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深くもない夜、ファミリーレストランにて
1人でPCを開いているサラリーマン、家族連れ、勉強をしている学生たち、
僕たちは、どう見えてるのかな。
本を読みながらもつい、周りの会話が耳に入ってきてしまう。
雑音も、耳をすませば、漫談かー…
チラリと向かいの人に目をやると、プロデューサーさんは一生懸命スマホやタブレットに向かってお仕事しているように見えた。
雑音の中の方が集中できたりするよねー。
読書する僕と作業しにきたプロデューサーさん、たまたま事務所近くのファミレスで一緒になったのだった。
僕はというと、ついプロデューサーさんを気にしてしまうけれど。
本に集中しようとすると、後ろの席の学生たちの会話が聞こえてきた。
試験勉強を頑張っているようだが、どうも男女2人、お互い好意が見え見えで、つい会話を聞いてしまう。
「遅くまで付き合わせてごめんね」
「いやっ、全然!勉強になるし、俺こそ教えてもらえるし…」
「そろそろ出なきゃだよね、…あっ、そしたら最後にこの問題だけ…!」
先程からこんな調子でなかなか帰路にはつかないようだ。
勉強に、精を出すふり、気付いても、
勉強を口実に、少しでも長く一緒にいたいのがバレバレだねー。
ふふふと内心微笑むも、目の前の人が目に入り、自分にも跳ね返ってくる気がしてこれ以上考えるのをやめた。
プロデューサーさんも、そんなふうに思うことあるんだろうか。誰かと、少しでも長く一緒にいたいとか。
じっと見ていると不意に顔を上げたプロデューサーさんと目が合い内心心臓が跳ねた。
「あ、すみません、集中して…想楽さんお時間大丈夫ですか?」
「うん、全然大丈夫だよー。すっごく集中してたねー。」
見てたんですかと頬をピンクに染めるプロデューサーさんに微笑む。
「あんまり遅くなっちゃ、お兄さん心配しませんか?」
「兄さんの方が遅いから大丈夫だよー。」
「そうですか…。」
少し悩んだのか一拍おいたプロデューサーさんは口を開いて、
「あ、あのっ」
「そしたらドリンクバー…もう一杯飲んでる間だけ、お話してもいいですか?せっかく想楽さんと一緒になったので…」
でも本に集中したいですかね?と遠慮がちな笑顔を見せた。
「…そしたら、僕はあの紅茶と、メロンソーダももう一杯飲もうかなー?」
浮き足立つ気持ちを抑えながらプロデューサーさんのコップも持ってドリンクバーに向かった。
自分で入れますよ!と慌てて後ろから追いかけてくるプロデューサーさんの声が聞こえる。
何が飲みたいか、わかってるから大丈夫だよーと、口元を緩ませるのだった。