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初恋戦争





【初恋戦争・緑谷視点】




5人に差し出された画像を2人で見つめた後に自分の勘違いに羞恥を覚えてから彼の口付けを受けた後に椅子から立ち上がり、彼の隣にぽすっと腰掛けた。 「疑ってごめんねっ」と切島くん達の前でも気にせず口付けて笑うと、かっちゃんは「うっ」と微妙な顔をしたまんま「俺も、悪かった」と謝ってくれた。


「で? これはどういうこった?」
「いつ撮ったのこんなの…恥ずかしいなぁ」
「やっと俺らの話を聴く体制になったな」
「…飯田と轟なんかお前らのキスシーンに固まっちまったぞ」
「あ、あわ、2人ともぉ!? ご、ごめんね、ごめんねー」


固まる2人を横に引っ張りながらソファーに座らせてから、僕を横目に3人を睨みつけてから画像を突きつけるかっちゃんの隣にぽすっと座り直した。


「んで?」
「待てって爆豪、俺らはお前と緑谷を心配してだな」
「…それはわーっとる、これがなんで浮気相手なんだってこった」
「あー、それはこの写真だけじゃなんかと思ってさ、暫く互いに跡つけてきたんだよな…んで、頻繁にお前らが会ってた相手がこの人達だって確信したからよ、喧嘩勃発する前に止めに来たってわけ。」
「でも、これでどうして浮気相手?どうみても、僕のお母さんなんだけど…」
「テメェらの目は腐っとんのか…ババアとデクがんなわけあっかよ」



否定するかっちゃんの隣で僕もこくこくと頷くと、瀬呂くんが僕とかっちゃんの2週間前程の予定を聞いてきた。
2週間前と言えば、かっちゃんの子供に関しての件があった日だっと彼を横目に見た。なぜ今?っと首を傾げて聞き返せば、上鳴くんが次は僕に1週間前の予定を聞いてきた。 その日の予定を僕が話すと、かっちゃんがまるで驚いたように目を見開いていた。



「んじゃあ、答え合わせなー…まず緑谷から、ちけぇから」
「ち、近い?」
「最近あったことだからな、1週間前に緑谷は爆豪ん家のお母さんと会ってたよな?」
「う、うん。会ったよ」
「それはどこで待ち合わせて、どこで会ってた?」
「待ち合わせは駅だよ? 家を知らないから一緒にこのマンションに来たんだ」
「あ!? テメェがババアに家教えたんか!てっきり引子さんかと思って…」
「だ、だってぇ、光己さんがどうしても新居見たいって…」
「はいはい、そこまでー。それで、緑谷はその日、爆豪のお母さんと何をしてたんだ?」
「何って、普通に家を案内して…あ、階段で光己さんが足を滑らせたから急いで助けたかな、怪我なくて良かったよ。かっちゃんのお母さん怪我させたら僕、気が気じゃないもん。叔父さんにも申し訳無くなるとこだもん」
「そんときさ、服って白いシャツ着てたか?」
「え? あ、うん。そういえば、その時に光己さんの口紅ついちゃったけど、かっちゃんが落としててくれたから助かったよ〜落とし方わからなかったんだぁ」
「…あの口紅ババアのだったんか」
「光己さんね!ババアじゃないからっ!」



僕とかっちゃんの言い合いが始まる前に3人がもう一度話を聞こうとどうどうと抑えられて、話の続きを促された。


「その日、爆豪のお母さんと寝室に入ったか?」
「あ、うん。かっちゃんと僕が使ってるベットがある部屋が開いててさ…結構脆くなってるって見ただけで分かったみたいで、足で踏んでたんだけど…本当にギシギシなるしで、結構音が大きかったよ〜、あの後、光己さんと話し合ってかっちゃんに相談したあとベット買い換えたんだよ〜。かっちゃんもベッド買い替えたいって言ってくれたから助かったよ。えへへ、流石はかっちゃんだよね〜」
「(くっそ可愛…)…ベットに勝手に乗んなって言っとくわ」
「へ? あ、うん? かっちゃん?なんでそんな赤いの?」
「爆豪、良かったな…とっといたものは洗濯して使えよ」
「わーっとるわ…髪は捨てとく」
「おう!男らしいぜ爆豪!」


かっちゃんは僕から視線逸らした後に何やら安堵した顔をしていた。 そして、その後肩をぽんっとされつつ切島くんと上鳴くんと瀬呂くんに「これ終わったら、沢山甘やかしてやって、新しいベットで」っと言われて顔が真っ赤になった。
話を聞いてから気づいたが、かっちゃんは僕と誰かが浮気してたと思ってたみたいで相手が光己さんだとわかって、誤解に恥ずかしかったみたいだった。かっちゃんが僕を好きだからと思い上がってたせいで起こったすれ違いに申し訳なく思った。 今度から会う時はちゃんと話すねっと言って、僕の浮気騒動は幕を閉じた。
そして、その後、意識を取り戻した飯田くんと轟くんがかっちゃんと僕を振り向かせ座らせ直した。




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