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召喚したようです?????






目が覚めたら布団の中に居たのは、顔がいい幼馴染でした…でした、でした(エコー)



「なんでっ!? いや、本当になんでっ!!」


ガバッと起き上がり部屋を見渡せばいつもの僕のオールマイトで埋め尽くされたナード部屋だった。 だけど、ベットの中は違う気がする。 隣に僕の幼少時代からの初恋の相手である幼馴染が寝ている。 どういう訳か上半身裸だし、なんかアクセサリージャラジャラ着けてるし…珍しいとか思いながら、寝ているために皺が寄ってない顔にへらりと笑みが零れてしまった。


「って、見とれてる場合じゃないぞ僕!なんなんだよ、一体…かっちゃん!かっちゃん、おきてよぉぉぉぉぉ」

「んっ、うるせぇぞイズク…まだ、寝足りねぇんだよ…来いや」

「え、ちょ、なまっ…ふぁっ」


手を引かれて彼の腕の中に逆戻りしつつ、体温にドキッと胸が高なってしまう。 ぐ、ぐぅぅ、イケメンめぇっと顔をあげれば、すぅすぅと再び寝息を立てた彼がいて、顔面っっっっっとなった。


「って、違うよ! 危うく寝かされるとこだった、かっちゃーん、起きてよぉ…学校遅刻するよー?」


ぺちぺちっと優しく頬を叩きつつ(強くして殴られたくない為)、彼の頬を摘もうとした瞬間に手首を掴まれ、シーツに縫い付けられた。 僕は突然の事にポカンっとしていたが、相手は気にせず僕を組み敷いて顔をよせ、唇を食べるように自分の口で覆うと、舌を差し込み動かしてきた。 僕はわからないまんま、絡まれる舌をそのまんまに、動く度になぞってくる舌の動きに翻弄されながらクルクルと目が回り始めた。き、気持ちいい…というか、かっちゃんキスうまっ…と変なことを考えながら彼の舌に舌を絡ませる事になった。



「んっ、んん、んーーーーー」

「…っ、ん…ぷはっ、はぁ、朝から熱烈だなぁデェク♡」

「はぁ、はっ…ほんっと、才能マン…って何するんだよォ」

「あ? テメェが昨日も散々した癖に盛ってきたやがったんだろぉが…って、あ? お前…誰だよ」

「…ふぇ!?」


彼の口付けから解放され、息も絶え絶えに肩を上下させ、パクパクと口を開閉させつつ飛び跳ねる心臓を落ち着かせる。 目の前の彼は散々人の口を堪能しておいて、俺は悪くねぇ的な発言をしてきた事に腹を立てたが、直ぐに出てきたおま誰予告に真っ赤なまんま固まった。



________




「いーい、カッチャン! 絶対に、僕が帰ってくるまで部屋に居てね! 絶対だよっ! もし約束破ったら…君のデクくんに浮気したって言い付けるからね」

「あ? だから浮気じゃねぇだろーが、テメェもデクだろって…なんだよ、その服…」

「浮気だよっ!もうっ! 僕はカッチャンは僕のだけがいいもんっ、絶対そう思ってる! というか、コレ? これは制服って言うんだよ、僕が通ってる勉強する所の全員の服みたいな感じかな、カッチャンは暫くソレ着といてね」

「あいつも大概な性格だからな? つか、いつも竜族はあんな格好だから、逆にコレ着てっとモゾもぞって…おい、デク!?」

「ぜーったい、出ないでよ! また後でくるからねっ!遅刻しちゃう」


僕は慌てながらネクタイを着けて、朝から急いで近くのコンビニに買いに行ったメンズシャツ(黒)を彼に投げつけた。 幸い下はズボン履いていたから良かったーと安堵しつつ、心臓に悪い彼の逞しい体を隠すためソレを着るようにお願いした。 ナード的な僕にしては、カッチャンの素敵な逞しい美ボディをまじまじと見ていたいが今は、そんな場合ではなかった。
簡単に説明を受けていて、遅刻ギリギリだった為に走り出した。



「…はぁ、アイツは別世界でも慌ただしいんかよ…チィっ…と、使えるんかコレ」



カッチャンはポケットに入ってたソレを起動させ、部屋の主を待つことにした。




________




部屋で本を読んでいると、ビービーッと通信機がなった。 発目さんによるこの世界的には一番の発明だと言われている。 僕もそれはわかる、なんてったって離れてても相手と通信が取れるなんて、今の僕らからしたら最高な発明だよっと、モニタリングとして借りることになった。
もちろん片方は、旅に出てあんまり帰ってこない恋人が持っていったのは言うまでもない。 そんな彼が持ってる通信機がなるのは珍しいことだ、基本的には僕が寂しくてついつい彼に「会いたい」と言うために使うくらいなのだがっと本を置いてから通信機の傍に行きボタンを押す。 外に出ない時は大体、僕の作業台の上に置いてあるのだが、そろそろ掃除しとかないと殺されるなぁっと本や道具を横にずらしていると、通信機の映像が現れた。



「どうしたのー、かっちゃん? 珍しいね、キミから連絡なんて…」

「おー、連絡取れたな。どっからでも出来んのかコレ」

「どういう意味? 変な異国にでも行ったの?」

「あー、異国つーか、異世界? 的なもんか?」

「…なにそれ、kwsk…」

「落ち着け、俺自身もまだ把握できてねーからお前に連絡した」


彼の話を真面目に聞くために作業用として出していた書物を直してから椅子を引いて机の前に腰掛ける。 彼にしては珍しく上を着ているんだっと思いつつ、話を促すことにした。



「なんか分かんねぇけど、朝起きたら違うてめぇが居た」

「違うてめぇ…って、違う僕ってこと?」

「おう…なんっか分かんねぇけど…違う世界に飛ばされたかもしんねぇってのは分かるわ流石に。お前だけどお前じゃねー奴がいる世界」

「…だから君は朝から居なかったのか」

「ん…わりっ、朝は絶対いてやるってのが約束だったのによ」

「変な事件に巻き込まれてないならいいよ…それより、そっちについては解らないの?」



僕は紙に彼の現状を書き出しながら書物を開いていく。 今までの英雄伝記にそれらしいのを見たことがあるっと家にある書物を横目に抜き出していく。
彼はそんな僕を眺めながら、楽しげに「やっぱりお前は変わってねぇかもな〜」っと告げた為、「そっちの僕、どうなの?」っと聞き返せば「可愛くて、馬鹿みたいに落ち着きねぇし…あと、やっぱりナードだわ」っと笑う彼にドキッとした。 はぁ、この楽しげな顔…彼らしいなぁっといくつかの書物を机に置いてからまっすぐ彼を見た。



「言っとくけど、そっちの僕泣かしたら怒るよ」

「…夜の意味合いでは?」

「うぐっ、僕が出来ないのに酷いや…」

「でも、自分が襲われてんの見て興奮すんじゃね? 考えたろーが、変態ナードくんよぉ」

「…ぐっ、否定できないのが悔しい」



恋人が自分以外を抱くのは許せないが、違う世界の自分であるなら別だと僕とかっちゃんは結構、楽観的な考えの持ち主だ。 絶対自分以外を抱くなと言いたいが、少なからず僕も彼も『別世界』『別の自分』というのに期待してしまっていた。 彼に映像は録画しといてやるよっと言われれば…下半身がずくんっと疼いたことに僕も末期だっと顔を赤くした。
後に、彼には調べてから連絡しなおすよっと告げてから僕と彼の会話は終わった。 元の世界に戻るには多分時間経過か、暫くしたら戻る可能性もあるだろうしっと暫くは何か発展するまでは、世界壊したりはしない事っと彼に約束させてから書物に視線を戻すことにした。




________




デクとの通信が終わってから、通信機は離さないように腕に巻き付ける。 いつでも対応出来るよーにしとかねぇとっとベットから降りて部屋を見渡す。
なんで現れた先がデクだったかもわかんねぇけど、甘いいつもの香りに安心したのは確かだ、やはり別世界というだけで魂は変わんねぇんだなっと、部屋の香りを嗅いで嬉しくなった。
壁や棚にある本みたいなものはオールマイトやら若干焦げてたりやらしている。俺はひとつの本を手に取ると『将来の為のヒーロー分析』と書いてあった。 将来?コイツの将来なんざ俺の嫁一択だろうがっと思いつつも黒焦げになっていたその書物を開く。
字が汚ぇがぎっしりと色々書き込まれていたソレが文字を書くあちらでは紙だった事に気がつくと、この世界…中々、いいの揃ってんじゃねぇかっと戻ってからコレをアイツに作らすかなどと考えた。

紙が纏まったソレを棚に戻せば、オールマイトのポスターやら壁掛け、人形などを見て周ってからベットに座り直す。 圧倒的に暇だなっと掌を見つめると、ぼふっと音と共に爆破が起きる。ふむ、ここでも俺の力は使えんのかっと確認してから天井に魔法陣を描く。 俺の竜の召喚魔法だが出てくるんかっと試しに使えば、やはり出てこない。俺の移動手段がねぇなっと思いつつベットに横になれば、昨日も沢山かき抱いたクソナードの匂いが鼻を掠める。 あー、これはやべぇっと大きくなった自身に頭を抑えてから周りを見渡し気配を感じないのを確認してから彼の匂いのするベットの壁に背中を預けながらズボンの前を寛げた。




【かっちゃんソロプレイタイム】







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