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※『夢見るあの子の甘い罠』の余談
「う、ん……」
「起きたか。」
「こじゅ…?」
「ああ。」
「……もう朝…?」
「いや、まだ起きるような時間じゃあねぇ。もう少し寝ててもいいぞ。」
「ん…もう起きる…」
「そうか。」
「あれ…?」
「あ?」
「こじゅ?」
「ああ。」
「こじゅなの?」
「そうだ。見たらわかるだろう。」
「こじゅ、だけど…だけど、なんでなまえのお布団にいるの…?」
「なんだ覚えてねぇのか。」
「?」
「まあいい。ちょっとデコ貸せ。」
「え、ん…」
「熱は………だいぶ下がったみてぇだな。」
「……」
「……どうした。」
「本当にこじゅだ…」
「おっと、まだ起き上がるんじゃねぇ。大人しくしてろ。」
「ん…」
「飯は食えそうか?」
「おなか、すいた…」
「食欲があるなら問題ねぇな。待ってろ、今侍女を呼んできてやる。」
「ん…」
「あらあらあら!まあまあまあ!」
「おはよ…ござ、ます…」
「なまえ様、顔色もすっかり良くなられて!まあ!」
「昨日は、たくさん迷惑かけて、ごめんなさい……」
「いいのですよそんなこと!お気になさらないでくださいませ!」
「ありがとう…」
「体調もだいぶ良くなられたようで安心致しました。…お熱も、なさそうですね。本当に良かったですわ、一時はどうなることかと!」
「…あの、すみません、1個聞いてもいいですか?」
「はい、なんなりと。」
「こじゅがどこに行ったか知っていますか?」
「片倉様、ですか?」
「…会っていないですか?」
「いえいえ、片倉様でしたら、先ほど向こうの母屋の方でお会いしましたわ。なまえ様が目を覚まされたと聞いてわざわざ此方までいらして下さったそうで。それでわたくしめもなまえ様のもとへご様子をうかがいに参ったのでございます。」
「そうなの…?」
「え?」
「あ、ううん、そうなんですね。」
「ええ。…あ、お食事が冷めてしまいますわね。なまえ様、少々お待ちくださいませ、ただ今準備致します。」
「…ありがとう。」
「Heyなまえ、調子はどうだ?」
「政宗様!」
「おっと、起き上がらなくていい。寝てろ寝てろ。」
「うん…ごめんね。」
「だいぶ良くなったとは聞いちゃいたが、まだちいと苦しそうだな。平気か?」
「ん、大丈夫」
「こりゃまた午後に熱が上がるかもなぁ。どれどれ。」
「あ!政宗様、あんまし近づいちゃだめだよ。」
「あ?」
「移しちゃうよ。」
「んなこと気にすんなよ。お前は自分の体のことだけ心配してな。」
「ん…」
「なんか食いたいものとかあるか?」
「食いたいもの…?」
「できれば栄養のあるもん腹に入れておいたほうがいい。そのほうが回復が早いからな。食えるか?」
「それなら、さっきご飯食べたから平気だよ。」
「そうか。」
「うん、ありがとう政宗様。こうやって会いに来てくれただけで、胸がいっぱいだよ。」
「…子供がそんな気ぃ遣うもんじゃねえよ。」
「本当だよ。お顔がみられてすごく嬉しいよ。」
「そうかい…。」
「ありがとう。政宗様に会えたから、なんだか元気が出てきたよ。」
「……」
「あ、お熱も下がったみたい!」
「だからそういう…いちいち可愛いことばっか言うんじゃねえよ!おら!」
「あ、そんな近づいたら移っちゃうってばあ!」
「くくっ、知るか!」
「ぐるじいいい」
2020.5.31
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