僕が守るべきもの
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1.
ジュー…
トントントン…
朝食の支度をしながら時折寝室のドアに目を向ける。朝の7時を回ろうとしているが彼女はまだ起きてこない。料理を皿に盛り付けると寝室へ向かう。
「ハルさん。起きて下さい」
「うーん…ちょっと今日は…」
「辛いですか?」
「うん…ごめんね」
「いえ、ゆっくり休んで下さい」
ありがとう、そう言って彼女はまたベッドに横になったまま目を閉じる。よくよく見ると顔色があまり良くない。ここ最近ずっとこうだ。眠れていないのか…彼女は女性ホルモンの影響だ、とか言っているが果たしてそうなのだろうかと悩んでいる。
一人で朝食を済ませスーツを身に纏う。片付けも済ませたし後は出るだけだ。家を出る前にもう一度寝室に入る。
「ハル、僕は仕事に行きます。朝食は置いてますので起きれる時に食べて下さい」
「零さん…ありがと」
顔を青白くしたままふにゃりと笑う彼女を抱き締めたくなったが無理をさせてはいけないと堪え頬にキスを一つ落とす。
「…行ってらっしゃい」
「行ってきます」
彼女の事が心配だったが仕事をしなければならない。日本を守る、それが自分の務めだからだ。自ずとそれが彼女を守ることにも繋がる。
夕方、早めに家に帰ると彼女が料理を作っていた。
「ハル、体は大丈夫ですか?」
「うん。あの後仕事を休む連絡して昼過ぎまで寝ちゃったんだけど…だいぶ体が楽で久々に家事しようと思って」
笑って話す彼女の顔は確かに朝よりも血色はいい。
「だからと言って無理しないで下さい」
「大丈夫」
今日の夜は彼女の作った料理を食べる。体調がいいことに甘えて彼女と身体を重ねた。
「ふふっ。今日の零さんはいつもよりも優しい」
「僕はいつも優しいですよ」
「いつもは意地悪だもの」
行為後のピロートーク。腕の中でクスクス笑う彼女との時間はやっぱり居心地がいい。気持ちを伝えてからだいぶ経ったがようやく籍を入れて彼女と家族になれた。黒の組織のことも色々あったが決着がついて落ち着いたところでプロポーズしたのだ。彼女には警察の仕事をしていると前に伝えたが実際のところは少し勘付いているのかもしれない。
「零さん?」
考え事をしていたら彼女に声をかけられた。
「どうかしたんですか?」
「いえ。あなたのことを考えていました」
「ま、またそんなこと言って!嘘はいけませんよ!」
「嘘じゃないさ。今この時に君以外のことを考えるわけがない」
「零さん、言葉遣いが…」
「あぁ、これが素の僕だからね。君にも慣れてもらわないと」
"僕の奥さんなんだから"
「……っっ!」
耳元で囁くと顔を真っ赤にしている彼女が愛おしくて手を握りしめる。左手を掴みその薬指にあるものにキスを落とした。指を口に含むと彼女から声が聞こえてくる。
「んッ…れい、さん…」
「これは外さないでくれ」
「うん…」
その後も彼女を気遣いながらゆっくりと時間をかけて濃密な時間を過ごした。
ジュー…
トントントン…
朝食の支度をしながら時折寝室のドアに目を向ける。朝の7時を回ろうとしているが彼女はまだ起きてこない。料理を皿に盛り付けると寝室へ向かう。
「ハルさん。起きて下さい」
「うーん…ちょっと今日は…」
「辛いですか?」
「うん…ごめんね」
「いえ、ゆっくり休んで下さい」
ありがとう、そう言って彼女はまたベッドに横になったまま目を閉じる。よくよく見ると顔色があまり良くない。ここ最近ずっとこうだ。眠れていないのか…彼女は女性ホルモンの影響だ、とか言っているが果たしてそうなのだろうかと悩んでいる。
一人で朝食を済ませスーツを身に纏う。片付けも済ませたし後は出るだけだ。家を出る前にもう一度寝室に入る。
「ハル、僕は仕事に行きます。朝食は置いてますので起きれる時に食べて下さい」
「零さん…ありがと」
顔を青白くしたままふにゃりと笑う彼女を抱き締めたくなったが無理をさせてはいけないと堪え頬にキスを一つ落とす。
「…行ってらっしゃい」
「行ってきます」
彼女の事が心配だったが仕事をしなければならない。日本を守る、それが自分の務めだからだ。自ずとそれが彼女を守ることにも繋がる。
夕方、早めに家に帰ると彼女が料理を作っていた。
「ハル、体は大丈夫ですか?」
「うん。あの後仕事を休む連絡して昼過ぎまで寝ちゃったんだけど…だいぶ体が楽で久々に家事しようと思って」
笑って話す彼女の顔は確かに朝よりも血色はいい。
「だからと言って無理しないで下さい」
「大丈夫」
今日の夜は彼女の作った料理を食べる。体調がいいことに甘えて彼女と身体を重ねた。
「ふふっ。今日の零さんはいつもよりも優しい」
「僕はいつも優しいですよ」
「いつもは意地悪だもの」
行為後のピロートーク。腕の中でクスクス笑う彼女との時間はやっぱり居心地がいい。気持ちを伝えてからだいぶ経ったがようやく籍を入れて彼女と家族になれた。黒の組織のことも色々あったが決着がついて落ち着いたところでプロポーズしたのだ。彼女には警察の仕事をしていると前に伝えたが実際のところは少し勘付いているのかもしれない。
「零さん?」
考え事をしていたら彼女に声をかけられた。
「どうかしたんですか?」
「いえ。あなたのことを考えていました」
「ま、またそんなこと言って!嘘はいけませんよ!」
「嘘じゃないさ。今この時に君以外のことを考えるわけがない」
「零さん、言葉遣いが…」
「あぁ、これが素の僕だからね。君にも慣れてもらわないと」
"僕の奥さんなんだから"
「……っっ!」
耳元で囁くと顔を真っ赤にしている彼女が愛おしくて手を握りしめる。左手を掴みその薬指にあるものにキスを落とした。指を口に含むと彼女から声が聞こえてくる。
「んッ…れい、さん…」
「これは外さないでくれ」
「うん…」
その後も彼女を気遣いながらゆっくりと時間をかけて濃密な時間を過ごした。
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