君に、明日
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5.
名前を呼ぶと小さく跳ねる体。ゆっくりとこちらを向くその瞳には不安と期待が入り混じったようなものだった。彼女の肩に両手を添えて顔を近付ければ重なるそれ。彼女の小さな唇に自分の唇を重ね初めてのキスをした。
「…もう終わり?」
顔を離せば彼女が上目遣いで聞いてくるものだから慌てて顔を逸らしてしまう。このままだと止まらなくなりそうだ。
「きょ、今日はここまでにしておこう。また明日がある」
「だけど明日がどうなるかなんて分からない…」
「そうだね…でもあの時よりはまだ明日があるよ。自由な明日が……だから、」
それじゃ駄目かな?、そう言えばコクリと頷く彼女。
「…明日、また会えるよね?」
「勿論。もう巨人に食べられて死んだりなんかしないよ」
顔を見合わせてクスクスと笑い合う。彼女は自分の手を握りしめ「あったかい…生きてる」、そう呟いて一粒の涙を流して微笑んだ。そんな彼女をもう一度抱き締めてこれからの明日に想いを馳せた。
君と共に歩む今日を、そして明日に向けて君に伝える。
「どこにいても会いに行くよ。
僕は君の事が好きだから」
君に、明日
2019.6.16
fin.
名前を呼ぶと小さく跳ねる体。ゆっくりとこちらを向くその瞳には不安と期待が入り混じったようなものだった。彼女の肩に両手を添えて顔を近付ければ重なるそれ。彼女の小さな唇に自分の唇を重ね初めてのキスをした。
「…もう終わり?」
顔を離せば彼女が上目遣いで聞いてくるものだから慌てて顔を逸らしてしまう。このままだと止まらなくなりそうだ。
「きょ、今日はここまでにしておこう。また明日がある」
「だけど明日がどうなるかなんて分からない…」
「そうだね…でもあの時よりはまだ明日があるよ。自由な明日が……だから、」
それじゃ駄目かな?、そう言えばコクリと頷く彼女。
「…明日、また会えるよね?」
「勿論。もう巨人に食べられて死んだりなんかしないよ」
顔を見合わせてクスクスと笑い合う。彼女は自分の手を握りしめ「あったかい…生きてる」、そう呟いて一粒の涙を流して微笑んだ。そんな彼女をもう一度抱き締めてこれからの明日に想いを馳せた。
君と共に歩む今日を、そして明日に向けて君に伝える。
「どこにいても会いに行くよ。
僕は君の事が好きだから」
君に、明日
2019.6.16
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