お母さんの魔法の手






日本を”母”と慕うようになったイタリアとドイツ

「ヴェ~、日本ー。怪我しちゃったよー。撫でて、撫でてー!」
「おやまぁ、かわいそうに……。いたいのいたいのとんでけー!」なでなで
「ヴェー、日本すげぇ! ホントに痛くなくなったよ!?」
「ふふふ、それはよかったです」
「ありがとう、マンマ!」
「いえいえ、どういたしまして……ん?」
「ヴェ? どうしたの?」
「え? いえ、何でもないです……(気のせいですかね……)」


「日本、」
「ああ、ドイツさん。会議お疲れ様です」
「ああ、日本もな」
「いえいえ。ドイツさん、ホスト国で大変だったでしょう? ゆっくり休んでくださいね?」
「ああ……。しかしどうしてこうもまとまらないんだ。こっちは必死だっていうのに……」
「皆さん、独特のお考えをお持ちの様ですからねぇ……」
「……俺は頑張っていると思うんだ……」
「……! ええ、ええ。ドイツさんは頑張っていますとも。今日も本当に頑張っていらっしゃいました。偉かったですよ」なでなで
「……ん。ありがとう、ムッティ」
「どういたしまして……え?」




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