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召喚したようです?????




俺は動物園かなんかか?っと何か言いたそうに見てくるポニテにイライラして顔をギッと動かし睨みつけてやる。



「うっぜぇ!! なんなんだよ一体!」

「あ、失礼しました。朝はやはり見間違いだったんでしょうか」

「あ? 朝だァ? なんの話ししてんだポニテ」

「いえ、そのぉ。朝方、爆豪さんから制服やら授業に使う色々な一式を創造頼まれまして…」

「…は?」

「その時に、爆豪さんが頭を下げられましたので具合が悪いのかと…」

「え? 爆豪がヤオモモに頭を!? 大丈夫なのアンタ」

「気の所為とちゃう?」

「ケロっ、具合が悪いなら保健室へ行った方がいいわ、爆豪ちゃん」

「大丈夫かよ、爆豪! 気づかなかったぜ!すまんっ!」

「いやぁ〜爆豪が頭を下げてまで制服をねぇ、どうしたんだ一体」

「…げぇ」

「え?」

「ちげぇ、俺はポニテに制服なんぞ頼んでねぇ…」

「え、ですが…今朝方…」

「誰だぁ、俺のフリしやがってぇ…殺す、完膚なきまでにぶち殺す!」

「ひぃぃ、こわ、こわっ!?」

「落ち着けって爆豪! 知らない間に借りたのかもだろ?」

「どんなだっ、このくそがみぃっ!!」



手のひらでBooMと何度か音を出してクソ髪を威嚇するも、教室の扉が開いて玉とキラモブの2人が話しながら入ってきた。 すると俺を見てから、ホッとした顔をするもんだから更にイライラして掴んでたクソ髪を爆破してやる。「ぶぁっ!? いきなり理不尽だろ」っと硬化したクソ髪を横にどかせば、ずんずんと足をすすめ玉の所へ行く。



「おい、なんか知ってんなテメェら…話せや」

「いや、あの…オイラたちからはなんとも、なぁ、青山!」

「う、うん!今回の君については、そのぉ、緑谷くんにきくべきだYo☆」


青ざめながら2人は「僕達しりません」みたいな顔をして視線を逸らしやがる。 俺はキラモブ野郎の緑谷くんにが引っかかると、近くにある自分の机を蹴ってから教室を出ようとした。後ろから「爆豪くん!備品は大切に!あと、もうすぐホームルームだぞっ!」と聞こえてきたが、俺は「しるかっ!便所だわっ!」っと一蹴してから扉を足で開けてドカドカと廊下を進もうと足を出した。 いや、出したはずなのに出せなかったのかもしんねぇ。
目の前に、自分と同じ顔が現れて流石の俺も反応に遅れた。急いで後ろに飛び退いて爆破の用意をすれば、いきなり横から「ま、待って!待ってかっちゃん!」っと見慣れた幼馴染の姿に手を止めた。
キラモブと玉の「緑谷くんにきく」の意味が間違ってなかったことに俺を更に苛立たせてきやがるから、俺は手のひらを一度収めてから「ヂィッ」と舌打ちした後に蹴って少し横にずれた自分の席に腰掛けた。



「ちょっと待っててね、今八百万さんに頼んでくるから」

「あ?いいわ、自分で頼む…てめぇに頭下げさせられるかよ、退けイズク」

「…はっ?」


ザワっと教室内がザワついたのが分かった。 理由は簡単だ、俺と同じ顔のした奴が、幼馴染をクソナード以外で呼ぶたァどういう事だっと手を止める。 確かにアイツには謝った、謝ったが、名前で未だに呼びなれない俺は「無理しないでデクでいいよ」の言葉に甘え、名前呼びをやめていた。 それなのに、今、幼馴染と教室にきた俺と同じ容姿の奴はいとも簡単に名前呼びしたうえに、あの幼馴染に優しいときた。 そんなん、周りがザワつくのも無理ねぇわっと俺はピキっとコメカミに怒りマークを出してしまう。


「…おい、ポニテ、今朝は悪かった。だけど俺は必要だから机と椅子も頼めるか? イレイザーヘッド…じゃなくて、相澤先生には許可とってある」

「…ば、爆豪さんが謝ったうえに頭をまた下げるなんて、やはり朝のは夢では無かったんですね」

「わりぃ、まだ先生達にも言ってなかったからな…勝手に俺の説明する訳にはいかなかったんだわ…」

「いいえ、私たちへの配慮痛み入りますわ。さっそくお作りしますわね、えーっと場所は…」

「イズクの隣でいーわ、窓際から机くっつける」

「承知致しましたわ」


なにを簡単に言うこと聞いとんだこの、クソポニテぇっと更に怒りマークを頭に付けるも、周りはただただ、その俺を遠巻きに見てこそこそしてるだけだった。 クソナードに対してはずっとその偽の俺の傍にくっついとるし、何なんだっと足を揺らしながら貧乏揺すりをしてしまった。



________



ホームルームが始まると同時に先公がクソナードと隣に腰掛けた俺そっくりの奴を呼んで教壇に立たせた。俺らは黙ってそれを見ていると、俺に似た方の奴は俺とは違い制服をきっちり着こなしている。腰パンなのは変わんねぇんかっと思いつつ、隣のモサモサ頭をみればソイツの胸元のネクタイもきっちり綺麗に結ばれているところをみれば、アイツがしたのは確実だっと更にイライラとモヤモヤが俺の心を支配していく感じがした。


「あー、見ての通り、個性事故が起こった…未だに原因はわかっていないが、遅くて1週間程で効果は消えるそうだから、それまでは普通に接してやってくれ。授業も受けるということで、座学は出席、訓練系や授業以外に関しては、緑谷に一任してある。サポートしてやってくれ、以上だ」

「あー、わりぃけど1週間程宜しく…ちなみに…コイツは俺のだから、奪ったヤツらは殺す」

「ちょ!? か、かっちゃ…カツキ!?」

「はぁ、頼むから問題だけは起こさないでくれよ…それじゃあ、ホームルーム始めるぞ」

「…っ、なんっだぁ、アイツ」


俺はその言葉にザワつくクラスメートよりも胸がザワついていた。あっけらかんと言い放つそいつも、真っ赤になって受け止めるあいつも、俺には全てが腹ただしかった。 昨日からの変な行動はアレかよっと席に戻ろうとする2人を横目で睨み、ガンッと自分の机を蹴った。 「おい、爆豪…備品にあたるなよ」っと言われヂィッと舌打ちすることしか出来なかった。





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