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君との7日間戦争-恋愛-







「かっちゃん!今日こそ受け取ってもらうからね!僕からの愛!」

「嫌だって言ってんだろーがこのクソキモナードがっ!!」

「まぁたやってるよアイツら」

「懲りねぇよなぁ、とっとと収まるとこに収まりゃいいのに…『BoooooooM』ぐほぉ」

「上鳴ぃぃぃぃぃ!」



そんな会話から始まる僕とかっちゃんの恋物語でっす!


「恋してねぇしっ!どこに向かって話しかけとんだクソがっ!!!!!」

「そりゃあ、僕とかっちゃんのこれからのイチャイチャラブライブ展開を待ってくれてる視聴者さんにっ『BooooooooM』ふべぁっ」

「メタいんだよっ!見ろ、寒イボ立っただろぉが、死ねカスっ!」

「緑谷ぁぁぁぁぁ!」


それなのに、かっちゃんは僕の気持ちを受け取ってもくれない。 なんでだろう?っと首を傾げつつ、救助場所の瓦礫を片付けつつため息を吐いた。
今は学校の訓練演習のひとつで救助の手伝いと、片付けである。 雄英生徒というもの、学校生活の必要単位の一つである。 1年の頃に色々あって、2年で静かに時が過ぎたのもあって、新たな3年目である僕の高校生活に色が無いことに気づいたので、僕はこの最後の3年を区切り年にして、かっちゃんに告白しているのである。 元々、僕は幼馴染である彼が好きで愛している。
彼からの『ワンチャンダイブ事件』『無個性という名の辛辣な態度』『僕に対しての謝罪』『僕への追いつくことへの執念』的な全てをひっくるめても
彼も僕にだけは、異様に冷たく感じることから特別だと思っていた訳で、彼も無論そうだと自負していた。それなのに、3年になる前の2年の冬にジンクスである『満開の桜の木の下で告白すると恋が実る』という話に乗っかり、女子が見てる中、かっちゃんを呼び出して思いを伝えたのだが…何故か爆破される始末だった。何故? 解せぬっとオールマイト顔になった。



「かっちゃん!付き合ってください!」

「あ? なんでだよ?」

「僕、あの…ずっと、ずっと前からかっちゃんが好きで…気づいたのは、死柄木達の戦いで君が大怪我した時、その瞬間を目の当たりにして君が居ない人生なんてって感じたんだ! 僕の人生に君が必要不可欠なんだ、だから僕と一生を添い遂げてくださいっ!」

「…おい」

「え?」

「告白の時くらい、カンペ読むのやめろやぁぁぁぁぁ」

「痛い、痛いいたいいたいーーーー、だって、言いたいこと考えたら沢山になりすぎて、抜粋したつもりだよ?」

「あ? まどろっこしいんだよ、男は常にストレートってクソ髪がって…きもっ!」


僕の告白への言葉の紙を奪い取ったかっちゃんは、内容を読んで一言吐き捨ててきた。 酷いや、僕のかっちゃんへの思いを込めたラブレターがっと手紙を手に抱きしめると、かっちゃんは呆れたように肩を掴んで振り向かせた。
こ、これはもしや、きっ、ききききききすぅ!? などと甘い展開にはなれやしなかった。



「俺に告白しようとしてんのに、綴られてんのは1年の頃の白熱したバトルん事とダイナマイトしかねぇじゃねーーーーかぁ、おいっ?」

「え、えと、かっちゃんのいい所探したつもり?が、バトルしてる時しか基本無いなぁってなりまして?」

「ほぉ? いい度胸じゃねぇかぁ?」

「あ、やだその顔怖いよ…あはは、中学の頃みたい? 無言で掌の爆破やめてぇぇぇぇぇ」



ってな感じで最初の桜の木の下で告白作戦は僕の頭がアフロになったことで終了したのでした。
そして、現在に至りますが気にせず毎日アタックしてます。
日常茶飯事となったコレは周りからも「またやってるよぉ〜」の一言で終わりつつある。 だけど、知ってますか? これは彼の照れ隠しなんですよっ!
本当は、演習終わって、2人だけの訓練して、風呂はいって終わったあとは寝るだけ!のそんな時間には部屋に入れて…あれ?かっちゃん?かっちゃんんんん!



「ドアを叩くなうぜぇ!」

「いまさっきの流れわからなかった? 此処で僕らは更なる成長するはずだったよね? 2人きりで部屋に入ってPlus ultra!! 的な展開だったよね?」

「しねぇよっ!俺の尊敬してる言葉を変な意味合いに使うなクソがっ! 2人きりで風呂も入ってねぇし、寝ても居ねぇわ!部屋に招いた事もねぇのにでっちあげとんじゃねぇぇぇぇわっ!キメェっ!」

「またまたぁ、かっちゃんってば照れちゃってさ…」

「…ほぉ、そこまでアフロが良かったんか?あ?」

「あ、やめて、ああああああああぁぁぁ」



その日も僕の戦争れんあいは失敗に終わった。




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