短いの
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「プロデューサーさん、今度のオフって連休あるよねー?」
「想楽さんのですか?…あ、そうですね。連休になってますよ。」
「プロデューサーさんのオフも一緒じゃなかったっけー。」
「私ですか?えっと…あ、本当だ。被ってますね。」
「オフが被るの久々だよねー。」
「えへへ…そ、そうですね。えっと…」
「折角だし、一緒に旅行でもどうかなー。」
「…えっ。」
どこか一緒に出かけますか?と、聞こうとしてためらったが、想楽さんの方から誘われて驚く。しかも旅行?
私はもちろん嬉しいけど…
「…えっ、て、嫌なのー?」
「いっ嫌じゃないです嫌じゃないです!い、行きたい…です…。」
「本当かなー。」
「やっ!本当です!嬉しいです!行きたいです!…でも…」
「でもー?」
じっと見つめられ、ずいっと顔をのぞきこまれ、思わず目を逸らして絞り出す。
「えっと…折角の連休なのにいいんでしょうか?」
「?どういうことー?」
「いや…想楽さんは一人旅が好きじゃないですか。一緒に行っていいのかなって…」
「…………」
「…あ、あの…オフが被ってるから誘ってくれたのかなって…でも、こ、恋人だからって想楽さんが1人で行きたいのを邪魔したくないなと思ってて…」
「………うーん。」
想楽さんが悩んでいる。やっぱり1人で行きたいかな。
「そっかー。1人で行ったっていいんだよねー。」
「は、はい!あの…本当気を遣わずに…」
「確かに今までだったら何も考えずに1人でどこかに旅行に行ってたかもー。でも、今は何も考えずにプロデューサーさんを誘ってた。」
「………」
「1人でもいいはずなのに、どうしてだろうねー?」
「え、えっと…?」
「うーん、なんでかなー。」
「な、なんででしょうね…?」
ニコニコしながら私に聞いてくるが、なんとなく気まずくて目を逸らした。
「もうわかってるでしょー?」
「………えっ…と…」
「僕は1人旅でも楽しめるけどー…、それはプロデューサーさんだってそうでしょー?貴重な連休を僕に使っちゃっていいのかなー。」
「そ、それはもちろん!」
想楽さんがフフッと笑う。
「僕も、なまえさんと一緒に行きたいなーって。」
想楽さんが私の手を取ってぎゅっとにぎった。
「一緒に行ってくれるー?」
「は、はい。もちろん…です。」
「ふふっありがとうー。」
「こ、こちらこそ…」
「ふふ、じゃあ行き先はどうしようかー。」
手を握られたまま、旅行先を一緒に考えた。
1人でも大丈夫だけど、あえて一緒に居ると選んでくれたこと、素直に喜ぼう。