弱虫ペダルshort
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インターハイ予選について行きドリンクやタオルを準備しているときにふと思う。思ってしまった。
なんで私は男じゃないんだろう。
男だったら、一緒に走れたのに。
だめだ、こんなこと考えちゃいけない…
でも…とっても……羨ましい、なぁ。
3人が一位でゴールすることを私は疑ってないから応援もしたいけどゴール後の準備も大事だからね。
準備オッケー、カバンに詰めてゴールまで
さっき最終周回の鐘が鳴ったからもうすぐ来るだろうしね
***
「!!にーに!巻島さん!田所さん!」
「あぁ、ありがとな」
「お疲れ様」
「ありがとっショ」
「ありがとな!」
「お疲れ様!完璧だったね」
「まだやれることは多そうだがな」
「そうやって頑張るんだから、けどそこがにーにのいいところ!」
「いつも、サポートしてもらってるからな」
「えへへ、任せてよっ!」
笑顔笑顔。
だめだよ、にーにを困らせちゃいけないからねっ!
***
夕暮れは、なんとなく沈んでしまう。
あれからずっと、考えてしまう…。
私が男だったら…にーにと一緒に、走れたのに。
「よ、何考えてるっショ?」
「あ、巻島さん。なんでもないですよっ」
「………いや、んー…まぁいいっショ。自転車乗れよ、サイクリングでもいくっショ」
「…いや、でも」
「ほら、早くいくショ」
自分の自転車に手をかける。
にーにと同じメーカーの自転車。
乗れるようになるまでにいっぱい転んだっけ。
***
風を受けながらのんびり走る。
巻島さんはペースを合わせて一緒に走ってくれる。
「巻島さん」
「ショ?」
「なんでサイクリングを?」
「あー…まぁ、なんか悩んでるように見えたっショ」
「………迷惑かけてしまいました…?」
「いーや?ただ金城が気にしてたっショ」
「…やっぱり、気づいて…」
わかってたのになぁ…だめだよ本当。
周りに迷惑かけて。
「どうしようもないこと、って…どうしたらいいと思いますか?」
「そりゃ、どうしようもねぇって諦めるか、もがくかショ」
「………予選、あったじゃないですか。
私、考えちゃったんです。なんで、私、男じゃないんだろう。にーにと一緒に走れたかもしれないのにって」
ほんと、どうしようもないことなんだ。
私は私として、女として生まれてしまったから。
「…んー、ならあんた… 紅葉しかできないことあるっショ」
「私にしかできないこと…?」
「そりゃ、今から男になることは出来ねぇからな、できないことを嘆くより出来ることやった方がいいっショ?」
「出来ること…」
「あぁ、まぁ後あれだ、金城の妹はあんただけっショ」
「そう、ですね…」
心配、かけてしまった。
けど、確かにそう。私が出来ることをやらなきゃ、だね。
できないことを嘆くより、出来ることをやる。
「ありがとう、巻島さん」
「…ま、別に、その………ショ」
「ふふ、前から言葉にするの苦手ですもんね」
「…そーだな。苦手っショ」
「それでも、声をかけてくれるの。本当にありがたいと思ってます。やっぱり巻島さん、カッコいいです」
「やめるショ、怖いとかでいいっショ」
なんとなく照れた顔が見えた気がした。
…好きだな、なんて、頭をよぎる。
……って、え?好き?私が?
「ん?どうしたショ?」
「う、ううん!なんでもないです!巻島さんのおかげで吹っ切れたから、大丈夫。ありがとう!」
「ん、まぁ、気にしなくていいっショ」
照れたように頭をかく。
一個解決したけど、もう一個問題できちゃった…かも。
なんで私は男じゃないんだろう。
男だったら、一緒に走れたのに。
だめだ、こんなこと考えちゃいけない…
でも…とっても……羨ましい、なぁ。
3人が一位でゴールすることを私は疑ってないから応援もしたいけどゴール後の準備も大事だからね。
準備オッケー、カバンに詰めてゴールまで
さっき最終周回の鐘が鳴ったからもうすぐ来るだろうしね
***
「!!にーに!巻島さん!田所さん!」
「あぁ、ありがとな」
「お疲れ様」
「ありがとっショ」
「ありがとな!」
「お疲れ様!完璧だったね」
「まだやれることは多そうだがな」
「そうやって頑張るんだから、けどそこがにーにのいいところ!」
「いつも、サポートしてもらってるからな」
「えへへ、任せてよっ!」
笑顔笑顔。
だめだよ、にーにを困らせちゃいけないからねっ!
***
夕暮れは、なんとなく沈んでしまう。
あれからずっと、考えてしまう…。
私が男だったら…にーにと一緒に、走れたのに。
「よ、何考えてるっショ?」
「あ、巻島さん。なんでもないですよっ」
「………いや、んー…まぁいいっショ。自転車乗れよ、サイクリングでもいくっショ」
「…いや、でも」
「ほら、早くいくショ」
自分の自転車に手をかける。
にーにと同じメーカーの自転車。
乗れるようになるまでにいっぱい転んだっけ。
***
風を受けながらのんびり走る。
巻島さんはペースを合わせて一緒に走ってくれる。
「巻島さん」
「ショ?」
「なんでサイクリングを?」
「あー…まぁ、なんか悩んでるように見えたっショ」
「………迷惑かけてしまいました…?」
「いーや?ただ金城が気にしてたっショ」
「…やっぱり、気づいて…」
わかってたのになぁ…だめだよ本当。
周りに迷惑かけて。
「どうしようもないこと、って…どうしたらいいと思いますか?」
「そりゃ、どうしようもねぇって諦めるか、もがくかショ」
「………予選、あったじゃないですか。
私、考えちゃったんです。なんで、私、男じゃないんだろう。にーにと一緒に走れたかもしれないのにって」
ほんと、どうしようもないことなんだ。
私は私として、女として生まれてしまったから。
「…んー、ならあんた… 紅葉しかできないことあるっショ」
「私にしかできないこと…?」
「そりゃ、今から男になることは出来ねぇからな、できないことを嘆くより出来ることやった方がいいっショ?」
「出来ること…」
「あぁ、まぁ後あれだ、金城の妹はあんただけっショ」
「そう、ですね…」
心配、かけてしまった。
けど、確かにそう。私が出来ることをやらなきゃ、だね。
できないことを嘆くより、出来ることをやる。
「ありがとう、巻島さん」
「…ま、別に、その………ショ」
「ふふ、前から言葉にするの苦手ですもんね」
「…そーだな。苦手っショ」
「それでも、声をかけてくれるの。本当にありがたいと思ってます。やっぱり巻島さん、カッコいいです」
「やめるショ、怖いとかでいいっショ」
なんとなく照れた顔が見えた気がした。
…好きだな、なんて、頭をよぎる。
……って、え?好き?私が?
「ん?どうしたショ?」
「う、ううん!なんでもないです!巻島さんのおかげで吹っ切れたから、大丈夫。ありがとう!」
「ん、まぁ、気にしなくていいっショ」
照れたように頭をかく。
一個解決したけど、もう一個問題できちゃった…かも。