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お題365

「よぉ、また会ったな?」
「…いや、僕は別に会いたいとか思ってないんで…」

よりにもよってこの男。
音柱、宇髄天元。
事の始まりは彼の嫁さんを助けたことがあって…まぁ、それは置いておく。

「ったく、また地味に怪我してんじゃねぇか」
「っ…!」

ニマニマと!わざわざ僕の怪我したところを突いたりする。
なんでこう意地悪なのか。

「音柱には関係がないはずだ」
「これでも気にかけてるんだぜ?嫁の命の恩人だからな」
「気にかけなくて結構だ」
「死んだら目覚めが悪いんだよ」
「っっっっっ!?!?わざとだろ!!」
「怪我するような戦い方をしてんのが悪い、ま、修行でもして頑張れよ」

そう言ってふわりと音もなく消える。

「…あの野郎…!!」

口が悪くなるが仕方ないと思う。
なんであの男は!僕をおちょくって遊んでるに違いない!
勢いよく石を蹴っ飛ばしてから顔を歪める。
……怪我したんだった。

ため息一つ、どうしようもない。
とりあえずは怪我を治さないと。
厄介な人に目をつけられてしまったかもしれない。
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