Levi/現パロ
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2.
ー4月7日ー
今日は会社の飲み会だ。
リヴァイ先輩が珍しく飲み会に参加してくれるという事もあって女性陣達は色めき立っていた。
「かんぱーい!」
乾杯の音頭で宴が始まり、幹事をしていた自分は挨拶回りや全体を把握するのでいっぱいになって先輩のところになかなか行けずにいた。いつもお世話に、かなりお世話になっているので挨拶くらいは行かないと。そう思っていたが結局先輩の元にビール片手に隣に行けたのは宴の終盤だった。
「リヴァイ先輩、」
「あ"?」
「と、隣少しだけいいですか、?」
「ああ」
声をかけると凄まれてかなり機嫌が悪い様子。それでも挨拶はしなきゃと逃げ出したくなるのを堪え隣にチョコンと座った。先輩は何も言わずビールを口にしている。
「先輩、いつもありがとうございます。この新年度からもよろしくお願いします」
横からビールのジョッキを差し出しながら声をかけるとチラリと横目で自分を見た後、カチンとジョッキ同士を鳴らしてくれた。
「ああ」
一言。
その一言だったけど応えてくれたのが嬉しくてニコニコしながらビールを飲んだ。挨拶も済ませたし、声をかけて席を移動しようとしたが腕を掴まれた。視線を動かすと腕を掴んでいたのは先輩でどうしたのかと首を傾げる。
「先輩?」
「ここにいろ」
「でも仕事が、」
「他の奴らにさせろ」
「しかし…」
「てめェの同期は能無しか?」
「い、いえ!そんなことは!」
「だったら任せればいいだろ」
「はい…」
先輩は睨みを効かせて自分は動けなくなった。チラリと周囲を見渡す。
── うっ、視線が…視線が痛い、
先輩の隣にいつまでも座ってる自分をたくさんの羨望と嫉妬の目が見ていた。とても居心地が悪い。萎縮していると自分の前にお皿が差し出された。それはリヴァイ先輩からでその皿には唐揚げや枝豆、その他の料理が少しずつ綺麗に盛り付けされていた。
「食え」
「これは先輩のじゃ…」
「俺のじゃねぇ」
「でも、」
「時間がねぇからさっさと食えっ」
「は、はいっ!」
先輩の機嫌が一気に悪くなりイラついた強い口調で言われ泣きそうになりながら箸をすすめる。量が少しあって食べれるわけないじゃん、と思いながらもあっという間に食べてしまった。そうだった。乾杯してから何も食べてなかったことを思い出してチラリと先輩を見る。先輩は気怠そうに周りを見て舌打ちをしている。その視線の先にはべろべろに酔っ払った上司が新人に絡んでいた。それも面倒くさい絡み方で新人くんは嫌そうだ。
── 心配してるのかな、
自分のこの用意された料理もきっと先輩が食べていない事に気付いてくれたのかもしれない。そう思うと胸が暖かくなって先輩に声をかけた。
「先輩、」
「なんだ」
「ありがとうございます」
「あぁ?何がだ」
「いえ、何でもないですよ」
クスクス笑っていると「そうか」と穏やかな声が聞こえてきたので先輩を見た。先輩も少しだけ口元を緩めてる?まさか、と思ったがあまり気にとめずさすがに仕事をしなければと席を立った。
会計まで全部済ませた後、帰る者と二次会に参加する者に分かれる。当然自分は幹事なので二次会に参加だ。
リヴァイ先輩に参加してくれたお礼を伝えようとしたが既に帰ったと聞いて項垂れた。
── 言い損ねた…
まぁまた職場で言えばいっか、と二次会の列に並んで歩みを進めた。
ブー、
その時バイブが鳴りスマホが揺れた。カバンから取り出して確認すると先輩からだ。
「二次会はどこだ」
22:33
二次会に参加するのかな?と思い場所を伝えた。
ブー、
「少し抜け出して来い」
22:37
抜け出す?!、そんなこと自分に出来るのか分からなかったが先輩に何かあったのだろう。行かなければ今後の仕事にも支障を来たしかねない。
「見計らって
抜け出してみます」
22:40
ブー、
「会社近くの
コンビニに来い」
22:41
「了解」と打ち込んで送信すると二次会の会場に着いた。ここでもせっせと幹事の仕事をして頃合いを見て残りの同期に任せて一旦離れた。
「遅くなりました!
今から向かいます!」
23:16
だいぶ時間が過ぎたので帰ったかな?と思いながらも急いで向かった。そこまで距離はないがさすがにヘトヘトなのでタクシーに乗り込む。コンビニに着くと先輩が壁にもたれ腕組みしながら待っていた。
ー4月7日ー
今日は会社の飲み会だ。
リヴァイ先輩が珍しく飲み会に参加してくれるという事もあって女性陣達は色めき立っていた。
「かんぱーい!」
乾杯の音頭で宴が始まり、幹事をしていた自分は挨拶回りや全体を把握するのでいっぱいになって先輩のところになかなか行けずにいた。いつもお世話に、かなりお世話になっているので挨拶くらいは行かないと。そう思っていたが結局先輩の元にビール片手に隣に行けたのは宴の終盤だった。
「リヴァイ先輩、」
「あ"?」
「と、隣少しだけいいですか、?」
「ああ」
声をかけると凄まれてかなり機嫌が悪い様子。それでも挨拶はしなきゃと逃げ出したくなるのを堪え隣にチョコンと座った。先輩は何も言わずビールを口にしている。
「先輩、いつもありがとうございます。この新年度からもよろしくお願いします」
横からビールのジョッキを差し出しながら声をかけるとチラリと横目で自分を見た後、カチンとジョッキ同士を鳴らしてくれた。
「ああ」
一言。
その一言だったけど応えてくれたのが嬉しくてニコニコしながらビールを飲んだ。挨拶も済ませたし、声をかけて席を移動しようとしたが腕を掴まれた。視線を動かすと腕を掴んでいたのは先輩でどうしたのかと首を傾げる。
「先輩?」
「ここにいろ」
「でも仕事が、」
「他の奴らにさせろ」
「しかし…」
「てめェの同期は能無しか?」
「い、いえ!そんなことは!」
「だったら任せればいいだろ」
「はい…」
先輩は睨みを効かせて自分は動けなくなった。チラリと周囲を見渡す。
── うっ、視線が…視線が痛い、
先輩の隣にいつまでも座ってる自分をたくさんの羨望と嫉妬の目が見ていた。とても居心地が悪い。萎縮していると自分の前にお皿が差し出された。それはリヴァイ先輩からでその皿には唐揚げや枝豆、その他の料理が少しずつ綺麗に盛り付けされていた。
「食え」
「これは先輩のじゃ…」
「俺のじゃねぇ」
「でも、」
「時間がねぇからさっさと食えっ」
「は、はいっ!」
先輩の機嫌が一気に悪くなりイラついた強い口調で言われ泣きそうになりながら箸をすすめる。量が少しあって食べれるわけないじゃん、と思いながらもあっという間に食べてしまった。そうだった。乾杯してから何も食べてなかったことを思い出してチラリと先輩を見る。先輩は気怠そうに周りを見て舌打ちをしている。その視線の先にはべろべろに酔っ払った上司が新人に絡んでいた。それも面倒くさい絡み方で新人くんは嫌そうだ。
── 心配してるのかな、
自分のこの用意された料理もきっと先輩が食べていない事に気付いてくれたのかもしれない。そう思うと胸が暖かくなって先輩に声をかけた。
「先輩、」
「なんだ」
「ありがとうございます」
「あぁ?何がだ」
「いえ、何でもないですよ」
クスクス笑っていると「そうか」と穏やかな声が聞こえてきたので先輩を見た。先輩も少しだけ口元を緩めてる?まさか、と思ったがあまり気にとめずさすがに仕事をしなければと席を立った。
会計まで全部済ませた後、帰る者と二次会に参加する者に分かれる。当然自分は幹事なので二次会に参加だ。
リヴァイ先輩に参加してくれたお礼を伝えようとしたが既に帰ったと聞いて項垂れた。
── 言い損ねた…
まぁまた職場で言えばいっか、と二次会の列に並んで歩みを進めた。
ブー、
その時バイブが鳴りスマホが揺れた。カバンから取り出して確認すると先輩からだ。
「二次会はどこだ」
22:33
二次会に参加するのかな?と思い場所を伝えた。
ブー、
「少し抜け出して来い」
22:37
抜け出す?!、そんなこと自分に出来るのか分からなかったが先輩に何かあったのだろう。行かなければ今後の仕事にも支障を来たしかねない。
「見計らって
抜け出してみます」
22:40
ブー、
「会社近くの
コンビニに来い」
22:41
「了解」と打ち込んで送信すると二次会の会場に着いた。ここでもせっせと幹事の仕事をして頃合いを見て残りの同期に任せて一旦離れた。
「遅くなりました!
今から向かいます!」
23:16
だいぶ時間が過ぎたので帰ったかな?と思いながらも急いで向かった。そこまで距離はないがさすがにヘトヘトなのでタクシーに乗り込む。コンビニに着くと先輩が壁にもたれ腕組みしながら待っていた。