Erwin Smith
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眠気覚ましにキスを/現パロ
外はもう夜が訪れ見上げれば闇が空を覆っていた。眠気覚ましに淹れたコーヒーを片手に持ち視線を下に移す。そこには都会の街の灯りが赤や橙、金色など煌々と闇を照らそうと輝いていた。コーヒーを口に入れるもその味に眉間に皺が寄る。
「やっぱり苦い…」
まだ仕事が残っており気合を入れるために飲んでみたけど自分の口には合わなかった。デスクに戻って背伸びをしPCと睨めっこを始める。
どれくらい時間が経っただろうか。目が疲れて視線を上げ大きな欠伸を一つした。
「こんな時間まですまないな」
「エルヴィン部長!」
何故部長がここに、そう疑問に思ったが急いで立ち上がると深々と頭を下げ「お疲れさまです!」と挨拶をする。まさか部長がいるとは思わず気が緩んで欠伸なんかを見られてしまった羞恥心が全身を襲う。
「そんなに堅くならないでくれ。今は仕事外だ」
部長の言葉におずおずと体を起こすが顔を見る事が出来ない。俯いているとコツコツと靴音がした。目の前に部長が来たのが分かりさすがに視線を上げる。ジャケットは脱いでいるのか白シャツにネイビーのネクタイ、ベストにパンツを着こなして立っている部長と目が合った。
「まだ終わらないのか?」
「もう少しで終わります…自分の仕事が遅いばかりにいつも残業で…」
「確かに遅いな。だが丁寧に仕上がっている分、君の書類はとても見やすい」
「とんでもない!私なんてまだまだで…」
部長にお褒めの言葉を貰えるとは思ってもおらず慌てて自分を卑下した。
「自己評価が低いな。もっと自信を持ちなさい」
「そんな、私なんて仕事は遅いしノロマで子どもっぽくて…自信を持てるようなものは何も…」
「そんな事はないと思うが」
「ありますよ。部長は大人ですしきっと私の事を子どもだと思ってしまいます」
そこまで言ってしまったが失礼な事を言ったのではないかと慌てて謝り仕事をする為椅子に座った。そして苦いコーヒーの入ったコップに手を伸ばしたが中身が空っぽで溜息を吐く。
「コーヒーを飲むのか?」
「いえ、眠気覚ましに…普段は甘党なのでミルクと砂糖が欠かせません」
子どもっぽいでしょう?、と部長を見上げたが思ったよりも近い距離に部長の顔があって息を飲む。デスクに片手をつき腰を軽く屈めている部長。いつも遠くからしか見ることのできなかった澄んだ碧い瞳が間近にあり吸い込まれそうだ。
「君が子どもっぽいかどうか試そう」
どうやって?、と聞こうとしたが急に目の前が暗くなり唇には柔らかい感触がする。すぐに離れ細められた碧い瞳と視線が交わりキスをされたと気付いた瞬間一気に体中が火照り出す。
「可愛らしい反応じゃないか。だがまだだ」
俯いていたが顎を持ち上げられると再び塞がれる唇。今度は啄むようなキスに変わり時折下唇を吸われる。どうしていいか分からず息も上手く出来ずいた。部長のシャツを握りしめていたが堪らず口を開けて息継ぎしようと試みたがそれを待っていたかのようにヌルリと温かい舌が入ってきた。
「んッ、」
逃げようとしたが後頭部を抑え込まれ上から被さるように深いキスを落とすエルヴィン部長。
「ふっ…んッ、」
口の端から漏れる自分のくぐもった声。部長の舌が上顎をなぞり舌を絡めて逃がしてはくれない。彼の舌に翻弄されて全身の力が抜ける頃、ちゅッとリップ音と共に漸く終わる熱いキス。
「はぁ…エルヴィン、部長…」
「今の君は、充分魅力的だ」
このまま食べてしまいたい程に、耳元で囁き吐息が耳や首筋をかすめ「ひぁ、」と体が震えてしまう。
「残念だがまだ仕事があるのだろう。私も手伝うから早い事仕上げるとしよう」
「…は、はい、」
「今ので眠気も覚めただろう。続きはこれが終わってからだ」
「——っ!!」
確かに眠気は覚めたどころが吹き飛んでしまった。が、彼の言葉に集中出来ず結局殆どを部長が仕上げ頭を下げ続ける羽目になってしまった。
「埋め合わせは君だ。今夜は返さないから覚悟しなさい」
熱を宿した真剣な瞳に見つめられ、ただただ頬を染めることしか出来なかったのは言うまでもない。
外はもう夜が訪れ見上げれば闇が空を覆っていた。眠気覚ましに淹れたコーヒーを片手に持ち視線を下に移す。そこには都会の街の灯りが赤や橙、金色など煌々と闇を照らそうと輝いていた。コーヒーを口に入れるもその味に眉間に皺が寄る。
「やっぱり苦い…」
まだ仕事が残っており気合を入れるために飲んでみたけど自分の口には合わなかった。デスクに戻って背伸びをしPCと睨めっこを始める。
どれくらい時間が経っただろうか。目が疲れて視線を上げ大きな欠伸を一つした。
「こんな時間まですまないな」
「エルヴィン部長!」
何故部長がここに、そう疑問に思ったが急いで立ち上がると深々と頭を下げ「お疲れさまです!」と挨拶をする。まさか部長がいるとは思わず気が緩んで欠伸なんかを見られてしまった羞恥心が全身を襲う。
「そんなに堅くならないでくれ。今は仕事外だ」
部長の言葉におずおずと体を起こすが顔を見る事が出来ない。俯いているとコツコツと靴音がした。目の前に部長が来たのが分かりさすがに視線を上げる。ジャケットは脱いでいるのか白シャツにネイビーのネクタイ、ベストにパンツを着こなして立っている部長と目が合った。
「まだ終わらないのか?」
「もう少しで終わります…自分の仕事が遅いばかりにいつも残業で…」
「確かに遅いな。だが丁寧に仕上がっている分、君の書類はとても見やすい」
「とんでもない!私なんてまだまだで…」
部長にお褒めの言葉を貰えるとは思ってもおらず慌てて自分を卑下した。
「自己評価が低いな。もっと自信を持ちなさい」
「そんな、私なんて仕事は遅いしノロマで子どもっぽくて…自信を持てるようなものは何も…」
「そんな事はないと思うが」
「ありますよ。部長は大人ですしきっと私の事を子どもだと思ってしまいます」
そこまで言ってしまったが失礼な事を言ったのではないかと慌てて謝り仕事をする為椅子に座った。そして苦いコーヒーの入ったコップに手を伸ばしたが中身が空っぽで溜息を吐く。
「コーヒーを飲むのか?」
「いえ、眠気覚ましに…普段は甘党なのでミルクと砂糖が欠かせません」
子どもっぽいでしょう?、と部長を見上げたが思ったよりも近い距離に部長の顔があって息を飲む。デスクに片手をつき腰を軽く屈めている部長。いつも遠くからしか見ることのできなかった澄んだ碧い瞳が間近にあり吸い込まれそうだ。
「君が子どもっぽいかどうか試そう」
どうやって?、と聞こうとしたが急に目の前が暗くなり唇には柔らかい感触がする。すぐに離れ細められた碧い瞳と視線が交わりキスをされたと気付いた瞬間一気に体中が火照り出す。
「可愛らしい反応じゃないか。だがまだだ」
俯いていたが顎を持ち上げられると再び塞がれる唇。今度は啄むようなキスに変わり時折下唇を吸われる。どうしていいか分からず息も上手く出来ずいた。部長のシャツを握りしめていたが堪らず口を開けて息継ぎしようと試みたがそれを待っていたかのようにヌルリと温かい舌が入ってきた。
「んッ、」
逃げようとしたが後頭部を抑え込まれ上から被さるように深いキスを落とすエルヴィン部長。
「ふっ…んッ、」
口の端から漏れる自分のくぐもった声。部長の舌が上顎をなぞり舌を絡めて逃がしてはくれない。彼の舌に翻弄されて全身の力が抜ける頃、ちゅッとリップ音と共に漸く終わる熱いキス。
「はぁ…エルヴィン、部長…」
「今の君は、充分魅力的だ」
このまま食べてしまいたい程に、耳元で囁き吐息が耳や首筋をかすめ「ひぁ、」と体が震えてしまう。
「残念だがまだ仕事があるのだろう。私も手伝うから早い事仕上げるとしよう」
「…は、はい、」
「今ので眠気も覚めただろう。続きはこれが終わってからだ」
「——っ!!」
確かに眠気は覚めたどころが吹き飛んでしまった。が、彼の言葉に集中出来ず結局殆どを部長が仕上げ頭を下げ続ける羽目になってしまった。
「埋め合わせは君だ。今夜は返さないから覚悟しなさい」
熱を宿した真剣な瞳に見つめられ、ただただ頬を染めることしか出来なかったのは言うまでもない。
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