君との7日間戦争-恋愛-
「解せぬ…」
「また振られたん、デクくん…飽きんねぇ」
「緑谷らしくていいと思うけどな」
「あぁ、君らしい!それに、凄く安心してしまうな」
僕のいつもの言葉に友人達は飲み物を片手に座って聞いてくれていた。
僕の本心を知っている人達、この人たちのお陰で僕は例え拒否されても彼に思いを綴れる事ができている。
あの日…守れなくて、悔しくて、地面に横たわる彼を救けることが出来なかった僕をどうしても許せなくて、それなのに笑って「出久」と呼んでくれた彼を許してくれた彼を【愛しい】と分かった。
いつも彼は心配してくれて、死に急ぐ僕を全力で止めてくれた彼の気持ちをやっと理解したのにと涙が溢れて止まらなかったのを思い出す。 未だに彼が服を脱いだ時に残るソレに僕の心は締め付けられてしまいそうになるんだ。
「…そんな好きなの邪魔できんなぁ」
「あぁ、好きな人を思える強さは素晴らしいと俺は思うよ緑谷くん」
「あいつも分かってくれるといいな、緑谷」
「…違うんだよなぁ」
「え?」
「わかって貰えなくても、いいと思ってるんだぁ僕」
「デクくん」
「緑谷くん」
「緑谷…」
「だって、かっちゃんはかっちゃんのまんまがいいもん」
僕にも誰にも縛られない、したいことをしたいと言って、手に入れるもんは全て手に入れる、そんな横暴な彼だからこそ今までなし得てきたそんな彼だったのに、本当に欲しいものの時は言わないのだから、ある意味厄介だよ彼はっと1年の頃の全面戦争を思い出してクスッと口元を緩めた。
「はぁぁぁぁぁ、好きだなぁ…」
「あ?」
「へ?」
「まだ言っとんのか、付き合わねぇぞ」
「今日はまだ何も言ってないでしょお?」
「今から言いに来ようとしてただろぉが」
「…まぁ、うーん、うん?」
「…けっ、煮えきらねぇ返事すんなムカつく」
「そうやって、普通だと思ってくれてる今が1番なんだよなぁ」
「?んだよ」
「なんでもなーい、ねぇ、かっちゃん…好きだよ」
「はんっ、俺は嫌いだわ」
「あはは、そう言うと思った」
彼はドカッと僕の横に座ってから僕の頭を掴んで抱き寄せてきた。
こうやって、さりげなく僕をわかってる君だから僕はこの思い捨てられないんだよなぁっと彼の肩にすりよってぐすっと少しだけ出てきた涙を彼の制服で拭うと、「汚ぇ」と罵られた。解せぬ…
僕とかっちゃんのそんなやりとりを見ていた3人は席を立つと、馬に蹴られたくないし行くねデクくんっと告げられ、馬?っと首を傾げた。
「かっちゃん、部屋…行っていい?」
「…今度は本気なんか?」
「…毎回本気だったよ…」
「テメェのあんなん、本気じゃねーだろ誤魔化しだわクソが」
ガタッと席を立ったかっちゃんは僕の腕を掴んで引き上げ、皆の見てる前で僕らの顔が重なった。
「おおお」だとか「遂にっ…」とか、「蜜月ぅ〜」とかいっぱい周りから言葉が飛んできた。 僕自信、されるんじゃっとか目を閉じていたら、ぶはっと笑い声が聞こえてきて、両頬を親指と人差し指で抑えられタコ口になりつつ下から腹に向けて拳を繰り出した。流石に酷いぞかっちゃんっと赤くなれば、軽かったとわかったのか普通に受けたかっちゃんはケラケラ笑いながら僕の手を掴み直して歩き出した。
「騙される方がわりぃんだよ、ばぁか」
そう言って周りに「散れっ!見せもんじゃねぇぞクソがっ!」と叫ぶかっちゃんに胸がきゅんってして、後ろからその背中に抱きついた。
「大好きっ!」
「…ふんっ、わぁっとる」
こうして僕の
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