一瞬だけの繋がり
※WT×MHA クロスオーバー
※キャラ名はヒロアカのみしか出てこないので、ワートリ知らない方も読める仕様となっております。
※誰が出てるかは最後に記載しております、時間ある方は読んでみてください
※個性が蔓延る世界に、どんな不思議があってもいいよね!みたいなノリで絡ませたかっただけのお馬鹿な世界線
※なんでも許せる方向け
※忘れずに此処にも、勝デクです
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【一瞬だけの繋がり】
「こちら、ヒーローデク、敵を発見しました」
「俺が行く…退け、デク」
「かっちゃ…ダイナマイト!!」
「大爆殺神付けろや!!」
耳に宛てがうスピーカーから敵の情報を教えられる。 既に何人かのヒーローが向かっているようだが、如何せん今回の敵は目的も分からない上に数が多いらしく、僕らヒーローの仮免取得済み学生も参加する事になった。
僕、かっちゃん、轟くん、飯田くん、上鳴くん、切島くん、瀬呂くん、峰田くんの事務所がチームアップとなりプロヒーローの指示の元、雄英生徒のみで行動を許してもらっていた。 リーダーはかっちゃんで皆がそれをサポートするというシンプルな作戦だった。彼らしく周りを配慮した戦い方かもしれないなぁっと笑って、敵の位置まで移動した。
『デク、ダイナマイト、ショート聞こえるか!!』
「エンデヴァー!? どうしました!!」
「大爆殺神付けろや!! なんだ?」
「何かあったのか?」
『敵が増えている、スマンがお前らは今のメンバーと離れ別地区に向かってくれ』
「了解!!」
先程まで共に行動していたメンバーと離れて、エンデヴァー事務所インターン組だけがビルから降りる。 送られてきた地図は少し離れているが行けない距離では無いなっと各自の移動手段で移動を始めた。
僕たちが向かった敵が大量発生している街は、初めて見る敵で周りは驚きながらも写メを撮ったり、動画を撮影したりとしていて、かっちゃんが市民に「テメェらぁ!! 命が大事なら離れろやっ!」と叫んでいた。
「ヂィッ、おいデク…ショート…あの黒い穴から奴らが出てきとる…あの黒い穴を出してるやつを捕まえろや」
「早いな、よくわかったね…了解…ショートくんお願い。僕は避難誘導を先に…」
僕が避難誘導をしようとした瞬間に周りを見渡せば、赤いジャージの男の人と女の人達が、市民を並ばせ誘導していた。 警察の人かな?っと思いつつお礼を述べに駆け寄った。
「あ、あの、避難誘導ご苦労さまです!」
「ん? あぁ、気にしないでくれ!! これが我々、ボーダーの仕事だからね」
「押さないで!! 順番に地下に移動してください、我々が着いています、急がずにゆっくりと進んでください。 先輩、ここは私が…あちら側をお願いします」
「ん? ありがとう、優秀な部下を持つと安心できるな、それじゃあヒーロー、君たちの活躍期待してるよ」
「えっ、あ…はいっ!!」
「そっちはどうだ?」
「問題ありません、彼の方は狙撃で数匹は落とせたらしいです」
「うん、なら我々は次の避難誘導に急ごう。くれぐれもヒーローの邪魔はしないようにな」
赤い服の人達はそれぞれの指示を出し合い、話し合い手際よくヒーローの現場から距離をとりつつ誘導を続けている。 その背中は大きくてかっこいいなぁっと感じた。
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“ドォン”と大きい音と共に、少し離れた場所で「しねぇぇぇぇぇ」と聞こえてくる。ダイナマイトの声だっと僕はパリッと身に緑の光を纏って声のした方へ飛んで行った。
「ふん、小さな気配にも気づけないのにヒーローか」
「そんなこと言ってやるなよ〜リーダー。奴らだって、初めて見た相手には警戒心もないっしょー?」
「それよりも、場所を移動しましょう。ここら辺は別の隊員が守ってますし」
「アイツに連絡をいれろ、射線が通るなら撮るところの獲物は全て狩るように指示しといてくれ」
「わ、わかりました」
「おい、聞こえただろ、指示を頼んだ」
「任せて、此処から得た情報を全て彼に送るわ」
僕の離れた場所で会話をしていたその人たちに僕の危機察知は起動しなかったのを見ると危ない人達では無かったのかもしれないっと前に飛び上がる。
あの人たちもヒーローかなぁっとビルを飛びつつ移動すると、目の前に急に敵が現れ僕は拳を握ったその瞬間だった。 いきなり横から発射してきた玉に目の前の敵が撃ち抜かれたのだ。 一体どこからっと僕は飛んできた方面に目を向けると、ビルの上にマントを羽織った人が居た。
「あーらら、命中まではいかんかったかぁ」
「外しとるんやないでぇ!」
「仕方ないですわ、ヒーローの邪魔は出来ませんって…」
「構わん構わん、ヒーローの援護が俺らの仕事や、今の子を助けられただけでも良しとしようや」
「いいなぁ〜オレも目いっぱい暴れたいなぁ〜」
「いくんやないで?迷惑かけたら罰金もんやからなぁ」
「あくまでも援護やで…次、移動すんで…」
ビルの上にいた人達は全員飛び降りて走っていく。 その姿に僕は呆然と見つめるしか出来なかった。なんだ、今のは…この距離だぞ? 個性?目がいい個性とか?っとブツブツ話していると、先程打たれた白い大きな敵が僕を目掛けて攻撃してきたので、スマッシュを決めて大人しくさせといた。
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その後も色々な人たちのお陰で避難誘導も敵の後始末も終わるだろう頃に、1番大きな巨大な敵が黒の渦から出てきて足を止めた。 先程戦っていた奴らよりもデカいその姿に我先にとかっちゃんが飛び出した。
「しねやぁぁぁぁぁ、ハウザーーーーインパクトぉぉぉぉ!!」
「かっちゃん!!」
「デク、ダイナマイトの援護だ…」
「うんっ!!」
かっちゃんの攻撃が当たるも何も効果が無いのか、傷1つ見当たらないその硬さに僕らは一度ビルの上に降りた。 ヂィと舌打ちするかっちゃんに「落ち着いて、敵の弱点を探さないと」っと告げた。「わかっとるっ」と言いつつイライラしてるのが丸わかりなその姿に僕は苦笑いを浮かべた。
「居た…」
「この距離なら狙えるな…いけるか?」
「うん、大丈夫だと思う」
「オレと隊長で奴の核を壊す、最後のトドメを…頼んだぞ」
「わかった、3人とも気をつけてね」
「誰にものを言っている…オレたちが求めるのは勝利のみだ」
「行くぞ」
「任せろ、隊長」
僕らの後ろから現れた4人の少年達は、僕らの横で何やら話した後に、おおきな敵に立ち向かおうとしていた。 すると隣にいたかっちゃんがメラメラと燃えながら「なぁにが、勝利のみだっ…あいつは俺が倒すんだよぉぉぉぉ、クソがァァァァ」と張り合って飛び出して行ってしまう。 だけど、先程の4人の会話からして弱点があるということは掴んだ、僕はさっきの打たれた敵を思い出し、貫かれた箇所を思考する。その時もちゃんと移動しつつだ。
僕とショートくんはかっちゃんを追いながら走り出すも、先に行った3人も屋根を器用に伝ったり、ぴょんぴょん跳ねるようなボードを蹴りながら移動をしていた。
「退け!! 邪魔だァァァァァ」
「うぉ、あぶなっ…いきなり何すんの?」
「おい、ヒーロー相手に喧嘩は売るなよ?」
「あっちからしてきたのに?」
「落ち着けって、僕らは最終撃破を見届けるだけだ、ヒーローが倒してくれるならそれに越したことはないないだろう」
「隊長がいうならば、良かったねアンタ…」
「あぁ?」
「ヒーローじゃ無かったら、殺すとこだったよ、なんてね」
「おい、物騒なこと言うんじゃない!! すみません、すみません!! 僕の隊員が…」
「ちゃんと自分とこの管轄のヒーローぐらいしつけとけや」
「君が言うの!?」
「あ? クソデク、弱点わかったんかよ」
「うん…多分、彼らの話とてらせ合わせたら…」
「口の中だよ…」
「へ?」
「口の中の大きな玉狙えば倒せる、アイツらはそう出来てる」
白い髪の彼がそういえば、かっちゃんは舌打ちしながら僕の腰を掴んで飛び上がった。 人が居るのにこの格好はっと赤くなりつつも、敵の傍まで爆風で投げられれば、足に光を纏い一気にこっちを向いた巨大な敵の口の中にある大きな球体を狙い貫いた。 その瞬間に大きな爆破が起こり、僕の体は飛ばされたが、綺麗に傍に来ていたかっちゃんが受け止め「怪我は?」と確認してきた。 僕は「ないよ、ありがとう」っと彼の首に腕を回してから抱きつくと、ビルの上に降り立った。
あの後、彼らにも話を聞こうとしたが、彼らも、避難誘導していた人たちも、小さな白いネズミみたいな機械を破壊しまわってた人たちの姿も見えず、夢だったのだろうかっと首を傾げた。
あの後、ヒーローニュースで彼らの目覚しい活躍により、数年後に僕らヒーローと共に戦う組織が、この日本に根付くことなど、知る由もないのだった。
END
↓次、登場人物など↓
最初に登場した赤い服の人達【嵐山隊】
サトリだけが不在。
ヒーローに悪態吐いてた人達【三輪隊】
奈良坂さんだけ不在。
デクを援護した人達【生駒隊】
一応、全員出演、罰金についてはマリオちゃん
最後の戦いで出てきた人達【三雲隊】
遊修風味入ってますが、この4人はよく名前を呼び合うから名前出さないようにするの必死でした。
【あとがきという名の言い訳】
いや、そのあんスタ×ワートリ書きながらも、今勝デクにハマってる側として1度は描いてみたかった世界線でした。
こちらでは流石に上げませんが、勝デクサイトではあんスタ×ワートリが落ち着いたら上げていきたいなぁとも思ってます。
本当にすいません、閲覧ありがとうございました。後悔はしてません。
キャラ崩壊についてもそっと目を瞑っててください。
誤字脱字報告は嬉しいです。読んでくれた方本当にありがとうございました。
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