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召喚したようです?????





「ムカつく、ムカつく…ムカつくっ」


絶賛イライラが募ってる俺は、共有スペースにてクソ髪達に勉強を教えていた。 俺の言葉にクソ髪達はイラついてんなぁっと言いつつノートを取っている。 先程、クソ髪がデクのカバンを持って行ったらしいが、アイツは部屋の前に出てきて受け取って直ぐに戻ったらしい。中が荒れていた様子も無かったのに服が乱れていたのが気にかかった切島が声をかけると、俺のせいらしく息が上がっていたと言ったらしい。 なら、やっぱり…あの爆風の中逃げたんかっと俺は考えながら「ココ、教えて爆豪〜」という言葉に目を吊り上げつつ「ふんっ」と適当にペンで解き方と応用を書いてやった。



「…はぁ、行ってくるわ…」

「おい、爆豪?」

「デクに直接聞いてくる」

「お、おう…」

「僕に、なに?」

「っ!?」


クソ髪達に一言いって立ち上がった瞬間にいつ背後を取られたのか、イライラしすぎて気づかなかったのか、急なクソナードの声にビクリと肩を震わし距離をとる。 後ろに勢いよく飛び退いたのが驚いたのか、デクは「え、ご、ごめんっ」と謝ってきた。 その瞬間に見えた手のひらに俺はズカズカと足を進ませ手首を掴んで上に挙げる。 クソナードは一瞬苦しそうに顔を歪めたが、「な、なに?」と何もなかった顔をしている事に腹がたった。


「お、おい爆豪!なにしてんだよっ」

「離せっての!緑谷逃げろ」

「え、な、なに、なんで!?」

「いいから少し離れろって、おい!爆豪落ち着けって」

「んで、何でだよ…なんだよ、それはよぉ!」

「な、なに? え?…それって…あっ」


怒鳴る俺にビクついたデクは俺の視線に顔を赤らめてから左手を隠した。 明らかに意味を持つ位置のアクセサリーに俺はイライラが増すばかりだった。
いつ、何処でそんな相手見つけたなどと言う前に俺の中に出てきた感情は「テメェは俺のもんだろーが」っと怒鳴りそうになる感情だった。 そういった所できっとコイツは「僕はかっちゃんのじゃないよ!?」と言うに決まってるのに…俺は顔を顰め、クソ髪とあほ面の腕を振りほどきドシドシと共有スペースから離れた。 スリッパの音が更に苛立ちを募らせるから振り向くと、デクが少し眉を下げて俺に口を開いた。


「あの、あのねかっちゃん…これは、その」

「…言い訳なんざ要らねぇ…てめぇが馬鹿みたいに恋愛に現抜かしとる間に俺は上に行く!!」

「待ってよ、違う…」

「違わねーだろ!ならなんなんだよ、この指のモンといい、首の赤い跡といい!ふざけんなよ、人をイライラさせんのも大概にしろやクソがっ!」

「待って、待ってよ…かっちゃん、怒鳴らないで…怖いよ」

「っくそ、ざけんなよ…くそがぁ」


痕が増えていたそのシャツから覗く肌に俺はカッと更に怒りが渦巻いてデクを床に投げつけた。 尻もちを着いたデクはシャツで首元を隠しながら起き上がり俺を追いかけてくる。 昔から変わらねぇ、かっちゃかっちゃと名前呼びながら追いかけてきたその姿がクソほど気に食わなかったはずなのにっと足を止めて振り向いた。 いきなり止まった為に後ろから着いてきていたデクが足を止めれず俺に激突すれば、俺は胸ぐらを掴んで顔を引き寄せた。



「…かっちゃ…」

「…っ」


その俺を呼ぶ開いた唇に俺は…気づきたくなかったのにっと口を開いて重ねようとした。 その瞬間にまたも爆風が起き、アイツは俺の前から消えていた。 なんなんだ、なんなんだよっとイラつきがヒートアップすれば、先程の音に走ってきた奴らが「大丈夫か?」「凄い音でしたが…爆豪さん?」「大丈夫ー?」などと声を掛けてきた。 俺はパシッと伸ばされたクソ髪達の手を払ってから立ち上がり、エレベーターに向かって歩いた。
向かう先は…2階だと。




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どんどんと扉を叩けば、中からさっき組み敷いた幼なじみが出てきた。 彼は隙間から顔を出せば、直ぐに出てきて「か、かっちゃん、さっきはごめんっ」と謝ってきた。 俺はヂィッと舌打ちしてから下を俯いたこいつに「おい、話がある。着いてこい」と言った。 その瞬間デクは俺を見てからまっすぐ珍しく反抗してきた。


「ご、ごめん、かっちゃん…今は話せないけど、僕…その、今ね…も、猛犬を飼ってて…その子の世話で部屋を開けれないんだ、ごめんね!」

「おい、くそデクっ…」


バタンっと部屋に戻られれば、イラッとイラつきが増したのを理解して、奴の扉を勢いよく蹴っ飛ばした。 その瞬間に「ふわぁっ!?」と変な声が出たあいつにざまぁっと笑ってからポケットに手を突っ込んで自室に向けて足をすすめた。


「覚えてやがれ、クソナードぉ…」






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