短いの
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最近できた年下の恋人は俺には勿体無いような女だ。
よく笑い、よく怒り、気持ちを素直に表現してくれ、誰に対しても優しく接している。時には自分の気持ちを押し殺していることもあり、俺にだけそんな姿を見せられたときには愛情が募ったものだった。
彼女が俺のことを好いているなんて信じられないな、と思うことがある。そんなわけで、未熟な俺は妬いてしまうことも多いわけだが…
ふと思った。俺のことを好いてくれているという彼女、ならば彼女も妬くことがあるのだろうか。
ふと隣の彼女に、俺にしては珍しくすぐに訊ねていた。
「なあ…いつも俺ばっかり焼きもち妬いちまってすまないと思ってはいるが…お前さんも焼きもち妬くことあるかい?」
携帯電話に一生懸命向かっていた彼女が顔を上げると、目をまんまるくしていた。
「焼きもち…?雨彦さんが?誰が?あ、え?誰に?」
全く不思議だという顔で見てくるものだから、一抹の不安がよぎった。
「…俺はお前さんが他の男といるといつも妬いちまうんだが」
「またその冗談ですか、何言ってるんだか…」
やれやれといった風に鼻で笑っている。
「…待て、お前さん今までのもずっと冗談だと思ってたのか?」
小さな両肩を掴みこちらを向かせると、ひるんだ彼女は視線を漂わせている。
「な、なんで雨彦さんが妬くんですか…」
「悪いとは思ってるが、お前さんが好きで仕方なくってな。」
「も、もう!!また変な冗談やめてください!!」
「冗談なわけないだろう。恋人同士なわけだから何もおかしいこともないだろ?なあ?」
「え゛っ、それも冗談ですよね?!」
だんだんイラついてきた俺は、彼女の驚く顔についに何かがプツンと切れてしまった。
声が震えているかもしれなかった。
「待ってくれ…俺を好きと言ったのは冗談か?」
「そ……れは………嘘じゃない………ですけど………でも雨彦さんは私のこと好きじゃないでしょ!!」
顔を真っ赤にして喚く彼女に少しだけ胸を撫で下ろし大きなため息をついた。
よかった本当によかった。夢ではないかと思っていたことが、やはり夢ではないと確認ができた。
「なるほどな…じゃあ恋人同士と思っていたのは俺だけ…ってわけか。」
「は?は?え?」
「お前さんには俺がどれだけお前さんを好いてるか、わかってもらう必要がありそうだ。」
「は、え??え??待って、」
「もう、待たない。どうすればお前さんに伝わるか、手を尽くさせてもらう。」
今までデート(と俺は思っていた)でも手を出さず夜がふける前に家に送ってやった。手を繋ごうとしたら真っ赤になって振り払う彼女も愛おしかったが…
全て冗談と思われていたなんて。
全く心外だ。ありえない。こんなにも溢れそうな想いをずっと堪えながら過ごしてきた。
だが、…もう我慢する必要はないようだ。
「お前さん、…なまえ、これは冗談じゃない。真面目に聞いてくれ。俺はお前さんのことが好きだ。…好きで好きでたまらない。」
まだ狼狽えている彼女を気にせず口付けた。
今日はまだ長い。