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「大丈夫ですよ、小十郎さん。わたし、小十郎さんのこともちゃーんと大好きですからっ」
にっしっしと声に出して笑った彼女が、楽しそうにこちらを振り返る。
「ふふ…どうですか?参りましたか?」
「なにがだ。」
「なにがって、きゃわゆいきゃわゆい娘の『パパ大好き!』宣言に、あの鬼姑こと片倉小十郎も嬉しくて涙ちょちょぎれそう!みたいな?」
「馬鹿言え。」
「ちょ、つれないですね」
「てめぇみてぇな阿呆女に好かれて嬉しいわけねぇだろうが。馬鹿なのか。んなこと言ってる暇があったら餓鬼はとっととクソして寝ろ。」
「ちょ、レディーに向かってなんですかそれは!!!」
何て言い草だ‼
なんて、俺のスーツの襟を掴んでゆさゆさ揺らしているこいつをうるせぇと多少の余裕でもって叱りつけられるうちはまだいい。まだいいのだ。
(嬉しいわきゃねぇだろうがこのくそ女…)
娘と父親だァ?
なんにも分かっちゃいねぇんだコイツはこれだから餓鬼は嫌いなんだよ。
2012.2.25
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初めて書いた片倉さん片思い話
お題:fascinating様
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