勘違い
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2.
自分は今書類提出のためエルヴィン団長の元へ来ている。少し会話をした後部屋を出ようとしたらハンジさんが入って来た。
「あ、君もいたの。ちょうどよかった〜またいつものあれやってよ!」
「えっ。今ですか?」
「だめぇ?エルヴィンなら気にしなくていいから!」
「どういうことだ、ハンジ」
「まぁまぁ!エルヴィンも後でやってもらうといいよ!」
「は、ハンジさん…」
いいからいいから!よろしく〜!、とジャケットを脱ぎ捨てソファーに横になるハンジさん。チラリとエルヴィン団長の方を向くと構わないと目配せしてくれるので軽く会釈をして自分もジャケットを脱ぐ。
ハンジさんの背中に跨り手を添えるとグッと押すように体をほぐしていく。たまにこうやってマッサージをしているのだ。
「あぁ〜これは最高だねぇ〜あー!そこそこ!くぅー!」
「痛いところとかやってほしいとこがあったら遠慮なく言って下さい」
「今のところ!そう、そこっ!あぁ〜、」
しばらくそうやってほぐすとハンジさんは「楽になったよ!」と慌ただしく出て行ってしまった。
「団長もどうですか?」
「私か?私は…遠慮させてもらうよ」
「そうですか…すみません出過ぎたことを聞いてしまって」
遠慮されてしまったのが少しだけショックで落ち込み気味に部屋を出ようとすると呼び止められた。
「やはりお願いするとしよう」
「ほんとですか?!頑張ります!」
団長にお願いされて嬉しくなり気分も上がる。
ニコニコしながら団長をソファーに座らせジャケットを脱いでもらった。
「これでいいのか?」
「はい!まずは肩からほぐしていきますね!」
「さっきのハンジのは…いや。なんでもない」
団長からさっきのハンジさんの事を聞かれたが何でもないと話を切られてしまった。とても続きが気になる。
「さっきのハンジさんがどうしたんですか?」
「…ハンジの時には背中だったが…」
「あぁ!」
ハンジさんに施したマッサージの事が気になってたみたいでそう言われた。
「ハンジさんにお願いされてやってるんです。いつもはこうやって肩とかやってます」
「いつも?他の兵士にもしているのか?」
「えっ?はい…みんなにしてますよ?」
団長に伝えると「そうか…」と静かに俯いているので不思議に思う。団長を差し置いて他の兵士にしていたのがマズかったのか。心なしか焦る。
「あの団長…すみません…怒ってますか?」
「いや。そんなことはないが」
「??」
団長がこちらを振り向き視線が交わる。
「私も早くに知っていればと思っただけだよ」
なんて目を細めて微笑みながら言われるものだから顔に熱が集まってこちらが俯く番になってしまった。団長の笑顔はなかなかお目にかかれないからこんな風に不意打ちされては心臓に悪い。
ーー危うく違う意味で心臓を捧げそうになった…
「何言ってるんですか!ほら、前を向いてください!」
あぁ、と言って前を向く団長にマッサージを施していく。
ある程度ほぐれた頃、他にもしてほしいところがないか尋ねると「ここを頼む」と背中をさすられた。
「そ、そこですか?」
「駄目か?」
「いえ…だめじゃないです…」
「ならば頼む」
「はい…では…」
団長にうつ伏せになってもらうと「失礼します」とその広い背中に跨り手を添える。ハンジさんと同じようにするけど心臓はドキドキとうるさい。
何故ならば…
「…くっ…これは、気持ちがいいな…」
「ほ、本当ですか?」
「あぁ…疲れが、癒されていく…ふぅ…」
団長から漏れる吐息に掠れたような低い声。
なんともそれが色気を含んでいるように聞こえ落ち着かないのだ。だからなのか。自分も力を込める時に声が漏れてしまう。
「んっ…凄い筋肉…ですね…」
「分かるのか?」
「はい…触っただけで分かります」
何人もマッサージをしてきたのだ。
その中でも類をみない程逞しいと感じた。その筋肉に沿うようにマッサージをしてほぐしていく。
「だいぶ凝っているようですね…」
「そうだな…壁外に出るだけではないからな」
その声には若干疲れが垣間見えた。
我が団長はかなり苦労をしているのは知っていたが目の当たりにすると心が痛んだ。
「んっ…でも…そのおかげで、私達は職務を全うすることが出来ています…」
「ありがとうございます」
その広い背中におでこをくっつけて感謝の気持ちを伝えた。すると「もう大丈夫だ」と顔を上げて言うので団長の背中から降り立つ。
「だいぶ疲れがとれたよ」
「いえそんな…こんなことしか出来なくて…」
もっと他に出来ることがあれば、と呟き俯いていると手を引かれてソファーに座る彼の膝の上に乗っかってしまう。慌てて離れようとしたが腰に腕を回されてしまい動けない。なんでこんなことになるのか頭の中はパニックだ。
「えっと…団長?」
「君はいい声だな」
「はぃ?声ですか?」
「私をマッサージしながら漏れていただろう」
「あ、あれは!」
そもそも団長、あなたが色っぽい声を出すからでしょ!なんて言えずしどろもどろになってしまう。
「だからもっと聞せてもらおうと思ってな…」
「へっ?!な、何を?!」
「君がしてくれたことをするだけだ」
「やっ、待って、団長っ!」
そう言って団長直々にマッサージを施され手つきが時折妖しく動くものだから変な声が漏れてしまって散々だった。
「楽しませてもらったよ。またよろしく頼む」
「そ、そんなー!」
ソファーの上でグッタリしているとクスリと笑っている団長にまたよろしくと言われ心臓がうるさく鳴るのは言うまでもなかった。
団長執務室を後にすると変な汗をかいたのでシャワーを浴びた。マッサージをされたというだけなのに団長の手つきを思い出して体が火照る。
その熱を冷ますように冷たい水を浴びていく。
「ハル〜!」
スッキリしたところで廊下を歩いているとハンジさんに呼び止められた。
「ハンジさんっ!どうしたんですか?」
「リヴァイを見なかったー?」
ちょっと用があって探してるんだ〜、とニヤけ顔で話してるハンジさん。この顔はあまりいい事を考えていない時の顔だ。
「いえ…私は見てないですけど…」
「そっ!彼を探してあれをやってあげてよ。疲れてるようだったし…」
あれとはマッサージのことだろう。ハンジさんは少し心配そうな顔つきをするので兵長はそんなにお疲れなのだと自分も心配になる。
「分かりました。兵長に少しでも疲れをとってもらえるように頑張りますっ!」
「そうか!君ならそう言ってくれる思ったよ〜」
ハンジさんはそう言って何故かバシバシと背中を叩いてくる。思ってるよりも痛い。
「い、痛いですっ!ハンジさん!」
「あ〜っと!ごめんごめん!それよりさぁ〜」
さっきよりもニヤけ度合いがまして近付いてくるハンジさん。近い…顔が近いから…離れようと一歩後ろに下がるもジリジリと詰め寄ってくる。
「な、なんでしょう?」
「エルヴィンとはどんな関係なの?」
前々から気になってたんだよねー、なんて団長の事を聞いてくるため先程の事を思い出して赤面する。
「はは〜ん。そんな仲になったのか〜」
「ど、どんな仲ですか?!」
「それは…ふふ〜ん♪なんでしょうね〜」
「ちょ、ハンジさん!」
「いいのいいの!誰にも言わないから!」
じゃあねぇ〜!、と足早に去って行ってしまい弁明することが出来なかった。なぜこうなる、と頭を抱えたが自分が慌てたところでどうにもならないという結論に至り兵長を探すことにした。
自分は今書類提出のためエルヴィン団長の元へ来ている。少し会話をした後部屋を出ようとしたらハンジさんが入って来た。
「あ、君もいたの。ちょうどよかった〜またいつものあれやってよ!」
「えっ。今ですか?」
「だめぇ?エルヴィンなら気にしなくていいから!」
「どういうことだ、ハンジ」
「まぁまぁ!エルヴィンも後でやってもらうといいよ!」
「は、ハンジさん…」
いいからいいから!よろしく〜!、とジャケットを脱ぎ捨てソファーに横になるハンジさん。チラリとエルヴィン団長の方を向くと構わないと目配せしてくれるので軽く会釈をして自分もジャケットを脱ぐ。
ハンジさんの背中に跨り手を添えるとグッと押すように体をほぐしていく。たまにこうやってマッサージをしているのだ。
「あぁ〜これは最高だねぇ〜あー!そこそこ!くぅー!」
「痛いところとかやってほしいとこがあったら遠慮なく言って下さい」
「今のところ!そう、そこっ!あぁ〜、」
しばらくそうやってほぐすとハンジさんは「楽になったよ!」と慌ただしく出て行ってしまった。
「団長もどうですか?」
「私か?私は…遠慮させてもらうよ」
「そうですか…すみません出過ぎたことを聞いてしまって」
遠慮されてしまったのが少しだけショックで落ち込み気味に部屋を出ようとすると呼び止められた。
「やはりお願いするとしよう」
「ほんとですか?!頑張ります!」
団長にお願いされて嬉しくなり気分も上がる。
ニコニコしながら団長をソファーに座らせジャケットを脱いでもらった。
「これでいいのか?」
「はい!まずは肩からほぐしていきますね!」
「さっきのハンジのは…いや。なんでもない」
団長からさっきのハンジさんの事を聞かれたが何でもないと話を切られてしまった。とても続きが気になる。
「さっきのハンジさんがどうしたんですか?」
「…ハンジの時には背中だったが…」
「あぁ!」
ハンジさんに施したマッサージの事が気になってたみたいでそう言われた。
「ハンジさんにお願いされてやってるんです。いつもはこうやって肩とかやってます」
「いつも?他の兵士にもしているのか?」
「えっ?はい…みんなにしてますよ?」
団長に伝えると「そうか…」と静かに俯いているので不思議に思う。団長を差し置いて他の兵士にしていたのがマズかったのか。心なしか焦る。
「あの団長…すみません…怒ってますか?」
「いや。そんなことはないが」
「??」
団長がこちらを振り向き視線が交わる。
「私も早くに知っていればと思っただけだよ」
なんて目を細めて微笑みながら言われるものだから顔に熱が集まってこちらが俯く番になってしまった。団長の笑顔はなかなかお目にかかれないからこんな風に不意打ちされては心臓に悪い。
ーー危うく違う意味で心臓を捧げそうになった…
「何言ってるんですか!ほら、前を向いてください!」
あぁ、と言って前を向く団長にマッサージを施していく。
ある程度ほぐれた頃、他にもしてほしいところがないか尋ねると「ここを頼む」と背中をさすられた。
「そ、そこですか?」
「駄目か?」
「いえ…だめじゃないです…」
「ならば頼む」
「はい…では…」
団長にうつ伏せになってもらうと「失礼します」とその広い背中に跨り手を添える。ハンジさんと同じようにするけど心臓はドキドキとうるさい。
何故ならば…
「…くっ…これは、気持ちがいいな…」
「ほ、本当ですか?」
「あぁ…疲れが、癒されていく…ふぅ…」
団長から漏れる吐息に掠れたような低い声。
なんともそれが色気を含んでいるように聞こえ落ち着かないのだ。だからなのか。自分も力を込める時に声が漏れてしまう。
「んっ…凄い筋肉…ですね…」
「分かるのか?」
「はい…触っただけで分かります」
何人もマッサージをしてきたのだ。
その中でも類をみない程逞しいと感じた。その筋肉に沿うようにマッサージをしてほぐしていく。
「だいぶ凝っているようですね…」
「そうだな…壁外に出るだけではないからな」
その声には若干疲れが垣間見えた。
我が団長はかなり苦労をしているのは知っていたが目の当たりにすると心が痛んだ。
「んっ…でも…そのおかげで、私達は職務を全うすることが出来ています…」
「ありがとうございます」
その広い背中におでこをくっつけて感謝の気持ちを伝えた。すると「もう大丈夫だ」と顔を上げて言うので団長の背中から降り立つ。
「だいぶ疲れがとれたよ」
「いえそんな…こんなことしか出来なくて…」
もっと他に出来ることがあれば、と呟き俯いていると手を引かれてソファーに座る彼の膝の上に乗っかってしまう。慌てて離れようとしたが腰に腕を回されてしまい動けない。なんでこんなことになるのか頭の中はパニックだ。
「えっと…団長?」
「君はいい声だな」
「はぃ?声ですか?」
「私をマッサージしながら漏れていただろう」
「あ、あれは!」
そもそも団長、あなたが色っぽい声を出すからでしょ!なんて言えずしどろもどろになってしまう。
「だからもっと聞せてもらおうと思ってな…」
「へっ?!な、何を?!」
「君がしてくれたことをするだけだ」
「やっ、待って、団長っ!」
そう言って団長直々にマッサージを施され手つきが時折妖しく動くものだから変な声が漏れてしまって散々だった。
「楽しませてもらったよ。またよろしく頼む」
「そ、そんなー!」
ソファーの上でグッタリしているとクスリと笑っている団長にまたよろしくと言われ心臓がうるさく鳴るのは言うまでもなかった。
団長執務室を後にすると変な汗をかいたのでシャワーを浴びた。マッサージをされたというだけなのに団長の手つきを思い出して体が火照る。
その熱を冷ますように冷たい水を浴びていく。
「ハル〜!」
スッキリしたところで廊下を歩いているとハンジさんに呼び止められた。
「ハンジさんっ!どうしたんですか?」
「リヴァイを見なかったー?」
ちょっと用があって探してるんだ〜、とニヤけ顔で話してるハンジさん。この顔はあまりいい事を考えていない時の顔だ。
「いえ…私は見てないですけど…」
「そっ!彼を探してあれをやってあげてよ。疲れてるようだったし…」
あれとはマッサージのことだろう。ハンジさんは少し心配そうな顔つきをするので兵長はそんなにお疲れなのだと自分も心配になる。
「分かりました。兵長に少しでも疲れをとってもらえるように頑張りますっ!」
「そうか!君ならそう言ってくれる思ったよ〜」
ハンジさんはそう言って何故かバシバシと背中を叩いてくる。思ってるよりも痛い。
「い、痛いですっ!ハンジさん!」
「あ〜っと!ごめんごめん!それよりさぁ〜」
さっきよりもニヤけ度合いがまして近付いてくるハンジさん。近い…顔が近いから…離れようと一歩後ろに下がるもジリジリと詰め寄ってくる。
「な、なんでしょう?」
「エルヴィンとはどんな関係なの?」
前々から気になってたんだよねー、なんて団長の事を聞いてくるため先程の事を思い出して赤面する。
「はは〜ん。そんな仲になったのか〜」
「ど、どんな仲ですか?!」
「それは…ふふ〜ん♪なんでしょうね〜」
「ちょ、ハンジさん!」
「いいのいいの!誰にも言わないから!」
じゃあねぇ〜!、と足早に去って行ってしまい弁明することが出来なかった。なぜこうなる、と頭を抱えたが自分が慌てたところでどうにもならないという結論に至り兵長を探すことにした。