ジャミルの友達が姐さんだったら 4






アズールファンの皆様、大変申し訳ありません。でも、アズールってかわいそかわいいが似合うと思いませんか?
…………すいません、反省します。

ジャミルとしてはカリムに危険が及ぶことは避けたい。→ひとまず自分に意識を向けさせる。出来れば自分も彼の視界から外れたい。
ツバキとしては幼馴染み達に危険が及ぶことは避けたい。→自分の存在をアズールに明かすことによって二人から意識を逸らす。もしくは向けられる意識を分散させる。
という意向から、アズールを巻き込んで怖い目に遭わせて「東方の国は怖い国だよ!」と認識させました。これで大人しくなってくれたら良いな、とツバキやジャミル達は静観の構え。
しかし、アズールはきっと懲りません。しばらくは大人しくしているでしょうけど、喉元過ぎれば熱さを忘れるタイプだと思うんですよね。
多分、彼は今後も怖い目に遭わされるんじゃないでしょうか。

ジャミルの成績について。及び、ジャミルの家族について。
アジーム家からは自分の精一杯を出し切るように、いつ死んでも後悔しないようにと言われている。そのため1位を取っても問題は無い。
しかし、家族からはカリムを立てるような成績を取るように言われているため、普段は平均程度に抑えている。
一応家族もジャミルを愛していないわけではないし、夭折する可能性が高いことについては嘆き悲しんだけれども、どうしようもないことだと諦めてしまった。そのため、今後の一族の立場を考えて、ジャミルに我慢して貰うことにした。
また、ジャミルの両親は一時期「ツバキに出会わなければこんなことには」という憎悪にも似た感情を抱いていたようであるが、ツバキ自身がそれを何より後悔していたこと、少しでも長くジャミルが生きながらえるように神々に働きかけていたことを知り、憎みきれなくなってしまった。
そもそも、神様が勝手にジャミルを気に入ってしまっただけなのに、それをジャミルと同い年の子供に当たるのは違うと気付いた。
それに何より、ツバキと一緒に居るジャミルがとても楽しそうなので。
ナジュマちゃんも、両親がツバキに対して怒っているのに気付いており、少し苦手意識を持っていた時期がある。子供は親の感情に左右されやすいので。
しかし、両親のツバキに対する態度が軟化したこと、ツバキと一緒にふざけているジャミルがいつも笑顔でいることに気付いてからは普通に仲良し。

降臨祭について。別名を感謝祭ともいう。
東方の国に古くから続く神と人との繋がりを確かめるお祭りのこと。
大晦日から元旦に行われる行事で、全国各地で神降ろしの儀式が行われ、地域によっては一週間ほど行われるところもある大規模な催し。
降臨した神々に、一年間見守ってくださった感謝を述べ、供物を捧げる。
供物は地域によって様々。お酒だったり食べ物だったり、舞や演奏を披露することも。
神々と共に年を越し、新年も引き続き見守ってくださるようにお願いして、高天原にお帰りいただくというのが全体の流れ。
清庭家では、清庭家という一族単位で祭りを執り行っており、全国各地から分家筋の代表者達が集まってくる特大イベント。
一応厳かな行事であるはずなのだが、たまにお茶目な神様がリンゴ飴とかの屋台を出していたりする。
ちなみに、ミドルスクールのときにツバキとジャミルで剣舞を披露したときは本当に好評で、季節外れの桜が咲いた。
その年は清庭家もバイパー家も無病息災で過ごせていたので、本当に喜んでくれたんだなぁと二人揃って遠い目をしたのは良い思い出になったはずである。

こっくりさんで呼ばれた悪霊について。
東方の国ブームで、一部でこっくりさんが流行する。そのときに成功したグループがあって、そのうちの一人に乗り移っていた。
けれど、自分との相性が良くなくて、ボドゲ部の部員に目を付ける。目を付けられていた部員にツバキの使い魔が化け、アズールの興味を引き、こっくりさんをやるメンバーに引き入れる。
アズールは完全に巻き込まれ。というか、これ以上不要な詮索をやめさせるために意図的に巻き込んだ。


モブ教師ことノース・グラオザーム
動物言語学の教師。
シロクマの獣人。
元NRC生。かつてはオクタヴィネルに所属していた。
おっとりした性格で、基本的に穏やか。
しかし、切れると手が付けられず、絶対に怒らせてはいけない教師の一人として恐れられている。
学生時代は常に制服が血で汚れていたという噂がある。


今回出てきた使い魔達


結羅ゆら
陽炎という現象が科学的に説明されていなかった頃、その現象は化け物がこれから形を取る様に見えていた。
それが光の屈折により起こる現象だと判明するまで「ゆらゆら様」と呼ばれて恐れられて、それが元となって生まれた妖。
人や物に化けるのが得意とされている。


黒姫くろひめ
特定の姿形は持っていない。闇そのものへの恐怖が具現化したもの。
闇への恐怖を増幅させ、人を狂わせる力を持つ。隠遁の術が得意。
人を包み込んで影を移動することが出来る。最大数百メートルの移動が可能。




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