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お題メーカーにお借りしました!





目が冴えた…から起き上がり久しぶりの非番だから掃除をしようと布団から出ようとしたら、腰に抱きつく腕に頭を掻きむしる。 抱きついてくる相手なんてわかってる、昨日俺が散々抱き潰した相手だと向き直り抱きしめてやる。 昨日もこうやって俺の背中に手を回して「気持ちいい、きもち、かっちゃん」っと腰を揺らして繋がっていたのを思い出すと、俺の下腹部がずくっと反応を示すから、朝っぱらから何考えとんだ俺はっと腕を掴んで引き剥がしてシャワーを浴びに足を向けた。 その瞬間に小さくアイツが「かっちゃ…好き…」っと呟くもんだから、俺もっと小声で答えてから扉を閉めた。

アイツが起きてくる前に掃除やら朝ごはんやらっと用意しようとしたら、既に起きていたのかモサモサした緑の頭がソファーに腰掛けながら顔だけ俺を振り向いた。いつもの笑顔でへにゃりと笑ってから「おはよ、かっちゃん」っと告げてくるから「おう、はよっ」と返事してから隣に腰掛ける。 久しぶりの非番が被った相手を甘やかしてやりてぇっと気持ちを込めて頭を掴んで自分に引き寄せる。 「ふぁ!? か、かっちゃん?」と赤くなりながらも俺の手を退かせずに身体をされるがまんまに寄りかからせたコイツに「ばぁかっ」と笑ってやった。


「んもぉ、からかわないでよ…」

「からかってねぇよ…」

「むぅ〜、じゃあなにさぁー」

「……愛でとんだわ」

「ふぁ!? め、愛でっ…うそぉ…反則だぁ」

「ふは、顔…ぶっさwwwww」



こんな風にこいつと笑いあってバカ言い合えるようになったのは本当に昔の俺らには考えられなかったはずだった。 なのに今、俺はこいつの横にいて、こいつは俺の横を選んでくれて互いに死と隣合わせのヒーローを続けている。 それが凄く幸せで、ついつい非番が被ったり、夜に一緒の布団に寝れると甘やかしたくなっちまう…っと不細工なナードの顔に顔をよせ「ちゅっ」と軽いリップ音を鳴らす。 ぶっさいくな面してたこいつは俺からのキスににへらっとなってから抱きついてきた。


「いってぇ…くっそ、テメェ」

「あはは、ごめんかっちゃん、嬉しくってつい〜」

「ったく、オラ退けっての…掃除せんと」

「あ、それなんだけどさ、今日って久しぶりに非番被ったでしょ?」

「ん? おぅ、だな?」

「だからね、お願い…その、今日の非番はさ…一日ゴロゴロしない? 撮りためた録画番組見たりさ、かっちゃんと、その…甘い時間過ごしたい、です…どうでしょう、か」

「…クソかわ(すげぇ小声)」

「へ? かっちゃ、なに?」

「なんでもねぇ、あー…わーったよ分かった…」


こいつの上目のお願いには適わねぇっと額を抑えながら抱き潰してぇって欲を抑えつつ、息を思いっきり吐き殺しそいつを抱きしめてやる。 撮りためたって、テメェのクソナードの番組だろうがっとか、甘い時間って例えばなんだよとか問うてやりてぇがそこは全て置いといたとしても、可愛い恋人のお誘いを断る訳には出来なかったっと心の俺のデク大好きなかっちゃんが叫んだのは聞かないことにしたかった。



「やったぁ〜、えへへ♪ ダイナマイトが活躍する番組も録画してたから、一緒見れるの嬉しいな〜」

「あんな、此処に本物おんだろーが」

「ダイナマイトとかっちゃんは別物ですぅ〜」

「違わねぇわっ!」



鼻歌混じりに楽しそうにテレビの録画を選び始めたコイツを横目にソファーから立ち上がると、ツマミ程度に食える朝食を作り始めた。 流石に飯は作らねーと互いに育ち盛りのプロヒーローなのだから腹は減るっとダラダラの定義を覆す気持ちでスタスタと冷蔵庫から昨日用意しといた朝食の材料を取り出して適当に作り殺した。 「オラッ、飯だクソが」っとテレビのあるソファーの部屋の机に朝食を置いて、床のラグに腰を降ろした。 クソデクが「はやっ、作るの早くない?」とか言ってくっから「昨日から用意しとったやつを盛り付けただけだわ」っと返してから両手を合わしてイタダキマスっと告げてから互いに隣り合わせに食べ始める。
目の前にはアイツが撮りためた物が流れてるテレビがあって、ナード解説を横で味噌汁啜りながら横に聞き流すも、たまにいい動きするヒーローを見ると、自分のスタイルに取り入れてみるかなどと頭の端で考えてみたりとか時間を着々と費やしていくことになった。

どれくらいの時間見ていただろうか、朝食をとり、昼には昼飯を2人で作り、ほんの少しそんな空気になって居間なのに抱き潰して可愛がってやった。 ぐったりしつつも振り向きながら「かっちゃん、もっと…奥、きて?」とか言い出すから、加減無く抱いてやって、気がついたら外は暗くなっていた。 夕飯の用意しねぇとっとそこら辺に散らばった下着を拾い上げ履き直すと、隣に転がった恋人の頭をわしゃわしゃ撫でてからキッチンに向かった。



「…何作っかな…」


ボソッと呟きながら作りなれた料理を思い出すと、冷蔵庫に買い溜めてあるソレの材料を出しながら手際よく肉に下味を付けるとこから始めた。 あんだでけ抱き潰したし腹は空かせて起きてくるだろうっと考えながら慣れた手つき下ごしらえを済ませていく。 暫くして、油を使おうとした瞬間に後ろから抱きつかれた。 「おい、火ぃ使ってる時は急にやめろって言ったよな?」っと少しだけ呆れと怒りを含めつつ抱きついてるひっつき虫に告げれば、悪気なく「えへへ、かっちゃんの料理してる姿、近くで見てたくて」とか可愛いこと言うもんだからゾワイラムラッムカッが一気に来たきがした。
俺の手際と用意してる材料を見つめ、「カツ丼だぁぁぁぁぁ」と目を輝かせる相手に「手のクソ菌殺して皿用意しやがれ」っと言ってから無駄なくそつ無く全てこなし終わり皿に並べたアイツの丼に特製のカツ丼をついでやった。



「ふわぁぁぁぁぁ、えへへ、ありがとうかっちゃん!いただきまぁす!」

「おー、食え食え」

「もごもご。ふぁ、うまぁい!相変わらず美味しいねかっちゃんのカツ丼〜えへへ」

「黙って食え」


もぐっと1口食ってから辛さが足りねぇなっと傍に備え付けておいた唐辛子を丼が真っ赤になるくらい振りかけていたら、目の前から「ひょわぁぁぁぁ、かっちゃんのカツ丼がァ」とか叫んでいたが知るかっと箸で掻き込むように食った。
互いの食器を洗い場で2人並んで洗いつつ、隣のヤツが口を開く。
「かっちゃん、あのね…今日はありがとう」っと言ってきたから水を止め手をブラブラさせてから「何がだよ」と聞き返せば「ダラダラしてくれて」っと告げてから嬉しそうに俺の腕にくっついて来やがった。 可愛くて耐えらんねぇっとため息を大きく吐いてから下腹部の俺のオレを抑えるようにキッチンを片して歩き出した。


「たまになら、付き合ってやらんこともねぇ」


俺のそんな言葉にあいつは嬉しそうに笑って後ろからくっついてきた。
さぁ、明日からまた死と隣合わせのヒーロー業が始まる。 必ず帰ってこような互いにっと隣の奴の頭を撫でてやった。







END
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