学校生活編2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
凛:来たよ。用件は何⁇私、部活あるから手短にしてね
凛は女に呼び出され、屋上にやってきた。先ほど凛を睨み付けた女6人組だ。1人凛の前に立ちはだかる。どうやらこの女がリーダーみたいだ。その女の名前は、旭という女だ。
旭:ここに呼び出された理由わかる⁇
凛:どうせマネージャーの件でしょ⁇
旭:そうよ!!わかってるなら早くやめなさい!!どうせあなたは、イケメンに囲まれてチヤホヤされたいだけでしょ⁇
凛:まって。それ意味わかんないんだけど。私はそんな浮ついた気持ちでマネージャーをやってるわけじゃない。それはあなたの考えでしょ⁇
旭:私だったら完璧なマネージャー業をこなせる。
凛:その発言も意味わかんない。完璧とかないから。もう行くね。話しても意味ない。
凛は旭に背中を向けて、その場を立ち去るようにするが、旭は仲間の女に捕まえるように命令し、凛を捕まえた。
凛:はぁ!?ほんとやめてよ!!
旭:あんたみたいな女私が一番嫌いな女だよ!!!
旭は凛の頬ではなく、腹部を殴った。押さえつけられている為、避けることも出来ず、しゃがみ込むことも出来なかった。
旭:頬だとばれるしね。お腹だっいたら服で隠れて見えないもんね
凛:いっ・・・た。
凛はその後10発ぐらい殴られ、やっと解放された。
旭:こんなもんじゃすまないわよ。私のパパにいえばあんたなんていつでも消せるんだから。
言葉を吐き捨てると旭はその場を立ち去った。
莉子:・・・・くそ。
その様子を莉子は見ていた。止めに入る気持ちを抑えながら・・。
凛:こんなん莉子に見られたら大変だよ!!明るく行こう!!
身体に着いた砂をはたいて、凛は部活に向かった。
凛:遅れてごめんね!!先生に仕事頼まれちゃって!!
柳生:凛さんは頼りにされてるんですね。
凛:あれ?莉子は⁇
幸村:お腹壊してトイレ行ってるよ
凛:もー!!仕方ない可愛い妹だ!!良し!!マネージャー業がんばるぞー!!
凛は先ほどとまったく違う様子でレギュラーに接していた。
仁王:凛、ドリンクくれんかのぉ?
凛:了解!!はい、どーぞ!!
仁王:助かるぜよ。
丸井:凛-!!怪我しちまったぜぃ!!消毒ある⁇
凛:もー!なーにしてんのー!?大丈夫⁇こっちきなー!!手当するから!!
丸井:わりぃな!!助かるぜぃ!!
その様子を遠くから見ていたのは・・。
莉子:・・・。
莉子だった。屋上から戻ってきたようだ。
幸村:莉子・・・。
莉子:平気っす・・・って言ったらウソなります。あいつはあたしが何とかします。ぶちょは練習だけに専念してください。あいつは何があっても守ります。このことはまだ誰にも言わないでください。
幸村:莉子・・・。無茶だけはするな。
莉子:本当にやばかったら部長を頼ります。
莉子はそういうと幸村から離れ、マネージャー業をこなし始めた。
柳:莉子、顔がこわばってるけど大丈夫か⁇
莉子:へーきっす!!さっきうんこ出たんで!!
柳:女の子がうんことか言うな。
莉子:さーせん!!気を付けます!!柳さん!!タオルどーぞ!!
柳:すまないな。
19時になり練習は終了した。
凛:つーかれた!!家帰ってお風呂入りたいよ!!
切原:俺もっすー!!汗だくっす!!
真田:俺もさっぱりしたいもんだ
仁王:真田はいつも汗臭いぜよ
真田:仁王!!
柳生:仁王君!!あなたって人は!!
凛:あっはは!!真田汗臭いってー!!
柳:弦一郎ファブリーズかけるか⁇
真田:いらん!!
レギュラーたちと他愛もない会話をしながら今日1日を終えた。
次の日の朝、凛は日直の為、莉子とは別に学校に登校した。
凛:おはよー!!
凛は下駄箱で友人と出会って挨拶をしたが無視された。
凛:あれ?聞こえなかったのかな⁇
そのまま職員室にいき、今日の授業プリントを取りに行った。
凛:先生!おはようございます!!今日の授業プリント取りに来ました!!
先生:あぁ・・。これだ。持ってけ
バサっとプリントを無造作に投げつけた為、プリントは床に散らばった。それをしゃがみ込んで拾う凛。その時凛は思った。【私に対しての態度が可笑しい】
凛:んー、こうずーっと続くとメンタルやられるんだけど!!
とぼとぼプリントを持ちながら教室に向かって行った。そして、教室のドアを開けると
凛:・・・え⁇
凛は水を被った。水風船が挟まれていたため、それが割れたのだ。
男:びーしょびしょだな!!きったねー!!
女:おねしょでもしたー??
旭:みっともない姿ね。
あいにくクラスにはテニス部はいない為、いじめられていることを知る人はいなかった。その場にいずらくなった凛は教室に座り込んだ。
凛:(もうメンタルキツイや・・・。)
凛は泣きそうになっていた。莉子にも言えずに1人で耐えてきたから。
??:なさけねー事してんじゃねーぞこら。お前ら何年生だカスが。ざっけんじゃねーぞ!!ケツ穴に手ぶち込んで内臓引きずり出すぞ。ぼけが。
凛の後ろから声がし、その人は自分が着ていたブレザーを凛の肩にかけた。
凛:なんで・・⁇どうして・・?
莉子。
莉子:はぁ⁇このあたしが、大事な大事な、ねーちゃんが虐められてるのを知らないとでも思ったか⁇妹なめんじゃねー!!
莉子がブレザーを凛にかけた人だ。
男:お前!!ここ3年生の教室だぞ!?お前2年だろ!?
莉子:うっせーぞ!!人の姉虐めてんじゃねーぞ。お前からぶっ飛ばしてやるよ!!
女:私たちは別に虐めてなんか!!
結花:はぁ⁇・・・てめぇ・・死にてぇのか⁇お前もぶち殺す。
女:・・!!
今まで以上に声が低く誰もが恐怖を感じた。もちろん姉である莉子も。
旭:あなたは妹の莉子ね。さっさと自分の教室に戻りなさいよ。
結花:戻らねぇ。てめぇが一番厄介なんだよ。性格くそわりぃ女が。
旭:誰に向かっててめぇなんて言ってるのよ。
莉子:てめぇだよ。旭奈津子。お前の事は随分と調べさせてもらったぜ
旭:何言ってるのよ。
莉子と旭は睨み合うように立っていた。その騒ぎで他の教室から野次馬が次々と教室にやってきた。その中にレギュラーはいた。
凛:莉子!!もういいから!!
莉子:お前がよくてもこっちは良くねぇんだよ!!自分の姉がこんなんされてみろ。これだけじゃ済まさねぇよ。・・・で、旭奈津子。
旭:何よ。
莉子:最後のチャンスだ。白状するなら今のうちだ。
旭:白状することなんかなんもないわ!!
莉子:ふーん。最後のチャンスだったのにな。こっちは証拠もそろってんだよ。
旭:何よ!!見せてみなさいよ!!
莉子はスマホと録音機を取り出した。
莉子:最近は便利だよな。これで証拠残せるからよぉ
旭:!!
旭は表情をこわばらせた。莉子が流したのは、スマホで撮った凛を殴っている旭奈津子の姿と、音声が流された。
丸井:あいついつの間にあんな事を
仁王:すごいやつじゃ
廊下で見ていた、仁王と丸井も驚きを隠せない様子だ。
旭:う・・うるさいわね!!こいつがさっさとマネージャーやめないから悪いんでしょ!!
莉子:てめぇにマネージャーが務まるかよ。そんなくそみてぇな性格でよ。
旭:誰が!!
??:騒がしいな。なんの騒ぎだ。
2人の間に割って入ったのは・・
旭:パパァ!!
旭の父:さっきからなんの騒ぎだ。
旭奈津子の父はこの学校の副校長でもある人だ。そして一人娘の奈津子を溺愛している。
莉子:・・・。(ぶちょ)
幸村:・・・凛、こっちきて。
凛:幸ちゃん
幸村は、凛を副校長に見えないところに隠した。
旭の父:貴様、私の娘に何をした
旭:聞いてパパァ!!私がクラスの子虐めたって言うの!!私そんなことしてないのに!!
旭の父:貴様!!無実の娘をそんな風に言ったのか!!
莉子:はぁ⁇
旭の父:貴様は・・・!!退学だ!!今すぐにこの学校から出ていけ。
凛:え!?
真田:退学!?
丸井:まじかよぃ!!
その場にいた人がざわつき始める。
莉子:てめぇはくそかよ。馬鹿副校長が。娘の意見だけ聞くのはおかしいだろうが。
旭の父:副校長は私だ。もう決まったことだ。早急に退学手続きをするんだ。
莉子:じゃぁこれ見て判断しろよ。
莉子は動画を見せたがそれは偽装だといって信じてもらえなかった。結果、莉子は強制退学となった。旭と副校長はそのまま教室を去った。
凛:莉子!!本当に立海からいなくなるの!?
莉子:みたいだ。すまねぇ。あの副校長まじでぶち殺す。
凛:やだ・・やだよお!!
莉子:心配すんな。家でも会えるだろ?泣くんじゃねぇ。
莉子はぎゅっと凛を抱きしめた。そして、凛を離した。莉子はクラスの人にこういった。
莉子:あたしがいなくなっても凛に何かあったらてめぇらどうなるかわかってるよな??追い掛け回してやる。
その微笑む姿は背筋を凍らせ、凛には何もしないことを約束された。
そして旭奈津子はクラスに動画や音声を流されたことによってクラスに居づらくなり、父のコネを使って別の学校へ転校した。
・
騒動が収まり放課後の校門前。莉子は学校を去ることとなった。
凛:莉子!!本当にごめん!!あたしがもっとしっかりしてればこんなことにはなんなかったのに!!
莉子:自分を責める必要はねぇよ。ねーちゃん。
幸村:俺ももっと協力してれば・・。
莉子:幸村部長も気にしすぎっすよ!!それにあたしが見ててほしいって頼んだんで!
真田:我々も反省している。凛が俺たちのせいで虐められているとは知らずに
凛:みんなはそんなこと気にしないで!!部活もあるのに!!
切原:部活も大事っすけど!!2人のがよっぽど大事っす!!
柳:それで・・・莉子は本当にやめるのか⁇
莉子:あっはは!!やめるよりも強制退学だから仕方ないっすよ!!
仁王:笑いごとじゃなか
柳生:そうですよ!!そうするんですか!?
莉子:ここまで来たら笑いごとっすよ!!
凛:けど、本当にどうするの⁇マミーにもまだ言ってないんじゃないの⁇
莉子:もう言ってる
幸村:次の学校は⁇
莉子:もう決まってる。
切原:はえぇな!!
莉子:もう部活始まる時間だぜ!?さっさと練習いったいったー!!
真田:ばかもん!!
莉子:真田副部長のばかもんももう聞けなくなるのかーー・・!!
真田:そんなんいくらでも言ってやる!!
凛:さなだー!!言いすぎダメ!!
莉子:じゃぁ、そろそろ行きます。練習の邪魔になるんで!!
莉子はバッグを持ち、学校に背中を向け歩き始めた。
莉子:あ・・・転校先、氷帝なんで!!よろしくっすー!跡部さんにさっき電話で話したら受け入れてくれるっつー!
レギュラー:はぁーー!?
莉子:じゃーねーー!!
ひらひらと手を振りながら遠ざかる莉子の背中を消えるまで見ていた凛とレギュラーであった。
・