ジャミルの友達が姐さんだったら 2
ラギーファンの皆様、誠に申し訳ございません。ラギー大好きなんで出したかったんです。こんな形になってしまいましたが。
1年生の頃のラギーは今よりずっと擦れていそうだな、と思いまして。ででにー世界だから信仰心がないわけでは無いけれど、神様なんて自分には関係ない、と思っていそうというか。
なので、東方の国の話なんて全然信じていないし、まだレオナに信頼を置いていない状況。そんな状態でレオナに何を言われても「王様の言うことなんか聞くもんか!」と反発してしまう。
(この話の時期としては9月半ばから後半のつもり)
間が悪かったと言うか、とにかく運が悪かった。
もし悪事がバレても、きちんと謝ればカリムはきっと許してしまう。それが分かる人間性だった。
もう少し時間が経っていて、レオナに信頼を抱き始めていた頃だったら、彼の言うことを素直に聞いたはず。
最大の不幸は免れたけれど、本当にただただ運が無かった。まぁ、人生そういうこともある。
いや、最大の不幸は免れたから、悪運は強いのか……? ジャミルの刀を狙わなかったことも合わせると、逆に運が良いのかもしれない。
まぁとにかく、この一件でレオナがスラムに関心があったことが判明し、色々思うところがあって原作通りの関係に落ち着く予定です。
あと、ラギーの記憶が曖昧になっているのは、神降ろしを見たという事実を覚えていると拙いので、記憶をいじったからです。
神代の奇跡の再現が出来るなんて知られたら、狙われるのは必定ですからね。仕方ない。
ちなみに教師達が言っていた契約書もその類いのもの。破れば死ぬ。
また、彼らにもほんの少し記憶操作が行われている。記憶操作するよ、操作されている記憶も消えるよ、という契約。なので、彼らはそれ自体を忘れています。気付いていません。
そのうち、認識の差とかに気付いて「あれ、記憶いじられてる???」と気付く人が出てくるやも……?
ちなみに、レオナとラギーは「東方の国の神々のお気に入りはカリムである」という認識。
カリムにさえ気を付けていれば良いか、とちょっと考えている節がある。
このまま気付かなかったら2章でサバナクローと夕焼けの草原は終わりを迎える。流石にそこに至るまでに気付かせますが。
教師陣もカリムの方がお気に入りっぽそう、という認識。お気に入りはジャミルだと、明言されているんですけどね。
ツイステッド金屋子神
鍛冶と火を司る女神。特に鍛冶屋に信仰されている。
自ら刀を打ち、指導も行ったとされている。
また、気に入った人間に自分が打った刀を与えたという逸話が多い。
そのため、物語では伝説の武器を勇者に与えるポジションとして扱われている。
ツバキの刀
太刀:紅紫苑(べにしおん)
金屋子神の傑作の一振り。
ツバキがいかなる世界においても必ず手に入れる刀。
隠蔽魔法や認識阻害の術式を重ね掛けして、普段から佩刀している。
ツバキのユニーク魔法で顕現したことはない。
おそらく、とある刀剣男士によく似た青年が現れるから。
ジャミルの刀
薙刀:御前の薙刀(ごぜんのなぎなた)
金屋子神の傑作の一振り。
猩々緋の柄に黒い鞘。鞘に椿が描かれている。
神から与えられた薙刀と言うことから、ツバキが名付けた。
基本的に美術品扱いしているが、ツバキの助言で手入れと素振りは欠かさずに行っている。
ツバキのユニーク魔法で顕現すると、ジャファーの双子のナシラによく似た女性が顕現される。
短刀:紅化粧(ベにげしょう)
蘇芳色の柄に黒い鞘。鞘に金色の雲がたなびいている。
実際の戦場で活躍した実戦刀。清庭家所有だったものを譲り受けた。
気性が荒く、気に入らない人間には悉く反抗し、常にその刀身を血に染めていたことから名付けられた。
ジャミルに一目惚れして追い掛けてきた強者。
実は懐に入れて持ち歩いている。こちらを盗んでいたら、その場で斬り伏せられていた可能性大。
ツバキのユニーク魔法で顕現すると、ジャファーによく似た青年が顕現される。20代くらいの若い姿。
カリムの刀
短刀:雪化粧(ゆきげしょう)
金屋子神の傑作の一振り。
白い柄に白い鞘。鞘に薄墨色の桜の花弁が散っている。
紅化粧とは真逆の酷く大人しい刀。紅化粧との対比として、ツバキが名付けた。
不殺を貫かんばかりだが、カリムを傷付ける輩には容赦しない所存。
実は懐に入れて持ち歩いている。今回はそのせいで盗まれてしまった。
ツバキのユニーク魔法で顕現すると、白髪赤目の小さいツバキが現れる。