短いの
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Legendersの撮影のお仕事について説明しようと、想楽さんに電話をかけた。
クリスさんと雨彦さんには日中事務所に来てもらい直接話すことができたが、想楽さんは大学の用事があったようだ。電話も遅い時間になってしまったが、快く受けてくれる。
「そのあとは休憩時間で……想楽さん?」
想楽さんが無言の時間が続き、心配になった私は呼びかけた。
「…あ、ごめん、聞いてたよー。」
「大丈夫ですか?夜も遅いしお疲れですかね…。」
「ごめんごめんー、大丈夫ー。疲れてるわけじゃないんだけど、プロデューサーさんの声が落ち着くっていうか…」
「…そう…ですかね。前にも同じこと言われたことがあるけど、自分じゃわからないですが…」
ふと、同じことを言われた時のことを思い出した。たしか元彼に言われたのだ。自分の声は好きではないため、そんなふうに言ってもらえて喜んだものだった。もちろん、今も、
「…誰に言われたのー?」
「えっ…と…昔の友人…だったかな…?」
「ふーん…」
ぼんやりと思い出していると、突然の想楽さんからの質問にドキッとする。元カレとかは、わざわざ言わなくていいよな…。嘘とも本当とも言えぬ返事で誤魔化すと、想楽さんは訝しんだようであったが、すぐ切り替えてくれたようだ。
「もっとプロデューサーさんのいろんな声、聞きたいなー。」
「いろんな声…カラオケに行くとかですか…?」
「ふふっそれもいいかもー。」
「うっ…でも歌の上手な想楽さんの前で歌うのは…ちょっと緊張が…」
「えー?」
くすくすと笑う声が聞こえてくる。
……よっぽど、想楽さんの声の方が素敵だ。
それをそのまま伝えると、電話口の想楽さんはやや照れたような、呆れたような、
「プロデューサーさんはまっすぐだなー。…それで、元々なんの話してたんだったっけー?」
「…あ!そ、それでですね、撮影のスケジュールの話なのですが…」
「うんー」
私は慌てて資料に再び目を通した。
次の撮影も楽しみだ。CMでは想楽さんの声も流れるから、みんなきっと、目を留めてくれる…耳を留めて?くれることだろう。
いや、目を留めるビジュアルだって、
これを言ったらまた呆れられてしまうかな。
ぼんやりと私は頭の片隅で考え、心の中でくすりと微笑んだ。