど、私も、挿入される舌に、腰が痺れて、震える。


「気持ちいい?」

「…うん」

「かわいか。腰、震えとる」

「ねるもでしょ」


昂ってるのは、片方じゃなくて。
私も腰を捩るように動いてしまうけど、ねるも私の太ももに、押し付けるように腰を震わせていた。


ゆっくり、濃度を上げて。
触れる肌が、湿って、濡れて、溢れる。

普段触れることのない、ねるの内側は熱くて、濃くて。私の知らない私を見つけて捕まえて、壊していく。

気持ち悪いくらい、ぐちゃぐちゃになって、互いの境目が分からなくなって
達した先で弾ければ、私たちは2人に別れる。


「………気持ちよかった?」

「そんなん聞かんでよか」

「ねるのキス気持ち良かったのに」

「…」


息を切らせて、震えるねるの身体を抱きしめる。指先に力を込めれば、小さく跳ねて、可愛い声が聞こえた。

さっきまで私たちを混ぜ合わせていたそれが、今や私たちを遮る膜みたいだった。


こんなのが、いつまで続けられるんだろう。

触れる肌の滑らかさも、甘い香りも、温もりも。
この声すら。


届かなくなる日が、きっと来る。







その前に。








抱いて。

抱き潰して。


グズグズに、ぐちゃぐちゃに。

私しか、知らない。
私じゃなきゃ見れない。

私だけが、ねるの中と、裏と、内側を知る。




そんな汚れた、穢い私を
独占欲の塊を

ねるが知ったら



きっと、この関係は終わる。


























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