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0・序章
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朝日に照らされて“それ”は
野原に薄い絹布を広げたように、静かに銀色に煌めく。
まるで、昨夜の三日月が涙を残したかの如く
月の雫がポツリと頬へと降り懸かる。
その少女はゆっくりと目を開けた。
変わらなかったモノ
変わったモノ
どちらも大切で…
黒く真っ直ぐな瞳は
蒼く澄んだ空を見上げる。
頬に落ちた露玉が、
仄に流れ、地面で弾けた。
季節が巡り
時を刻む。
一陣の風が紅葉した樹木を揺らし、秋の野原を吹き抜ける。
風が穏やかに、彼女の鶯色の忍装束に朝露の雨を降らした。
まるで、それが合図だったかのように
空を見上げていた瞳に光が宿る。
―― 全ての始まりは、あの時から………。――
少女は力強く一歩、前へと踏み出した。
++ 0・序章 ++