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11月28日
今日は想楽さんの誕生日。
「…クリスさんも雨彦さんも、サプライズ好きだなー。」
「…想楽さん、驚きましたか?」
「驚いてるように見えたー?」
「うーん…、少し…」
「ふふ、まあ、前の日からクリスさんがあんなにソワソワしてたらねー。」
「ふふ、そうですよね。あれじゃあバレバレですよね。」
「まー、素直で純粋なのはクリスさんの良いところだけどー。」
前の日からソワソワしているクリスさんを思い出して笑った。雨彦さんも、ソワソワしてるクリスさんを見て内心、サプライズがバレると思って焦ったりしてたのかなあ。
「…それでー?」
「?はい?」
「プロデューサーさんは何か用意してくれてるのかなー?」
「…どうでしょう?」
「えー?ないの?」
「ありますよ。…想楽さんが喜んでくれるなら。」
「喜ぶの強制ー?」
「ちが…そうじゃなくて…、……今日この後、私と過ごす時間ももらえますか?」
「…そんなの、あげないなんて言わないよー。」
今更、というように想楽さんが笑っている。
そういう答えは期待していたんだけど、実際そう言ってもらえて安心する。
アイドルの皆さんはユニットのメンバーだけでなく、事務所のみんなにもお祝いされて、ご家族とも過ごしたいだろうし、プロデューサーの私が個別で時間を取っていいのかなといつも不安だ。
「ありがとうございます。えっと…じゃあ、私の家に来てもらってもいいですか?プレゼントがあって…」
「…プロデューサーさんの家?…行っていいのー?」
「はい、何もありませんが…、あ、プレゼントしかありませんが…」
「…ふふ、プレゼントがあるなら行こうかなー?」
「はい!……でもよく考えたら本当に何もない…。なにかケーキでも買って行きましょうか。あ…でもケーキは事務所でも食べたか…、えっと……、とにかく何か飲みものでも買いましょう!」
「いいよー、そんなに気を遣わなくてー。」
「いえ…!お出しできるお茶とか何もないんで…!すみません!コンビニ寄りましょう!想楽さん何のみたいですか?」
「んー、何が良いかなー。」
「なんでも好きなの買いますから選んでくださいね!」
「ふふー、ありがとうー。…プロデューサーさんの家に行ってプロデューサーさんを一人占めできるなんて、これがプレゼントみたいだねー。」
「え…い、いえ、想楽さんを一人占めしてしまうのは私の方ですが…。」
「…いつも事務所のみんなに囲まれてるのは、プロデューサーさんの方でしょー。みんなのプロデューサーさんなんだから、いつもは僕だけに構っていられないでしょー?…だから、プロデューサーさんを一人占めできるんなら…、誕生日も、悪くないよねー。」
「…わっ、私も、想楽さんを一人占めできるなら、好きな飲み物くらいいつでも買いますので…!」
「…じゃあ毎日買ってもらおうかなー。」
コンビニと私の家までの道のりがなんとなく、いつもより緊張したりして、2人で並んでてくてくと歩いた。
プレゼントは喜んでもらえました。