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『おかしい。』
一緒に買い出しに行ってから数週間。
師匠である実弥と稽古以外での会話がなくなった。
もともと必要最低限の会話しかなかったが、それもなくなったのだ。
『え?さすがに長くない??一緒に買い出しに行った時からだよね?』
自分が怒らせてしまったのだろうかと、一気に落ち込む奏。
そんな背後に人影が忍び寄るも、本人は気づいていない。
『寂しいなぁ。』
『お話ししたいなぁ。』
『頭ポンポンされたいなぁ。』
『だって師匠カッコいいんだもん。』
『あんな技出されたら誰だって魅入っちゃうよ。ずるい。カッコ良すぎる。』
「…おい。」
『…っ⁈』
1人だと思っていた空間に、まさかの声が響く。
はい、そのまさか。
奏がゆっくり顔を後ろに向けると、襖にもたれ掛かり口元に手を当てた実弥が立っていた。
『ししししししししし師匠?!!!!』
「しが多いな。」
『い、いつから…そこに?』
青ざめながら聞く奏に、実弥は口角をあげながら答える。
「最初からだ。」
『さ、最初というのは…』
「"寂しいなぁ"…だったか?」
『〜〜〜っっ⁈』
一瞬で顔が真っ赤になり、声が出さずに口だけがパクパクと動く。
そんな奏を見ながら、実弥は喉の奥で笑う。
「茹蛸みてぇだなァ。」
『し、あ…これは、…あの、』
しどろもどろになる奏の前にしゃがみ、両手で頬を包み視線を合わせる。
「いいか。一度しか言わねぇからよく聞けェ。」
一緒に買い出しに行ってから数週間。
師匠である実弥と稽古以外での会話がなくなった。
もともと必要最低限の会話しかなかったが、それもなくなったのだ。
『え?さすがに長くない??一緒に買い出しに行った時からだよね?』
自分が怒らせてしまったのだろうかと、一気に落ち込む奏。
そんな背後に人影が忍び寄るも、本人は気づいていない。
『寂しいなぁ。』
『お話ししたいなぁ。』
『頭ポンポンされたいなぁ。』
『だって師匠カッコいいんだもん。』
『あんな技出されたら誰だって魅入っちゃうよ。ずるい。カッコ良すぎる。』
「…おい。」
『…っ⁈』
1人だと思っていた空間に、まさかの声が響く。
はい、そのまさか。
奏がゆっくり顔を後ろに向けると、襖にもたれ掛かり口元に手を当てた実弥が立っていた。
『ししししししししし師匠?!!!!』
「しが多いな。」
『い、いつから…そこに?』
青ざめながら聞く奏に、実弥は口角をあげながら答える。
「最初からだ。」
『さ、最初というのは…』
「"寂しいなぁ"…だったか?」
『〜〜〜っっ⁈』
一瞬で顔が真っ赤になり、声が出さずに口だけがパクパクと動く。
そんな奏を見ながら、実弥は喉の奥で笑う。
「茹蛸みてぇだなァ。」
『し、あ…これは、…あの、』
しどろもどろになる奏の前にしゃがみ、両手で頬を包み視線を合わせる。
「いいか。一度しか言わねぇからよく聞けェ。」