あなたを描こう*
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6.*
「…んッ」
「…はぁ、ハル…」
時折角度を変えながら口内を動き回る彼の舌。優しく舌を絡めゆっくりと互いの熱を分け合うように口づけを繰り返した。たまに唇が離れて名前を呼ばれる度に、その切ない声と熱い口づけに体の奥が疼き胸が苦しくなる。
どれほどの時間が流れたのか、ようやく離れた唇には銀色の糸が月明かりに照らされて光っているのが見えた。
「そんな顔をされると止められなくなる…だが、今日はここまでだ」
自分がどんな表情をしていたか分からないけれど、ここまで、と言われて安心する。これ以上何かされると本当に心臓がはち切れそうになるから。体が離れて互いに照れ笑いをするが、今、この瞬間の幸福な気持ちを噛みしめる。
互いの絵に魅せられて、距離が縮まった2人。
同じ調査兵、同じ絵描き手…
惹かれ合うのは必然だったのかも。
この命が尽きるまで、
“あなた”が居た証を残そう。
ーーーーーー
とある日の団長執務室。
そこにはエルヴィン、リヴァイ、ハンジ、ミケと幹部達が揃っていた。
エ「各自役割を把握しておいてくれ。さて次だな。資料を見てくれ…ん?」
リ「どうした…あ?」
ミ「…ハンジ、何かしたんだな。1人だけ怪しいぞ」
モ「皆さん一体どうされ…分隊長!!」
幹部がある資料を見て固まっているのを見てモブリットが近くに居たミケの資料を覗き込んだ瞬間、怒号が飛んだ。
ハ「まあまあ、いいじゃないか!部下が折角描いたんだ。お披露目も必要だろぉ?」
モ「要りません!!」
エ「よく描けてるじゃないか」
モ「だ、団長…」
リ「…そうだな。流石メガネの目付役と言ったところか…」
モ「兵長まで…」
ミ「…スン…悪くないな」
モ「ミケさん…(一体どんな匂いがするんだ…)」
ハ「ほら!好評じゃないか!他のもあるから見てってくれ!」
会議の資料に紛れていたのはスケッチした彼女の姿。そしてどこから持ってきたのかこれまで書き溜めていたスケッチをどこからともなく出す分隊長に肩を震わせ…
モ「分隊長!!任務に集中して下さいっ!!!」
こうしてモブリットと彼女の事は幹部達の公認となったのだった。
ハ「私のおかげって訳だ!」
モ「…必要な書類は自分で片付けて下さい」
ハ「そんなぁ!!」
その後ハンジの断末魔が兵舎に響き渡り、何とかしろとリヴァイに言われたモブリットが手伝う羽目になるのは、数日後の話。
2019.10.4
fin.
「…んッ」
「…はぁ、ハル…」
時折角度を変えながら口内を動き回る彼の舌。優しく舌を絡めゆっくりと互いの熱を分け合うように口づけを繰り返した。たまに唇が離れて名前を呼ばれる度に、その切ない声と熱い口づけに体の奥が疼き胸が苦しくなる。
どれほどの時間が流れたのか、ようやく離れた唇には銀色の糸が月明かりに照らされて光っているのが見えた。
「そんな顔をされると止められなくなる…だが、今日はここまでだ」
自分がどんな表情をしていたか分からないけれど、ここまで、と言われて安心する。これ以上何かされると本当に心臓がはち切れそうになるから。体が離れて互いに照れ笑いをするが、今、この瞬間の幸福な気持ちを噛みしめる。
互いの絵に魅せられて、距離が縮まった2人。
同じ調査兵、同じ絵描き手…
惹かれ合うのは必然だったのかも。
この命が尽きるまで、
“あなた”が居た証を残そう。
ーーーーーー
とある日の団長執務室。
そこにはエルヴィン、リヴァイ、ハンジ、ミケと幹部達が揃っていた。
エ「各自役割を把握しておいてくれ。さて次だな。資料を見てくれ…ん?」
リ「どうした…あ?」
ミ「…ハンジ、何かしたんだな。1人だけ怪しいぞ」
モ「皆さん一体どうされ…分隊長!!」
幹部がある資料を見て固まっているのを見てモブリットが近くに居たミケの資料を覗き込んだ瞬間、怒号が飛んだ。
ハ「まあまあ、いいじゃないか!部下が折角描いたんだ。お披露目も必要だろぉ?」
モ「要りません!!」
エ「よく描けてるじゃないか」
モ「だ、団長…」
リ「…そうだな。流石メガネの目付役と言ったところか…」
モ「兵長まで…」
ミ「…スン…悪くないな」
モ「ミケさん…(一体どんな匂いがするんだ…)」
ハ「ほら!好評じゃないか!他のもあるから見てってくれ!」
会議の資料に紛れていたのはスケッチした彼女の姿。そしてどこから持ってきたのかこれまで書き溜めていたスケッチをどこからともなく出す分隊長に肩を震わせ…
モ「分隊長!!任務に集中して下さいっ!!!」
こうしてモブリットと彼女の事は幹部達の公認となったのだった。
ハ「私のおかげって訳だ!」
モ「…必要な書類は自分で片付けて下さい」
ハ「そんなぁ!!」
その後ハンジの断末魔が兵舎に響き渡り、何とかしろとリヴァイに言われたモブリットが手伝う羽目になるのは、数日後の話。
2019.10.4
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