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あんたがいい。
あんたがいいよ。
「総悟君、君、何か欲しいものある?」
今なら私、何でも奢ってあげちゃうかも。と女は笑う。女は俺の仲間で、優しくて強くて、俺の上司の女で、そして俺はこの女が…。
「ね、なんかないの?」
「………いでさぁ。」
「……え?」
「あんたが…」
あんたがいい。
あんたがいいよ。
今も昔もいつだって、俺ぁ誰よりもあんたのこと…
「総悟くん、」
「…俺ぁ、」
「総悟くん…!」
「……………アイス。」
じゃあ、アイス、買ってくだせえ。
俯いたまま震える声で呟けば、両手で頭を抱き込まれた。
強いね、総悟くん。
分かったよ。一番高いやつ、買ってあげる。
その声を聞いたら、たまらず涙が出てきた。
顔なんか死んでもあげられない。だって、そうでしょう?あんただってつらいんだ。
むくわれない
王子様の涙味
ソルトアイス
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