お題メーカーにお借りしました!
今日のパトロールは雨だった、凄いくらいの快晴からの土砂降りへと変わった、変な天気の日。 バケツをひっくり返した様な雨だとニュースで言っていたが確かにそうだと思った。1歩でも足を進ませれば確実にスーツどころか中の下着までびしょ濡れだろう。 着替えは生憎持ってきていない。
だが、自分はヒーローであるから、呼ばれたら流石に大雨だろうと救助に駆けつけなくてはならない。 だが、本日はパトロール任務にてそうそう呼ばれることはないのだがっと任務用の携帯を開いて、区域事の報せを本部に送る。 本日の自分の管轄区域は終了し帰るだけなのだが、如何せん雨が止まずに、とある公園の休憩スペースにて雨宿り中だ。断じてサボりではありませんっと心の中で唱えておいた。
「かっちゃん、そっち、雨は?」
「土砂降りでめんどくせぇ」
「やっぱり同じかぁ、流石にかっちゃんの出張先は晴れてるかと思った」
とメッセージを互いに送り返しつつ、休憩スペースのベンチでプラプラと足を揺らす。 彼が出張に出て早1週間、あと1週間も彼を思い続けながら1人でマンションに帰るのかっと少しだけ気が滅入りながら携帯の返事を眺めた。
かっちゃんの事は信じているし、浮気の心配などしてはいないが、それはあくまでもかっちゃんからの事であり、相手からのいきなりの押し倒しとかもっと不安になりつつ、毎日くれる連絡に安堵していた。
あっちもあっちで心配してくれてるんだろうなぁっと頬が弛んで笑みが零れる。
「…あ、わぁ!止んだ!」
携帯を眺めていたらいきなりの雲からの晴れ間に空を眺める。 さっきの土砂降りが嘘のようだっと目を見開いて、少し足に力を込めジャンプする。
その瞬間、少し跳ねた位置から見えた綺麗な7色の架け橋にカメラを向けてシャッターを切った。即座にメッセージ添えて大好きな相手に添付して送る。
スタッと地面に着地し、事務所に「今から帰還します!」っと送った後に、直ぐにプルっと震えたプライベートの携帯のメッセージアプリを開く。
彼からのメッセージにも写真が添付され、彼らしく短い言葉で一言。
「こっちからも、見えたわ」
と書かれていて、嬉しくて相手側からの方面からの7色の架け橋である虹を携帯に保存した。
かっちゃんが帰ってきてから沢山甘えたら、甘やかし殺された。大好きだー
END