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会話文や小話、シリーズの番外編を投下します。
更新履歴には載りません

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  • 閑話

    20200531(日)13:30
    bsr 片倉中編
    ---------------
    ※『夢見るあの子の甘い罠』の余談。
    ※名前変換はできない仕様です。



    「う、ん……」
    「起きたか。」
    「こじゅ…?」
    「ああ。」
    「……もう朝…?」
    「いや、まだ起きるような時間じゃあねぇ。もう少し寝ててもいいぞ。」
    「ん…もう起きる…」
    「そうか。」
    「あれ…?」
    「あ?」
    「こじゅ?」
    「ああ。」
    「こじゅなの?」
    「そうだ。見たらわかるだろう。」
    「こじゅ、だけど…だけど、なんで#name2#のお布団にいるの…?」
    「なんだ覚えてねぇのか。」
    「?」
    「まあいい。ちょっとデコ貸せ。」
    「え、ん…」
    「熱は………だいぶ下がったみてぇだな。」
    「……」
    「……どうした。」
    「本当にこじゅだ…」
    「おっと、まだ起き上がるんじゃねぇ。大人しくしてろ。」
    「ん…」
    「飯は食えそうか?」
    「おなか、すいた…」
    「食欲があるなら問題ねぇな。待ってろ、今侍女を呼んできてやる。」
    「ん…」




    「あらあらあら!まあまあまあ!」
    「おはよ…ござ、ます…」
    「#name2#様、顔色もすっかり良くなられて!まあ!」
    「昨日は、たくさん迷惑かけて、ごめんなさい……」
    「いいのですよそんなこと!お気になさらないでくださいませ!」
    「ありがとう…」
    「体調もだいぶ良くなられたようで安心致しました。…お熱も、なさそうですね。本当に良かったですわ、一時はどうなることかと!」
    「…あの、すみません、1個聞いてもいいですか?」
    「はい、なんなりと。」
    「こじゅがどこに行ったか知っていますか?」
    「片倉様、ですか?」
    「…会っていないですか?」
    「いえいえ、片倉様でしたら、先ほど向こうの母屋の方でお会いしましたわ。#name2#様が目を覚まされたと聞いてわざわざ此方までいらして下さったそうで。それでわたくしめも#name2#様のもとへご様子をうかがいに参ったのでございます。」
    「そうなの…?」
    「え?」
    「あ、ううん、そうなんですね。」
    「ええ。…あ、お食事が冷めてしまいますわね。#name2#様、少々お待ちくださいませ、ただ今準備致します。」
    「…ありがとう。」




    「Hey#name2#、調子はどうだ?」
    「政宗様!」
    「おっと、起き上がらなくていい。寝てろ寝てろ。」
    「うん…ごめんね。」
    「だいぶ良くなったとは聞いちゃいたが、まだちいと苦しそうだな。平気か?」
    「ん、大丈夫」
    「こりゃまた午後に熱が上がるかもなぁ。どれどれ。」
    「あ!政宗様、あんまし近づいちゃだめだよ。」
    「あ?」
    「移しちゃうよ。」
    「んなこと気にすんなよ。お前は自分の体のことだけ心配してな。」
    「ん…」
    「なんか食いたいものとかあるか?」
    「食いたいもの…?」
    「できれば栄養のあるもん腹に入れておいたほうがいい。そのほうが回復が早いからな。食えるか?」
    「それなら、さっきご飯食べたから平気だよ。」
    「そうか。」
    「うん、ありがとう政宗様。こうやって会いに来てくれただけで、胸がいっぱいだよ。」
    「…子供がそんな気ぃ遣うもんじゃねえよ。」
    「本当だよ。お顔がみられてすごく嬉しいよ。」
    「そうかい…。」
    「ありがとう。政宗様に会えたから、なんだか元気が出てきたよ。」
    「……」
    「あ、お熱も下がったみたい!」
    「だからそういう…いちいち可愛いことばっか言うんじゃねえよ!おら!」
    「あ、そんな近づいたら移っちゃうってばあ!」
    「くくっ、知るか!」
    「ぐるじいいい」


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    番外編

  • 理想の女性像2-2

    20200524(日)00:00
    bsr 片倉
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    ※トリップ娘


    「よお。」
    「!?か、片倉さっ…」
    「ああ待て逃げるな。」
    「っ!」
    「…なあ教えろよ。最近人の顔見るなり脱兎のごとく逃げ出すのは一体全体どういうわけだ。」
    「そ…」
    「……」
    「…っそれは…」
    「話したくもねぇか。」
    「ちがっ!」
    「……」
    「……ちがくて…」
    「じゃあなんだ。」
    「……っ」
    「……」
    「片倉さんはっ…!」
    「あ?」
    「そ…」
    「そ?」
    「…そ、それなりに、色々と…女性経験が豊富であると…!」
    「は?」
    「伊達さんが言っていました!」
    「は…?」
    「どどど、どうなんですかっ!」
    「どうなんですかっておまえ…何を急に」
    「女の人をちぎっては投げちぎっては投げしてきたんですか…!」
    「するかんなこと」
    「その気にさせて味見して、飽きたらぽいですか…!」
    「ちょっと待て。大体おまえな、」
    「素人から熟女まで百発百中の百戦錬磨なんですか…!ちょっと声掛けたらイチコロなんですか!」
    「あのなぁ…」
    「わ、わた、わたし…」
    「あ?」
    「わたし、可愛くもなければ愛嬌もないし、豊満なボディでもなければこの時代の教養もないですけど…。そんな私なんかでも、私なんかでも、片倉さんの、お相手になれますか?」
    「…は?」
    「好きです!お慕いしています!」
    「……は?」




    ところ変わって、政宗の執務室ーーー

    「『遊びでもいいです。』って言ったんです。『沢山いる恋人のうちの一人でもいいです。そういう文化も頑張って徐々に受け入れます。』って。」
    「ああ。」
    「そしたら片倉さん、すごく怒ってしまいました…」
    「あー…だろうな。」
    「『そういう事ならお前のその申し出は受け入れられねぇ。』と。」
    「ああ。」
    「怒らせちゃいました…」
    「……」
    「うぅー…」
    「……」
    「わた、わたし、片倉さんに嫌われ、ちゃっ…ううー…」
    「っだーもう泣くんじゃねぇよ。」
    「ご、ごめ…」
    「いや、俺も悪かった。あんたに適当なこと言っちまった。」
    「せっかくアドバイスもらったのに、活かせなくてごめんなさい…」
    「あんなのadviceでもなんでもねぇよ。からかって悪かった。任せとけ、俺がなんとかする。」
    「え…」
    「乗り掛かった舟だ、俺も最後まであんたに付き合うぜ。」
    「伊達さん…」
    「と言っても、まあまずはあんたのその間違った認識をなんとかしなくちゃなんねえな。あとその無駄に初心なところも。」
    「む、無駄に…」
    「いいか、小十郎は節操なく女人を食い漁ったりしねぇし、味見だけして捨てたりしねぇし女を囲いまくってる色情魔じゃねえ。誤解すんな。」
    「そう…ですよね、ごめんなさい…。」
    「まあ、男としてやることはそれなりにやってるっつー意味では全部を否定はしねぇが…」
    「伊達さん…!?」
    「まあ待て最後まで聞け。いいか、むしろあの歳で今まで女と何もなかったっつうほうが気味悪いだろうが。いい歳した男がこれまでなんの経験もねぇわけねえだろ。」
    「は、はい…」
    「照れんなよそこで。」
    「ふぁい」
    「(呂律まわってねぇ…)こりゃあ先が長ぇな…」



    つづく?
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    bsr単発

  • 理想の女性像3

    20200414(火)19:46
    bsr 伊達
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    ※トリップ娘



    「小十郎さん、小十郎さん」
    「あ?」
    「政宗さんの女性の好みってご存じですか?」
    「は?」
    「え?」
    「ああ、いや…」
    「?」
    「知っていたとして、俺の口から教える気はねえ。」
    「ちぇー、なぁんだ。じゃあ政宗さんに直接聞くかぁ。」
    「んなくだらねぇことで政宗様のお手を煩わせるんじゃねえ。と、言いてぇところだが…」
    「だが?」
    「そうだな。そういうことは直接ご本人に聞くのが一番だ。」
    「え、珍しい。」
    「何がだ。」
    「小十郎さんがそんなこと言うなんて。」
    「まあ、なんだ。政宗様のお気持ちを思えばこそだな。決しててめぇのためじゃあねぇ。」
    「んん?」
    「釈然としねぇがな。」
    「?なんかよくわからないですけど、今私さりげなくディスられました?」
    「お前は日本語を喋れ。」




    「政宗さーん、失礼しまーす。」
    スパーン
    「Hey,あんたはknockってもんを知らねえのか。」
    「あ、うっかり。」
    「居候の身だからって自由過ぎるだろあんた。」
    「何をおっしゃいますか。未来だとみんなこんな感じですよ。」
    「悪びれもしやしねぇ…」
    「ところで政宗さん。つかぬことをお聞きしますが、」
    「あ?」
    「ずばり、好きな女性のタイプは?」
    「……は?」
    「は?じゃなくてですね、政宗さんの好きな女性のタイプをぜひ。教えてください。」
    「…聞いてどうすんだ。」
    「え?特になにも。」
    「あんた本当に自由だな。」
    「いえす。で、どうなんですか?気になるあの子とかいないんですか?」
    「………」
    「………」
    「…え?なんですかその顔?」
    「いるぜ。」
    「ほう!」
    「そいつ馬鹿だから自分のことだってわかってねえけどな。馬鹿だから。」
    「………」
    「おいおい、なんだよその顔。」
    「言っておきますけど、馬鹿っていうほうが馬鹿なんですからね。」
    「なんだよわかってんじゃねえか。」



    ---------------
    「素直じゃないな。」
    「政宗さんもね。」
    間に挟まれた小十郎はいい迷惑である。

    bsr単発

  • 理想の女性像2-1

    20200413(月)21:00
    bsr 片倉
    ---------------
    ※トリップ娘


    「伊達さん伊達さん」
    「あ?なんだよ」
    「伊達さんは、小十郎さんの女性のタイプってご存じですか?」
    「type?小十郎の?」
    「そうです。」
    「あー…そういやそういうのは聞いたことがねぇな。」
    「そうかぁ、聞いたことないんですね。」
    「そうだな。ただ、」
    「ただ?」
    「小十郎もいい歳だ。それなりに色々経験はしてると思うぜ。」
    「そっ!?」
    「そ?」
    「…そ、それなりに色々、と、は……」
    「なんだよ、聞きてぇのか?」
    「!?」
    「お前、普段ぽやぽやしてるくせにいっちょ前にそういう話に興味があるんだな。」
    「なっ、やっ、ちが!?」
    「顔が真っ赤だぜ。なんだよ、可愛いところあるじゃねぇか。」
    「わーーーー!?!?」




    「政宗様…」
    「Ah?」
    「あやつに何か吹き込みましたな…」
    「おいおいどうした、急に。」
    「あいつが最近やたらと、」
    「やたらと?」
    「…人の顔を見るたび悲鳴をあげて走り去るもので」
    「ガキかよ!」
    「は?」


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    いざそういうことを想像してテンパるヒロイン

    bsr単発

  • 理想の女性像

    20200412(日)22:25
    bsr 片倉
    ---------------
    ※トリップ娘



    「小十郎さん、小十郎さん」
    「あ?」
    「あのですね、小十郎さんの女性のタイプをずばり教えていただきたいです!」
    「たい…?」
    「タイプです…ええと、あ!好み!小十郎さんの女性の好みが知りたいです!」
    「……」
    「う、わぁ…その心底蔑むような視線、とても傷つく…予想はしていたけども…」
    「わかってんだったら端から聞くんじゃねえ」
    「ちぇー、けち。」
    「聞いてどうすんだ、そんなこと。」
    「もちろん!小十郎さんの好みの女性像に近づけるよう、今日から努力あるのみです。」
    「はあ………」
    「自分から聞いといて本当に興味なさそうですね…いいですけど…」
    「己を磨くために努力をすること自体は悪いことじゃねぇ。だがお前のは方向性が間違っていないか。」
    「方向性?」
    「相手の望む自分になるなんてのはある程度までなら誰にだってできる。相手が喜ぶような自分を演じれば良いんだからな。だがいずれそれもボロが出るだろう。なぜなら相手の心を完全に理解することなぞ不可能だからだ。所詮は他人だ。」
    「ふんふん…」
    「であれば俺は、お前がすでに持っている、人にはない長所を磨いたほうが良いと思うぜ。無論、だからと言って己の短所を改善する努力を怠って良いとは思わないがな。弱点を補えるだけの別の能力を磨くというのも手だ。」
    「なるほど、なんだか素敵なお言葉を頂戴した気がします。」
    「そうか、そいつはなによりだ。」
    「で、」
    「あ?」
    「私の長所はずばり?」
    「………」
    「………」

    「よく食う。」
    「それだけ悩んで出てきたのがそれ!?」


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    「いいことじゃねえか。」
    「この長所をどうやって伸ばせと!?」

    bsr単発