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召喚したようです?????






「ま、間に合った…、おはよ〜」

「おはよう緑谷くん、遅刻ギリギリではないか!」

「寝坊か緑谷? 明日から起こしに行ってやろうか?」

「お、おはよう2人とも…轟くん大丈夫だよ、多分今日だけだよ〜。ちょっと朝のランニングした後にもう一度寝落ちちゃったみたい」

「ハッ、だせぇ」

「…うぐっ」


鼻で笑う僕の前の席の人物にため息を聞かれないように、口を紡ぐ。大体は誰のせいだとっと言っても彼には関係のない事だっとカバンを机の横に掛けてから椅子に座る。 僕、今朝はこの唇にっと思考を巡らせた後に首を振った。いやいや、何を考えてるのさ僕は…アレは彼であって彼じゃないだろ…それに彼よりあっちのカッチャンは逞しくてって何をーーーーっと頭を掻き毟った。



「おい、緑谷大丈夫か?」

「ふぁ!? せ、瀬呂くんっ、だ、大丈夫大丈夫!」

「顔が真っ赤だぜー?」

「う、うううん、急いで来たからかも!」


隣の席の彼に一言告げてから、ホームルーム用のノートを取り出した。 彼は大人しくしていてくれるだろうか等と考えつつ、相澤先生のホームルームを横に聞き流しつつ、授業を受け始めた。 その時、せめて先生達に報告しとけばこれからの一日に支障はきたさなかったと僕は激しく後悔することになる。




________



お昼休みになると、流石に彼もお腹を空かす時間だろうと、チャイムと同時に財布を持って教室を出ていく。 竜族って何を食べるんだろうとか考えながらいつもの僕にしては珍しく、購買部で大量のおにぎりとパン、ご飯系の弁当を3~5個程購入して寮に急いで走っていく。
昼休み終わってもギリギリ間に合うだろうと部屋に戻るも、部屋を開けたらむわっとした空気が入ってきて匂いに口元を抑えた。


「ちょっと、カッチャン…!」

「あ? 遅かったなデク…」

「お昼ご飯! こっちの世界では勉学の時間が決まってるから早々帰れないんだよ。それより、1人でしてたでしょ!窓開けてよねっ!せめて…」

「あ? 仕方ねーだろ、お前の匂いが染み付いた部屋で何もねぇほうがおかしいわ…それより、帰り方がわかったみてぇだから、ちっと来いや」

「本当に!?」


僕は買ってきた物を机に置くも、直ぐに彼の言葉に振り向いてベットに乗り上げる。 彼は僕を引っ張り股の間に座らせれば、腕に付けていた腕輪?みたいなものを軽くいじった。 その瞬間に映像が映し出され、1人の少年が顔を出した。 それは僕そっくりの少年で、あっちの世界の僕だとわかった。
かっちゃんを見れば、コイツが説明すっから聞いとけっと言いながら僕の腹に手を置いて触り始める。


「ちょ、カッチャン! 君の恋人が見てるって、ひぁっ」

「あ? いいんだよ…こいつはソレを見て興奮すんだからなぁ? デェク♡」

『うぐっ…君ってそういうやつだよね…』

「んっ、ちょっと…あっ…」

「初めてで可愛い反応すんじゃねぇか…なぁ? 」

「はっ、駄目…おっぱ、摘まないでぇ…んん」

「感度も一緒かよ…おら、話せよイズク。じゃねーと、こいつ飛んじまうぞ」

『辞めてあげればいいだろ! もうっ! 意識飛ばすまえに話すから聞いてね僕! あのね、これはこっちの世界で起こった魔法実験が原因なんだ!』

「ほへ…まほ、じっ、けん?」


僕はかっちゃんに突起を弄られつつ、気持ちよくなりそうな脳内を必死に動かし、目の前に映る映像の僕の言葉を聞く。 すると、魔法って言葉に頭が冴えてくると、突起を触っていた彼を押し退け映像の僕に近寄る


「魔法!そっちには魔法があるの!? どんな感じ? やっぱり生活魔法とか? オールマイトとかも居るの?」

『ふわぁ、落ち着いてよ僕…あはは、残念だけど魔法は魔力を持った人達だけしか使えないよ、僕やオールマイトは持ってないんだ。 でも、身近で見たいならかっちゃんが使えるよ、彼は純血の竜族だから、最高の魔力保持者の持ち主なんだ』

「ほわぁ!あの性格が下水煮込みのカッチャンにもいい所が…」

「おい、テメェ…俺のどこが下水煮込みなんだよっ、こんなにも優しいだろぉが!」

「君は優しくても、こっちの彼は違うんだよ…というか離してくれる?」


彼の胸元の手を退かしてから僕は目の前の僕をまっすぐ見つめる。 彼はあははっと苦笑いしながら話を続けるねっと僕らに口を開いた。



『実はこっちの魔法陣を開発している発目さんって人と、メリッサさんって女性の2人が居るんだけど…その2人が開発していた魔法陣が、空間魔法の類で、異世界同士を繋げる魔法陣だったんだ。それが出来たのはいいけど、成功するかどうか分からなくて、魔力を注いだ結果、それの核に使ったかっちゃんの通信機が発動してそっちに彼が飛ばされてしまったんだ』

「おい、人に失敗品寄越したんかお前は」

『失敗品ではないでしょ、現にこうやって連絡取れてるんだし…どっちかというと、核に使ったのが何故これだったのかでしょ』

「それで、戻り方は?」

「どんだけ人を帰したいんだてめぇは」

「だって、僕は好きな人と離れるなんて嫌だから…きっとあっちの僕も同じだと思うから、早く帰してあげたいんだ!」

「…っ」

『あはは、やっぱり君の負けだねかっちゃん。でも、ごめんね…魔力の回復と魔法陣は作動後の一定期間の間は再び発動できないんだ…だから、長くても1週間は彼をそっちでお世話して貰わないといけない』

「1週間!?」

『長いかな?』

「ううん、むしろ1週間くらいなら…良かったぁ、長い間離れるとかやだもんね…」


安堵する僕に、映像の僕も笑いかけてくれれば、2人でかっちゃんの世話について話し始めた。 カッチャンは最初こそペットじゃねぇんだぞっ!と叫んでいたが、僕と映像の中の僕が『黙ってて』と声を揃えた瞬間に狼狽えたのを見て、少しだけ嬉しくなった。 あっちの世界での僕と彼は対等なんだっと思えた。
その後は、彼らの世界の話しやらこっちの世界の話をしてご飯を食べさせ、もう一度学校に戻る旨を伝えてから彼に「決して出ないこと」っと念を押してから部屋を出ていった。 まだ彼の性の匂いが残っていたが、少しだけそういう気持ちになった僕自身の下半身にも少しだけ映像の彼に罪悪感を残すこととなった。





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