愛情∞!?
その日の夜に学校から寮へ帰ると、僕とかっちゃんを心配してた2人が「大丈夫か? なんもされてねぇ?」とか「爆豪って素直だからさ、お前に痛いことはしねぇと思うけど大丈夫だったか?」とか問いかけてきてくれて、ぽろっと涙が頬を伝う。 僕は君たちとかっちゃんの関係を疑ったのに、それなのにこんな優しい言葉、優しすぎる…狡いっと目元に涙を溜めたまんま手で拭う。
2人はいきなり泣き出した僕に「お、おい、マジで大丈夫か?」「爆豪、そんな酷いことしてきたか?」とか聞いてくれた2人に「大丈夫、2人ともごめんねっ」と謝ってから、心の中で関係なかった君たちを疑ってごめん。とも謝った。 2人の狼狽えた姿に笑顔で「大丈夫」っと返し直すと、目の前にいた2人が勢いよく飛んでいく。 僕の目の前で横に、いきなり。流石にビックリして、吹っ飛ばされた方とは逆を見ると、案の定めちゃくちゃ鬼っぽい顔したかっちゃんが掌で爆破をパチパチ火花散らしながら歩いてきている。
これは不味い、非常にまずい…多分、かっちゃんのことだ、僕が虐められてると勘違いしたに違いないっと2人のとこに行く彼の手首を掴んで止めた。
「離せやデク」
「は、離さないよ…かっちゃん、今誤解してるもん」
「あ? もんとか使うな可愛いんだよクソが!!」
「ひぃぃ、いや…可愛くないよ!? そして、隠すことしないんだね君は」
「ったりめぇだろ、やっとマジで俺のもんになったなら隠す必要もねぇしなぁ? なぁ、クソ髪、アホ面」
「ちょ、かっちゃん辞めてよ!! 2人は僕を心配してくれたんだよ?」
「心配だぁ? てめぇを心配していいのも、テメェの心を占拠していいのも俺だけなんだよ」
「理不尽!!」
手首から手を腕に移動させ絡めるとぎゅーっと離さないっと覚悟を決めながら抱きつく。 彼は暫く僕を見てから掌の火花を納めて頭をガシガシ掻きながら椅子に腰掛けた。 僕は安堵して、飛ばされた2人のとこに走ると手を差し出して「大丈夫?ごめんね?」って2人を起こした。
2人は「大丈夫大丈夫、サンキューな緑谷」「ったく、相変わらず爆豪のやつ酷いよなぁー」っと口々に言いながらも手を握り返して立ち上がってくれた。
その瞬間、さっきまで座っていたかっちゃんはいつの間に僕の後ろに回っていたのか、僕の首根っこを掴んで引っ張ってから2人と繋いでた手を「ふんっ」と勢いよく手刀して離してから、エントランスホールの椅子に座ってから僕を膝に乗せて抱きしめた。 み、皆が見てるのにっと真っ赤になりつつも、彼の行動が嬉しくて僕はぎゅうっと首元に手を回して抱きついた。
彼はそんな僕の行動に嬉しかったのか、いきなり服の裾から手をいれてきて肌に手を置くと、少しずつ上に向けて移動させながら掌で僕の肌を撫でてくる。 さ、流石にここではっと彼が見ていたサイトを思い出すと進ます手を掴んで真っ赤な顔で彼を睨む。「ばかっちゃん!! 流石にこんな、恥ずかしいよっ」っと告げた僕に更に調子に乗った彼は周りに聞こえる声でなんともストレートにこう言ってきた。
「部屋なら恥ずかしくねぇんかよ、なら部屋行くぞ」
「くっ…あ、あのねぇかっちゃん!!」
「お前の意見なんか知るかよ、俺が今てめぇを抱きてぇそれだけだ。行くぞデク」
「ちょ、ちょっとかっちゃんーーーー!!」
頭上に見えた無限大はそのまんま健在し続けたまんま僕はかっちゃんに手を引かれて、彼の部屋に連行される羽目になった。
次の日、体のあちこちが痛い僕は隣に寝てる彼の頭上の無限大が消えていて「結局なんだったんだろう」っと呟いてしまうことになった。
僕の好きな人は僕が大好きらしいですっと胸に刻みながら、あの時僕に見えていた無限大に「かっちゃんと引き寄せてくれてありがとう」っとお礼を述べてから、隣で裸で眠る彼の唇にちゅっと触れるだけのキスをした。
END