心地の良い陽気が窓の外から注ぎ込む。

「…春、ですねぇ」
「春だな、現実逃避してないで手を動かせ」

私の近侍は今日も厳しいです。
自分の手を動かさなければ減らない書類と睨めっこ。
ああでもないこうでもないと唸りながらも片付けて

ふと、顔を上げると
頬杖をついた彼と目が合う
みられていた…？
彼は穏やかな笑みを浮かべて、手を伸ばす
ぽんと頭を撫でると、立ち上がった

「？」
「きちんとやっておけ、燭台切からおやつを貰ってくる」
「！おやつですか！楽しみです」
「終わってたら食べられるんじゃないか？」
「まんばちゃんも、一緒に食べましょうね」
「……そうだな、縁側でお茶にするか」
「戻ってくるまで頑張ります」


今日は出陣もないちょっとのんびりする日
愛刀とお茶をするために、頑張って終わらせましょう！