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召喚したようです?????





【その後】



「ねぇ、かっちゃん…その、腰が痛いんだけど…」

「あ? もちっと鍛えろや」

「タフネス過ぎでしょ…」

「舐めんな、あと10回は余裕だわ…」

「死ぬっ!?」


高校3年になった僕らはあの日からちゃんと話し合い、思いを通わせ合った。 あの日から変わったことは僕とかっちゃんと轟くんが3年に上がると同時にビッグ3になったこと。それから、たまに…


ビーっビーっビーっ


などと音を鳴らす通信機の彼らと話をすることだ。 指輪が消えて無くなるかと思いきや指輪はかっちゃんが触るとすんなりと抜けたが、通信機能は途絶えず今も使えている。


「うるせぇ、はよ出ろや」

「横暴…誰のせいだと…」

「あ、おいっ…」

「はい…どうしたの…」

『やぁ、僕…ってありゃ』

「おはよう、僕…ってなぁに?」

『すんげぇ、噛み跡…手加減ねぇなテメェの方のかっちゃんは』

「ひぁっ!? な、なっ…」

「…はぁ、服くらい着ろや」

「んぶっ」


僕は先程の行為のあとのまんまの格好で通信機を開いてしまい、全裸に噛み跡という姿を相手に晒すことになった。 まじまじと見つめていた映像の中の僕はブツブツと「ここまで酷い痕残されたことないなぁ」などと言っているし、カッチャンは「今度は目隠ししてみろよ、萌えるぜ。」などとアドバイスし始める2人の後ろから服が投げられ、そのシャツに腕を通した。 あ、かっちゃんの匂いするーっとへにゃりと笑えば、映像内のカッチャンと服を寄越したかっちゃんが同時に「うっ」と言ったのを聞き取れなかった。
映像の中の僕は「あはは、やっぱりかっちゃんはどの世界もかっちゃんだよね」と笑っていた。 あっちの世界の僕は相変わらずおおらかだなぁなどと思っていた。


「それで、こんな朝早くどうしたの?」

「おい、コイツらの話は全部くだんねーんだから無視しやがれ…ってうぉ!?」

「わぁ!?」

『あ、言い忘れててごめんね!このたび、こっちの世界の異世界転送の魔法陣が完璧に作動できる確認が行われて…君たちを実験体にこの世界にご招待…ってあれ?』

「うわっ」

「うぉっ!?」

『おっとと…大丈夫か出久』

「あ、ありがとうカッチャン…カッチャン!?」

『ありゃ、先に来ちゃったね! それじゃあ、せっかく実際会えたんだし、2人とも僕らの村を存分に堪能してね!』

「おい、いつ帰れんだこれ」

「学校、休みでよかった、ね」

『そこを狙ったからね、かっちゃんに聞いて春には少し長い休みがあるって聞いたから! それにここには結構魔物が出るから、君たちの訓練には取っておきだと思うよ!』

「訓練、そっかぁ!それはいいね!」

「はっ!そりゃいい!春休み中にここら一帯の魔物を亡き者にしてやんぜ」

「見てろかっちゃん、負けないからな」

「やってみろや、時期平和の象徴野郎」

『仲良しだね〜相変わらず』

『良かったな、イズク…魂の共鳴が途絶えなくてよ』

『かっちゃん…うんっ!』


僕とかっちゃんを見つめる僕とカッチャンは嬉しそうに抱きしめあっていた。 そのあと、いきなり盛り始めたカッチャンにベットインされてる僕が目に入れば、かっちゃんから目と耳を塞がれ、ズルズルと部屋の外に連行された。閉めた扉から甘い声とギシギシと鳴るベットの音に僕は恥ずかしくなった。

春休み終了間近に雄英寮に戻った僕らはそれはもうしこたま先生達に怒られることとなった。







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