短いの
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今度こそ、今度こそ私から、
年上だとかそういうのは関係がなくて、ただ、ただ、私が、想楽さんに、触れたい…ということ。
この間はなんだかよくわからない感じになってしまったが、私だっていいんだったら想楽さんに触れたい。
想楽さんって人との距離があんまり近いの嫌なのかなーと勝手に思っていたから…
けど、これからは!触れてもいいっていうのは許可をもらってるんだから、なんにも迷うことはない!
………けど一応確認は必要かな…。
再び私の家、2人でソファに並んで座る。
お茶を用意して…よし、
「そ、想楽さん」
「ん?なあにー?」
「あのっ、今日は、私から、そ…想楽さんに触れてもいいですか?!」
「ブッ」
「あっお茶が…拭くもの持ってきます!」
「あー…ごめんー、自分で拭きますー。お茶吹き出しちゃった。」
えへへと笑う想楽さん。
そ、そんなに動揺させてしまったのかな。
何か不味かったかな。
「いや、突然だったから心構えしてなかっただけっていうかー…とにかく大丈夫ー。ぜひお願いしますー。」
「い、いいんですか…?なんか…大丈夫です…?」
「うん。…ね、触っていいよー。」
「あの、じゃ、えっと、まずまた手を繋いでいいですか」
「うん」
許可をいただき、手と手をつないで、今度は私から指を絡めて力強くぎゅっと握った。
「………」
「………」
………ハッ!なんかもう満足しそうだった!
今日はダメダメ…少しずつやってく…!
「あの!」
「はいー」
「次は想楽さんのお顔にも触れてもいいですか…?」
「…顔?わかんないけど、どうぞー」
「…あの、嫌な時は言ってくださいね」
「わかってるよー、大丈夫だから」
「…じゃ失礼して…」
想楽さんと向き合って手を繋いでいない方の手で想楽さんの頰に触れた。
肌…白〜…スベスベ、ハリがあってモチモチ…至近距離でじっと見ても綺麗な肌…
頬を撫でたり、軽くつまんだり、つついたり。
気づいたら両手で両頬触っていた。
うわ〜ずっと触ってられる…
「……楽しいのー?」
「はっはい!」
「…そっか」
…ずっと同じとこ触ってたら想楽さんはつまらないかも…
「そしたらこんど、頭を触ってもいいですか?」
「どうぞー」
なんでもどうぞーって言うけど本当にいいのかな。
と思いつつ頭を撫でる。髪の毛の流れに沿って、手櫛で梳いたり。髪も綺麗、頭も丸くて綺麗。また、ヘアアレンジをいろいろ考えてみるのもいいなあ。
…あ、仕事のこと考えちゃった。今は恋人!恋人らしく…
「じゃ、じゃあ最後に、想楽さんに抱きついても…いいですか…?」
「…もちろん、どうぞー」
想楽さんが両手を広げてくれる。
いまいちわからなかったけど、おずおずと、想楽さんのウエスト付近に手を伸ばし体幹にぎゅっとしがみついた。
あれ…こんなんでいいのかな、あってるかな。想楽さん相手だと、なんで、何もわかんなくなって、うわ、自分、心臓の音、すご…
「ふふっプロデューサーさんの心臓の音、伝わって聞こえてくるよー」
「!!す、すみません…」
「んーん、早いねー。」
「ドキドキしちゃって…想楽さんに近づくと…」
「んー…、今度は僕も触れていいー?」
「は、はい、もちろん!」
「同じ感じで触るからー、頭だね」
抱きしめられたまま、頭を撫でられる。
更にドキドキの音が強くなる。髪を指でくるくるいじられたり、梳かれたりしている。時折、耳や首筋に想楽さんの手が当たるとビクッと反応してしまうが、声は出さずに済んだ。
時折「ふふ」と想楽さんの笑い声が頭の上から降ってくる。
でも頭を撫でられるというのは、嫌な気分じゃないなあ。
「じゃ次は顔?触っていいー?」
「はい!どうぞ!」
想楽さんは両手で私の頬を包み込み、ほっぺをびよーーんと横に伸ばした。
「ひょっと、へんなかおになっれません?!」
「ふふ、ごめんごめん、どこまで伸びるのかと思っちゃって。」
今度は頬を伸ばすのをやめ、頬を両手で挟んできた。
「…また変な顔になってますよね?!」
「ふふ、かわいいから大丈夫ー」
「かわいくないですよ!変な顔にしないでください!」
「ごめんごめん、痛くなかったー?」
「痛くはなかったですが…」
今度は頬を撫でてくれる。手の甲ですりすり撫でたり、おでこを撫でたり、優しかった。
だんだん耳に手が触れて、
「!」
「あれ、ダメだったー?」
「す、すみません私耳触られるのダメで…」
想楽さんは「ふーん」と言いながら耳を人差し指ですーっとなぞったり、指で挟んですりすりなで合わせたりし始めた。それに合わせて全身がゾワゾワした。
「ちょ…っとだめなんですってば!」
「具体的にどうだめなのー?」
「えっ?えっと…ゾワゾワするので…」
「くすぐったい?」
「そ…うですね」
「だから…だめ?」
耳に想楽さんが息を吹きかけてきた。
「ひ…っ」
「じゃ次はまた手、繋ごー。」
息を吹きかけられるとまた全身ゾワゾワした。
両手指を絡めて手を繋いだと思ったら、そのままぐっと後ろに押された。
…天井と想楽さんが見える。
あれ?あれ?あれ…
「…正直最初からやらしーことしか考えてなくて…ごめんねー」
「え、いえ!えっと、私も、あわよくばと…思ってましたから…」
「そうなのー?だったらよかったー」
「はい………あの、じゃあ…キス…してもいいですか」
と、言い終える前にはもうキスされていた。
「…ふふっいいよーもうしちゃったけど。ごめんね待ちきれなくて。……もう一回してもいい?」
「は…はい…」
今度は何度何度もキスされる。
その間に耳も触られた。
「あの…っ耳はダメって…」
「んー本当にダメか試してみようよー」
「え…」
「気持ちよくなるかもー」
私は何も答えられなくて、
「ね、なまえさん」
想楽さんが一回立ち上がり部屋の電気を消しにいった。
「次は…どこ触りたいのー?それとも…どこ触っても、いいか教えてー?」
暗くなった部屋で至近距離の想楽さんの赤い瞳が、鈍く光っているのが見えた。