Succubus
「茜!!!」
「!!」
「ちっ、」
大声に体が跳ねて、呑まれていた思考が帰ってくる。振り返れば愛佳がいて、酷く慌てた様子だった。
……ん、待って。今ちって舌打ちしなかった??
てか何で愛佳??
愛佳「りっちゃん離れて!」
理佐「え?え?」
茜「なによー、いいじゃん別に」
愛佳「いいわけないでしょ!」
がーっと近づいてきた愛佳は人の目なんて気にしないで、声高に茜を引き剥がす。
見て取れるのは、2人が知り合いだってこと。
愛佳「りっちゃん大丈夫!?茜にチューされてない!?」
理佐「、え?うん、なにも……」
ていうか、そんな大声でチューとか言わないで。みんな見てるじゃん。
茜「……ほんと、いい所で邪魔しに来たんだから!」
愛佳「りっちゃんに手出さない!」
茜「Succubus相手にしてるんだから、3Pくらい余裕でしょ」
愛佳「ちょ!そんな!!」
愛佳「なんでそんな事素敵なこと言うの!でも私も入れて!4ぴ…!「愛佳!!!」いたぁ!!」
一瞬でも止めてくれたと期待した私がバカだった。ほんと最低。
茜「えー?なになに、そんな澄ました顔してるのにソッチはやっぱり立派なの?」
理佐「っ、こんなとこでする話じゃないでしょ」
茜「ふふ、そうね。みんな見てるし。別に視姦も嫌いじゃいけど」
理佐「いい加減にして」
茜「理佐怒らせないでよ茜。ねるはそんなオープンにやってないんだから、」
茜「そうなの?だからSuccubus相手してるのにこんななんだ」
”こんな”ってなに。
むっとしたのが分かったのか、私を見ながら茜は表情を崩した。
茜「ふふ、怒らないで。場所を移そ?出来れば外じゃない方がいいな、ね?愛佳」
愛佳「はいはい。ごめんね、りっちゃん。茜家に入れていい?」
理佐「……うん、」
本当は嫌だけど、茜のフェロモンが外で醸し出され続けても困るし。どこにいたって人がいる。
自宅がいちばん安心だと、なんとなく納得した。
ねるの反応だけに、少しの不安を抱えながら3人で自宅へと向かった。
そして。
理佐「…なんでいるの?」
ねる「ねるがいちゃいけんと?」
理佐「そうじゃないけど、びっくりした」
玄関前には既にねるがいて、なんの説明も受ける前に、ねると茜の繋がりが予測できた。
茜「私が呼んだの、ねるちゃんヤキモチ妬きだから、私が理佐の家に入ったって知ったら怒るかと思って」
理佐「……そうなんだ、」
ねる「あかねんと何かあった?」
理佐「え!?ないよ、少しお酒飲んで、、別に、それくらい」
ねる「ふーん、」
4人でリビングに揃ってテーブルを囲うように座る。
飲み物を出した方がいいんだろうなと思いつつ、今の状況にそぐわない気がして止めた。
理佐「茜は、Succubusなの?」
茜「そう。私もねると同じ。愛佳と付き合ってます」
理佐「え?」
愛佳「…何、その反応」
理佐「ペーちゃんと付き合ってるんだと思った」
愛佳「ぺーは幼なじみだよ。手が掛かる、ね」
茜「愛佳はぺーちゃんへの性欲持て余しててね」
ん?
にこやかに話し出す茜に耳を疑う。
性欲もて余してとか、ちょっと……。
茜「そのご馳走を頂いちゃったのが私。体の相性良すぎて付き合ってるの」
愛佳「ちょ!言わんでいいでしょ今!」
うわ。最低。
体が先とか。
愛佳「そんな目で見ないで!!」
でも、まぁ。
そういう関係も、珍しくないんだろうな。私自身、ねるとの始まりは今考えてもあやふや過ぎる。
茜「今言わなかったらいつ言うの?こんな誤魔化しと嘘なんて、あとで首締めるだけだよ?」
愛佳「う、」
茜「正直に言っとけばあとは楽なんだからさ」
理佐「………」
茜「ただ、理佐は流されやすいねー。ねるちゃんを落とすんだからもっと強い子だと思った」
ねる「りっちゃんは強かよ、ねるが誘っても全然手出さんかったもん」
茜「そうなの?じゃあねるちゃんに充てられ過ぎて脆くなっちゃったのかな?ね?」
理佐「そんな事ない」
茜「そう? 愛佳、ちょっと」
愛佳「?」
茜が呼ぶと、愛佳が疑問を浮かべながら茜に近づく。
けど、速度は落とすけれど近づく行為は止まらなくて。愛佳は飲み込まれるように茜とキスをした。
そうして、愛佳に何かのスイッチが入って
キスの濃密さが増す。
目の前で見せつけられるその性に、私はドクドクと心臓を跳ねさせ、呼吸が乱れる。
そして、一瞬。
角度を変え、キスを続ける茜が薄く目を開く。
その瞳と視線がぶつかった。
茜の綺麗な指先が、愛佳の短い髪を耳にかける。それが合図かというように、2人は少しだけ距離を取った。
茜「愛佳の、おいしい、」
愛佳「……こんなとこで、するとか、りっちゃんに嫌われるんだけど」
茜「いーじゃん。気持ちいいでしょ?」
愛佳「…そりゃもうとびっきり。」
茜「ねるちゃん」
ねる「!」
茜「おいで、分けてあげる」
理佐「ねる!?」
溢れる性欲に充てられるのは、それを餌にしているSuccubusだ。
茜「愛佳って性欲すごいんだよ?私がおなかいっぱいになっても、いっぱい注いでくれるの。こんな人そういないし、濃いのが溢れ続けるなんて、、やらしいよね」
ねる「っ、。」
ねるが唾を飲み込むのが分かる。
すごい。と、漠然と感じる。Succubusに誘われない。Succubusを誘う、目の前の現実。
彼女たちが望むのは、そういう人たちなのかもしれない。
ねるが近づいて、茜がねるの手を握る。まだ躊躇うそれを手を引いて引き寄せて。
愛佳の視線に、ねるが落ちた。
ねるが、息を飲む。
愛佳が、ゆっくりと熱の篭った声を出す。
私は、性にまみれていく空気を肌で感じながら浅い口呼吸を繰り返していた。
愛佳「…なにしてんの」
ねる「っ、しゃべらんで」
茜「ほら、愛佳。ねるちゃんにキスしてあげて?おいしいの、分けてあげてよ」
理佐「!」
茜に引かれて、ねるが姿勢を崩す。茜に後ろから抱えられる形で、ねるは拘束されるように淡く抱きしめられた。
ねる「あかねん、!」
茜「大丈夫、愛佳なら余裕だって」
ねる「そんな話しとらん、ん!」
茜「いいから。任せて…?」
ぐらつくほどに甘い香り、甘い声。
茜がねるに、触れるだけのキスを耳に落とす。
綺麗な女性、
愛する彼女、。
密着する姿勢、甘い言葉と切れる呼吸。
ドクドクと身体が強く脈打つ。欲情してる、こんな、場面で。
茜「!、ふふ」
ねる「りっちゃ、」
何かに気づいたみたいに、2人の視線が揃って私に上がる。
けど、
ねるは少し怒ったようにして愛佳を鷲掴みにすると、力任せなキスをした。
目の前のそれは、深く熱く、本来なら割って入るべきなのに
なんていうかその、色気が全くなくて。
私は呆気に取られて、貪られる愛佳を見つめてしまう。
「ん!」
「ん、ちょ!」
貪るようなキスのあと、愛佳はずるずると体を落として倒れ込む。
愛佳「へ?ちょ、、マジか…」
茜「……あれ?愛佳ー?」
ねる「ん、。足らん、」
茜「ねるちゃん、まさか吸い尽くしちゃった、?」
ねる「あかねん、ねるこれで満足しちゃうとかないけん」
茜「、え?てことは、」
てことは??
茜が私を見上げる。さっきとは違って、少しだけ怯えたような、驚いた顔。
茜「理佐、どんだけ性欲持て余し…いた!」
ねる「りっちゃん、こっち来て」
理佐「え?」
ねる「愛佳とキスしちゃったままで良かと?ねる愛佳のこと忘れられんくなるかも、」
理佐「絶対嘘じゃん…」
ねるがじっとこっちを見て。
妖しげに、小さく、舌を出してその唇を舐めた。
ゾクゾクとした、感覚。
愛佳との絡むようなキスが、思い出されて
私は、身体の奥から這い上がるような欲に、飲まれる。
「おいで、ねる」
「えへへ」
嬉しそうなねるの手を引いて外へ出た。
かわいく、淫らで、いやらしい。
そんなねるを、微かにでも私以外に晒したくない。
「おはようございます」
理佐「……守屋さん、」
茜「ふふ、朝帰り……家、帰ってないんですか?」
理佐「…関係ないでしょ」
茜「安心してください、職場に持ち込みなんてしませんから。……でも、」
書類を私の机に置きながら、距離が詰められるその瞬間
甘く、囁くように
茜の声が、私の耳に吹き込まれる。
茜「今度はちゃんと、理佐の味わいたいな」
理佐「───…」
『──サキュバスのお姉ちゃんは、下の子の相手を見に来る風習があるったい。あかねんが来たのはそれのせいで、理佐を見極めに来たんよ。やけん、これ以上手を出したりはないと思う』
──身近に香る、淫魔の香り…。
甘すぎるほどに、甘ったるい香り。
体の奥をくすぐられる感覚。昨夜を思い出す、精根尽き果てると思えるほど
欲と性に溢れ塗れる世界が過ぎる。
───こういうの、好きでしょ?
夢に、逃げ場はない、。
理佐「……もう二度と夢には来ないでね」
茜「耐えてみてよ、ねるちゃんのパートナーさん?」
ねる。茜はきっと、ねるのお姉ちゃんなんかじゃなくて
間違いなく、ねると同じ
Succubusだ。
「!!」
「ちっ、」
大声に体が跳ねて、呑まれていた思考が帰ってくる。振り返れば愛佳がいて、酷く慌てた様子だった。
……ん、待って。今ちって舌打ちしなかった??
てか何で愛佳??
愛佳「りっちゃん離れて!」
理佐「え?え?」
茜「なによー、いいじゃん別に」
愛佳「いいわけないでしょ!」
がーっと近づいてきた愛佳は人の目なんて気にしないで、声高に茜を引き剥がす。
見て取れるのは、2人が知り合いだってこと。
愛佳「りっちゃん大丈夫!?茜にチューされてない!?」
理佐「、え?うん、なにも……」
ていうか、そんな大声でチューとか言わないで。みんな見てるじゃん。
茜「……ほんと、いい所で邪魔しに来たんだから!」
愛佳「りっちゃんに手出さない!」
茜「Succubus相手にしてるんだから、3Pくらい余裕でしょ」
愛佳「ちょ!そんな!!」
愛佳「なんでそんな事素敵なこと言うの!でも私も入れて!4ぴ…!「愛佳!!!」いたぁ!!」
一瞬でも止めてくれたと期待した私がバカだった。ほんと最低。
茜「えー?なになに、そんな澄ました顔してるのにソッチはやっぱり立派なの?」
理佐「っ、こんなとこでする話じゃないでしょ」
茜「ふふ、そうね。みんな見てるし。別に視姦も嫌いじゃいけど」
理佐「いい加減にして」
茜「理佐怒らせないでよ茜。ねるはそんなオープンにやってないんだから、」
茜「そうなの?だからSuccubus相手してるのにこんななんだ」
”こんな”ってなに。
むっとしたのが分かったのか、私を見ながら茜は表情を崩した。
茜「ふふ、怒らないで。場所を移そ?出来れば外じゃない方がいいな、ね?愛佳」
愛佳「はいはい。ごめんね、りっちゃん。茜家に入れていい?」
理佐「……うん、」
本当は嫌だけど、茜のフェロモンが外で醸し出され続けても困るし。どこにいたって人がいる。
自宅がいちばん安心だと、なんとなく納得した。
ねるの反応だけに、少しの不安を抱えながら3人で自宅へと向かった。
そして。
理佐「…なんでいるの?」
ねる「ねるがいちゃいけんと?」
理佐「そうじゃないけど、びっくりした」
玄関前には既にねるがいて、なんの説明も受ける前に、ねると茜の繋がりが予測できた。
茜「私が呼んだの、ねるちゃんヤキモチ妬きだから、私が理佐の家に入ったって知ったら怒るかと思って」
理佐「……そうなんだ、」
ねる「あかねんと何かあった?」
理佐「え!?ないよ、少しお酒飲んで、、別に、それくらい」
ねる「ふーん、」
4人でリビングに揃ってテーブルを囲うように座る。
飲み物を出した方がいいんだろうなと思いつつ、今の状況にそぐわない気がして止めた。
理佐「茜は、Succubusなの?」
茜「そう。私もねると同じ。愛佳と付き合ってます」
理佐「え?」
愛佳「…何、その反応」
理佐「ペーちゃんと付き合ってるんだと思った」
愛佳「ぺーは幼なじみだよ。手が掛かる、ね」
茜「愛佳はぺーちゃんへの性欲持て余しててね」
ん?
にこやかに話し出す茜に耳を疑う。
性欲もて余してとか、ちょっと……。
茜「そのご馳走を頂いちゃったのが私。体の相性良すぎて付き合ってるの」
愛佳「ちょ!言わんでいいでしょ今!」
うわ。最低。
体が先とか。
愛佳「そんな目で見ないで!!」
でも、まぁ。
そういう関係も、珍しくないんだろうな。私自身、ねるとの始まりは今考えてもあやふや過ぎる。
茜「今言わなかったらいつ言うの?こんな誤魔化しと嘘なんて、あとで首締めるだけだよ?」
愛佳「う、」
茜「正直に言っとけばあとは楽なんだからさ」
理佐「………」
茜「ただ、理佐は流されやすいねー。ねるちゃんを落とすんだからもっと強い子だと思った」
ねる「りっちゃんは強かよ、ねるが誘っても全然手出さんかったもん」
茜「そうなの?じゃあねるちゃんに充てられ過ぎて脆くなっちゃったのかな?ね?」
理佐「そんな事ない」
茜「そう? 愛佳、ちょっと」
愛佳「?」
茜が呼ぶと、愛佳が疑問を浮かべながら茜に近づく。
けど、速度は落とすけれど近づく行為は止まらなくて。愛佳は飲み込まれるように茜とキスをした。
そうして、愛佳に何かのスイッチが入って
キスの濃密さが増す。
目の前で見せつけられるその性に、私はドクドクと心臓を跳ねさせ、呼吸が乱れる。
そして、一瞬。
角度を変え、キスを続ける茜が薄く目を開く。
その瞳と視線がぶつかった。
茜の綺麗な指先が、愛佳の短い髪を耳にかける。それが合図かというように、2人は少しだけ距離を取った。
茜「愛佳の、おいしい、」
愛佳「……こんなとこで、するとか、りっちゃんに嫌われるんだけど」
茜「いーじゃん。気持ちいいでしょ?」
愛佳「…そりゃもうとびっきり。」
茜「ねるちゃん」
ねる「!」
茜「おいで、分けてあげる」
理佐「ねる!?」
溢れる性欲に充てられるのは、それを餌にしているSuccubusだ。
茜「愛佳って性欲すごいんだよ?私がおなかいっぱいになっても、いっぱい注いでくれるの。こんな人そういないし、濃いのが溢れ続けるなんて、、やらしいよね」
ねる「っ、。」
ねるが唾を飲み込むのが分かる。
すごい。と、漠然と感じる。Succubusに誘われない。Succubusを誘う、目の前の現実。
彼女たちが望むのは、そういう人たちなのかもしれない。
ねるが近づいて、茜がねるの手を握る。まだ躊躇うそれを手を引いて引き寄せて。
愛佳の視線に、ねるが落ちた。
ねるが、息を飲む。
愛佳が、ゆっくりと熱の篭った声を出す。
私は、性にまみれていく空気を肌で感じながら浅い口呼吸を繰り返していた。
愛佳「…なにしてんの」
ねる「っ、しゃべらんで」
茜「ほら、愛佳。ねるちゃんにキスしてあげて?おいしいの、分けてあげてよ」
理佐「!」
茜に引かれて、ねるが姿勢を崩す。茜に後ろから抱えられる形で、ねるは拘束されるように淡く抱きしめられた。
ねる「あかねん、!」
茜「大丈夫、愛佳なら余裕だって」
ねる「そんな話しとらん、ん!」
茜「いいから。任せて…?」
ぐらつくほどに甘い香り、甘い声。
茜がねるに、触れるだけのキスを耳に落とす。
綺麗な女性、
愛する彼女、。
密着する姿勢、甘い言葉と切れる呼吸。
ドクドクと身体が強く脈打つ。欲情してる、こんな、場面で。
茜「!、ふふ」
ねる「りっちゃ、」
何かに気づいたみたいに、2人の視線が揃って私に上がる。
けど、
ねるは少し怒ったようにして愛佳を鷲掴みにすると、力任せなキスをした。
目の前のそれは、深く熱く、本来なら割って入るべきなのに
なんていうかその、色気が全くなくて。
私は呆気に取られて、貪られる愛佳を見つめてしまう。
「ん!」
「ん、ちょ!」
貪るようなキスのあと、愛佳はずるずると体を落として倒れ込む。
愛佳「へ?ちょ、、マジか…」
茜「……あれ?愛佳ー?」
ねる「ん、。足らん、」
茜「ねるちゃん、まさか吸い尽くしちゃった、?」
ねる「あかねん、ねるこれで満足しちゃうとかないけん」
茜「、え?てことは、」
てことは??
茜が私を見上げる。さっきとは違って、少しだけ怯えたような、驚いた顔。
茜「理佐、どんだけ性欲持て余し…いた!」
ねる「りっちゃん、こっち来て」
理佐「え?」
ねる「愛佳とキスしちゃったままで良かと?ねる愛佳のこと忘れられんくなるかも、」
理佐「絶対嘘じゃん…」
ねるがじっとこっちを見て。
妖しげに、小さく、舌を出してその唇を舐めた。
ゾクゾクとした、感覚。
愛佳との絡むようなキスが、思い出されて
私は、身体の奥から這い上がるような欲に、飲まれる。
「おいで、ねる」
「えへへ」
嬉しそうなねるの手を引いて外へ出た。
かわいく、淫らで、いやらしい。
そんなねるを、微かにでも私以外に晒したくない。
「おはようございます」
理佐「……守屋さん、」
茜「ふふ、朝帰り……家、帰ってないんですか?」
理佐「…関係ないでしょ」
茜「安心してください、職場に持ち込みなんてしませんから。……でも、」
書類を私の机に置きながら、距離が詰められるその瞬間
甘く、囁くように
茜の声が、私の耳に吹き込まれる。
茜「今度はちゃんと、理佐の味わいたいな」
理佐「───…」
『──サキュバスのお姉ちゃんは、下の子の相手を見に来る風習があるったい。あかねんが来たのはそれのせいで、理佐を見極めに来たんよ。やけん、これ以上手を出したりはないと思う』
──身近に香る、淫魔の香り…。
甘すぎるほどに、甘ったるい香り。
体の奥をくすぐられる感覚。昨夜を思い出す、精根尽き果てると思えるほど
欲と性に溢れ塗れる世界が過ぎる。
───こういうの、好きでしょ?
夢に、逃げ場はない、。
理佐「……もう二度と夢には来ないでね」
茜「耐えてみてよ、ねるちゃんのパートナーさん?」
ねる。茜はきっと、ねるのお姉ちゃんなんかじゃなくて
間違いなく、ねると同じ
Succubusだ。