忍者と井戸と幽霊
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*はじめに!!
・この話しの主人公は、五年生メンバーには女子だとばれています。
・設定
五年ろ組の竹谷と同室。
五年連続ろ組の保健委員。つまり………。
そんな女の子のお話し。
+++
湿っぽい空気に
日暮れ時の薄暗さ
人気の無い寂しい木立
その陰にひっそりとあるのは
蔦が絡まる古井戸。
そこに近付く人影が一つ。
千鶴は古井戸から水を汲み上げると、その水をザブリっと頭から被った。
ポタリ、ポタリと滴り落ちる水。
頭の上で結った髷を解くと、黒々とした豊かな黒髪はペタリと体に張り付き、とても欝陶しい。
ただでさえ、今は制服では無く着物だ。
布が水に濡れて、肌に張り付く感触は気持ちが悪い。
再び水を汲み上げ、頭から被る。
その水音が近付く足音を掻き消し。
彼女にある危機を招く。
千鶴が俯くと、長い黒髪が垂れて視界を塞ぐ。
籠に入れた手ぬぐいを取ろうと屈むと
狭い視界の隅に鮮やかな水色と井桁模様が目に入り
彼女は動きを止めた
ギャァァー!!
忍術学園に大きな悲鳴が響き渡った。
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