テニスの王子様short
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好きだと伝えたのはいつだったでしょうか…
「考え事か?」
「…そう、ですね」
彼の家の大きなソファーで本のページをめくっていた時にふと思った。
彼…景吾さんからは、恥ずかしながら沢山の愛をいただいて。
それをきちんと返せているかを時々不安になる。
机に座っていた景吾さんが顔を上げてこちらを見る。
「大方、俺様のことだな?」
「…間違ってませんが、そういう自信満々なのすごいですね」
「間違ってねぇならいいじゃねぇか」
「………それもそうかもしれませんが…」
「で、何を悩んでた?」
「いえ、何というわけではないんですが…」
景吾さんが隣に来たので本を閉じて顔を上げる。
…むぅ…昔は同じくらいでしたのに…
「何ふくれっ面してんだ」
ぷしゅっとほっぺを突かれて、笑われる。
…そんなにわかるほどむくれてはいなかったと思うのですが…景吾さんにはすぐわかるようです。
「………えっと……つ、月が…綺麗ですね」
なんと言おうか迷いに迷って、とっさに口をついた言葉。
ムードも、言葉のチョイスもあったものじゃない。
恥ずかしさから持ってた本で顔を隠す。
「I never know what love was until I met you.」
「……流石にそれは嘘っぽいです」
「なんだ、はずかしがってたんじゃねぇのか?」
「景吾さんのセリフで冷めました」
「急にどうしたんだ?普段言わねぇだろう?」
嬉しそうにしながらも首を小さく傾げてこちらをじっと見る。
そのまっすぐな目から外らせるわけでもなく、ゆっくりと口を開く。
「…あの…その……ちゃんと…返せているか…不安になりまして…」
「…ったく、気にしすぎだ。お前がそういうの得意じゃないのは知ってるしな」
ポンと頭を撫でられる。
…不意に、涙が出そうになった。
「泣き虫はなおらねぇのか?あーん?」
「別にっ…泣きません…」
「そうかよ」
そう笑いながら言って、気づけば景吾さんの胸の中に閉じ込められていた。
貸しといてやるよ、なんて…優しくて、それが嬉しくて。
やっぱり涙が滲むので、景吾さんの心音に身を任せてゆっくり目を閉じた。
****
月が綺麗ですね
→I love youの和訳
I never know what love was until I met you.
→君に会うまで、愛とは何かを知らなかったよ
「考え事か?」
「…そう、ですね」
彼の家の大きなソファーで本のページをめくっていた時にふと思った。
彼…景吾さんからは、恥ずかしながら沢山の愛をいただいて。
それをきちんと返せているかを時々不安になる。
机に座っていた景吾さんが顔を上げてこちらを見る。
「大方、俺様のことだな?」
「…間違ってませんが、そういう自信満々なのすごいですね」
「間違ってねぇならいいじゃねぇか」
「………それもそうかもしれませんが…」
「で、何を悩んでた?」
「いえ、何というわけではないんですが…」
景吾さんが隣に来たので本を閉じて顔を上げる。
…むぅ…昔は同じくらいでしたのに…
「何ふくれっ面してんだ」
ぷしゅっとほっぺを突かれて、笑われる。
…そんなにわかるほどむくれてはいなかったと思うのですが…景吾さんにはすぐわかるようです。
「………えっと……つ、月が…綺麗ですね」
なんと言おうか迷いに迷って、とっさに口をついた言葉。
ムードも、言葉のチョイスもあったものじゃない。
恥ずかしさから持ってた本で顔を隠す。
「I never know what love was until I met you.」
「……流石にそれは嘘っぽいです」
「なんだ、はずかしがってたんじゃねぇのか?」
「景吾さんのセリフで冷めました」
「急にどうしたんだ?普段言わねぇだろう?」
嬉しそうにしながらも首を小さく傾げてこちらをじっと見る。
そのまっすぐな目から外らせるわけでもなく、ゆっくりと口を開く。
「…あの…その……ちゃんと…返せているか…不安になりまして…」
「…ったく、気にしすぎだ。お前がそういうの得意じゃないのは知ってるしな」
ポンと頭を撫でられる。
…不意に、涙が出そうになった。
「泣き虫はなおらねぇのか?あーん?」
「別にっ…泣きません…」
「そうかよ」
そう笑いながら言って、気づけば景吾さんの胸の中に閉じ込められていた。
貸しといてやるよ、なんて…優しくて、それが嬉しくて。
やっぱり涙が滲むので、景吾さんの心音に身を任せてゆっくり目を閉じた。
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月が綺麗ですね
→I love youの和訳
I never know what love was until I met you.
→君に会うまで、愛とは何かを知らなかったよ
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